2006.01.23

ライブドア堀江社長ら逮捕

すでにテレビ等で報じられているが、ライブドアグループによる証券取引法違反事件で、東京地検特捜部は23日、同社社長の堀江貴文容疑者(33)ら4人を同法違反(偽計、風説の流布)容疑で逮捕したという。

 それにしても報道(というか中身はほとんど「ワイドショー」)を見ていて感じるのは、一連の堀江社長の発言のなんと空虚なこと。

 彼のこれまでの発言は数々あるが、なんといっても個人的には、例のニッポン放送の買収問題関連が印象的。
 当時自分も、ここで「ホリエモンは、結局ラジオをどう変えたいのか」というタイトルで取り上げたが、あのとき感じたある種のうさんくささは今読み返してみても、変わっていない。

 他のことは詳しくは分からないが、少なくとも彼がラジオというメディアに対して発言した中身は、当時もたいしたことがなかったし、その後も結局変わらなかった。もちろん、彼のラジオに対する関心なんてなかった。
 なんのことはない、大方の予想どおり、狙いはフジサンケイグループだったわけで、ニッポン放送はそのための手段。それならなぜ「ラジオに対する関心」などと見え透いたことを言ったのだろう。この時以来自分は、ホリエモンが何を語ろうと一歩二歩引いた目で見てきたことは確かだ。
 
 というわけで、今回の逮捕も「ああやっぱりいつかはそうなるんだなぁ」という感じの感想しかない。

<ラテログ内関連記事>
・ホリエモンは、結局ラジオをどう変えたいのか


| | コメント (0) | トラックバック (4)

2005.06.18

ひどい駆け込み、ケガは自己責任と車掌放送

ラジオ、テレビで報道されたのかどうかは分からないが、こんな記事をみつけた。以下、NEWS@nifty:「○?×?…ひどい駆け込み、ケガは自己責任と車掌放送」(読売新聞).より。

 JR中央線国分寺駅で今月4日、東京行き快速電車の閉まりかけたドアをこじ開けて乗った男性客に対し、車掌が「駆け込み乗車は危険です。大けがをすることになります。それで大けがをしても、そちら(乗客)の責任です」と車内アナウンスした。

 これを聞いた別の乗客がJR東日本に抗議、同社は「言葉に配慮がなかった」と非を認め、車掌を指導した。だが駆け込み乗車は実際に事故につながる危険な行為。発車が遅れると運転士は、JR福知山線事故でもクローズアップされた「回復運転」を強いられることにもなる。識者は「利用者の側も、駆け込み乗車の危険性と、多くの人が迷惑を被ることを認識するべきだ」と指摘している。

 JR東日本によるとアナウンスをしたのは男性車掌(48)。同社は「あまりにひどい駆け込み乗車だったので、感情的になったようだ」と話す。

 駆け込み乗車で大けがしかねないのは事実だ。過去には、ドアにはさまれて転倒し骨折したり、衣類のすそがドアに挟まってホームから転落するような事故も起きている。

 駆け込み乗車による電車の遅れも深刻だ。山手線で仮に1駅で5~10秒ずつ遅れると、それだけで電車1本分の運転ができなくなる。JRのダイヤは最短10秒単位で刻まれており、運転士は遅れを取り戻すため、ブレーキのタイミングをずらすなど回復運転をする必要が出てくる。

 すでに多くの方がブログに意見を書いており、中にはこれを、列車本数の少なさからJRの体質論に話を持っていき、「JR東日本ってのは、国鉄の時代から何も改善されていないどころか、余計悪くなってるということだろう。殿様商売っていうのは、きっとこういうことを言うんだろう」という意見もあった(まるでJR西日本の福知山線脱線事故報道のマスコミの論調みたいで、ちょっとがっかりした。もちろん個人の意見なのでそういう意見もありだろうが。)が、概ね、注意したほうの車掌を支持する意見で、ほっとした。
 「サービス業としてはやはりマズイ」という意見もあったが、なんといっても安全に関わる部分である。何のためにアナウンスしているのかという目的を考えれば「お客様が事故に合わないため」であり、生半可なアナウンスでは本来ダメなわけで、事故が起きてからでは遅いのだ。

 今回の件でもう一つ引っかかるのは、「これ(アナウンス)を聞いた別の乗客がJR東日本に抗議した」というところ。こちらについても、多くの方がJR東日本への抗議は筋違いと感じているようだが、同感だ。
 「tonybinの二流人生」さんのところの6/18の記事「タテマエを要求して謝罪させる日本人」にも書かれているように、この「別の乗客」はいったい何を求めているのだろうか。「お客様」に対してその物言いはなんだ!ということなのだろうが、こういう本質と違うところにあるつまらない正義感が一番タチが悪い。そりゃ言葉遣いは丁寧なほうが良いに決まっているが、先にも書いたようにアナウンスの目的を考えれば危険防止にならなきゃ何の役にも立たない。

