2005.03.26

ラジオ改編期(3)~LF「新日鐵コンサート」終了

 ニッポン放送日曜夜の若者向け番組の中で、ひとつ異彩を放っていた「新日鐵コンサート」が、明日3月27日で50年の歴史を閉じる。
 このことを報じた産経新聞の記事(昨年10月11日付)はすでに削除されリンク切れとなってしまっているので、保管を兼ねて紹介。

 クラシック音楽ファンに根強い人気を誇ってきたニッポン放送の「新日鉄コンサート」が来年3月、 50年目を迎えるのを機に放送を終えることが10日夜、番組中で明らかになった。 新日本製鉄がスポンサーを務めてきた民放最長寿の番組。 3月24日、井上道義指揮の新日本フィルハーモニー交響楽団演奏会を公開録音後、 同月末にも放送して半世紀にわたる歴史に幕を閉じる。
 昭和30年、ニッポン放送開局の翌年に始まった「フジセイテツ・コンサート」が前身。 企業合併によって45年から「新日鉄コンサート」に名称変更。全国各地で公開録音やライブ収録を行い、 毎週日曜夜に放送してきた。レナード・バーンスタインやアイザック・スターン、 ヘルマン・プライら世界的音楽家が出演したほか、 番組が日本の現代作曲家に委嘱した作品は芸術祭大賞など多くの賞に輝いた。 若き日の小澤征爾の演奏なども多く保存、 音楽関係者の間では「戦後日本のクラシックの“音の博物館”」と言われてきた。 番組では50年を振り返る特集を放送中で、 11月に初回からの聴きどころを集めたアルバムがポニーキャニオンから発売される。
 番組を担当しているニッポン放送の吉田抄子さんは、 「全国各地に音楽を届ける喜びは得難い経験でした。 長い間ご愛聴くださったリスナーの皆さんに感謝の思いでいっぱいです」と話している。

 みむめもーど さんのところでも紹介されているように、日曜夜は、アイドル全盛期の1980年代後半においては、21時から25時30分までずらりとアイドル系の番組が並んでいた時間帯だった。手元にある1985年秋改編時のLFのプログラムだとこんな具合である。

 17:50~21:10 ショウアップナイター
 21:10~21:30 銀座音楽祭への道
 21:30~22:00 岡田有希子ちょっとおあずけ
 22:00~22:30 ソニー・ナイトスクエア 松本典子秘密のエアメール
 22:30~23:00 新日鉄コンサート
 23:00~24:00 サウンドコレクション 小林麻美今夜だけシンデレラ
 24:00~24:05 ニュース・天気予報
 24:05~25:00 青春ファンタジア 菊池桃子あなたと星の上で
 25:00~25:30 井森美幸 夢色飛行船
 (放送終了)

 アイドルの名前自体も懐かしい名前が並んでいるが(井森美幸も、当時は番組タイトルを見ても分かるようにアイドルだった)、その中で22時30分から23時だけは何の脈略もなく忽然とクラシック番組が放送されるという不思議ゾーン。上にあげたラインナップだと小林麻美の1時間番組もあるので、まだ違和感が少ないかもしれないが、おニャン子が全盛となった1~2年後になると、ここにもアイドル系の30分番組が二つ入っていたから、違和感は「更に倍」。しかし違和感を感じつつも、この30分間が貴重だった。

 当時の「スペシャルウィーク」、いわゆる聴取率調査週間には、各アイドル番組に出演しているアイドル達がそれぞれキーワードを発表して、繋げた答えを送ると抽選でプレゼントが当たる企画や、出演アイドルが、それぞれ自分の番組の前後に放送されているアイドルの番組にゲスト出演する企画(例えば菊池桃子が自分の番組「あなたと星の上で」に出演した後、その後に放送されていた原田知世の「星空愛らんど」の冒頭にゲスト出演する、など)があったが、「新日鐵コンサート」は、たとえスペシャルウィークであろうと、この手の企画には一切無縁。アイドルがゲスト出演することもなけければ、クイズのキーワードを発表するようなこともなかったから、新日鉄さんには申し訳ないが、格好の休憩時間として、風呂に入ったり、明日の学校の用意をしていたりしたものだ。

 新日鐵コンサートは、ニッポン放送のほかにもいくつかの局で放送されていた。新日鐵のページによると、毎週日曜8:00~8:30に毎日放送で、9:00~9:30に中国放送、山口放送で、そして22:30~23:00に、ニッポン放送のほか、北海道放送、岩手放送、東北放送、中部日本放送、RKB毎日放送、大分放送で放送されているようだ。
 東名阪のニッポン放送(東京)、中部日本放送(名古屋)、毎日放送(大阪)のほか、基幹局の北海道放送(札幌)、東北放送(仙台)、中国放送(広島)、RKB毎日放送(福岡)は分かるが、山口放送、岩手放送、大分放送でネットされているのは、それぞれ新日鐵の事業所(工場)があるからだそうだ。

 ニッポン放送開局以来続いていると言う長寿番組も、明日の放送でお別れ。今までこの時間に風呂に入っていた私のような方(笑)も、せっかくの音楽番組だから、持っている人はAMステレオ対応ラジオで最後の放送を聴いてもらいたい。

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