 また、JR東日本が『「言葉に配慮がなかった」と非を認め、車掌を指導した』という部分は、大なり小なり接客がある仕事をしていれば、(サービス業という立場から)JR東日本としてもそうする(謝る)より仕方がないのだろうな…と思いつつ、どうもしっくりこないし、こういうのも何とかならないものかと思う。
 この辺の感情については、「Fozyの独り言」さんのところの6/18の記事「怒る利用者、謝る企業。その両方にムカつく俺」にうまく書かれているが、「本気で反省しているわけはなく、波風を立てたくないだけ」で企業が謝ってしまうために、「(JR東日本に抗議した)バカは過ちを指摘できる識者ということになる」ということにイライラしてしまう、というのは、自分も同じように感じる。

 最後に、効果的な駆け込み防止策を提案しているのが、B-CHANさんの「STELLAR WIND blog」6/18の記事「駆け込み乗車を過激に防いでみる」。いや、実際にやったらダメだけど(笑)。

| | コメント (3) | トラックバック (5)

2005.05.09

運転士や車掌などへの『暴行』等が相次ぐ

JR福知山線の脱線事故についての(というよりも、最近は事故そっちのけの「不適切」騒ぎだが。)マスコミ、特にテレビのあまりにも一方的な報道については、すでにあちこちで取り上げられているところだが、そんな中、とうとうこんな事件まで起きているという。

以下はYahoo!ニュース 運転士や車掌などへの嫌がらせ、事故後70件…JR西 から。

 JR福知山線の脱線事故後、JR西日本管内で、運転席後方のガラスに「命」と印刷された紙が張られたり、女性運転士がホームでけられ線路に落ちそうになったりする嫌がらせ行為が約70件も相次いでいることが、7日わかった。
 事故以降も後を絶たないオーバーランや不祥事も影響しているとみられている。

 西日本旅客鉄道労働組合(JR西労組)などによると、4月27日夜、JR東海道線の大阪駅に着いた新快速電車の運転席後方のガラスに「命」と書かれた紙が上下逆さまに張られているのが見つかった。同様の張り紙はこれまで計6回あった。
 今月6日には、大阪駅ホームで電車を見送っていた女性運転士が、男性に足をけられ、ホームから転落しそうになったという。

 このほか、▽東海道線・野洲駅で、男性駅員が「尼崎の事故でたくさん死んでいるのにJRは何をしてるんや」と言われ、顔を殴られた▽福知山線・宝塚駅で、若い車掌が乗務員室から引きずり出された▽大阪駅で、運転士がコーラの缶を投げつけられた――などが相次いでいる。

 このニュース、テレビ等でも特に見かけなかった(正直うんざりしていてちゃんと見ていないため、見過ごした可能性もあるが。)が、これが事実だとすれば、連日の「ボウリングが盛り上がっていたか」とか「懇親会がいくらのコースだったか」等という、くだらない話題を放送する暇があったら、よっぽど「事件」として取り上げるべきではないか。

 中でも、記事では事例があったというだけで何も触れられていないが、「女性運転士が、男性に足をけられ、ホームから転落しそうになった」とか「男性駅員が「尼崎の事故でたくさん死んでいるのにJRは何をしてるんや」と言われ、顔を殴られた」等というのは、一歩間違えれば非常に危険な事例であり、タイトルのような「嫌がらせ行為」なんて生易しいものではない。れっきとした「犯罪」だ。これらは本来道義的な問題である「ボウリング」等より、よっぽど大問題のはずなのだが、事実関係はどうなっているのだろうか。今まで特に取り上げられた様子がないのだが。
 ちょっとひっかかるとすれば、情報の出所が「西日本旅客鉄道労働組合(JR西労組)などによると」ということで、もちろん組合から情報がもたらされても全くおかしくないのだが、これは自社の社員と列車の安全運行に係る大きな問題であり、当局側から情報がもたらされてもいいと思うのだがどうなっているのだろう。それとも当局は把握していないのだろうか。

 上記の記事では、これらの事件は「事故以降も後を絶たないオーバーランや不祥事『も』影響しているとみられている」と、原因を他人事のように報じているが、一義的にはそうだとしても、センセーショナルな報道で、今回の事件(それも肝心なところ以外の、周辺の事象ばかり)を必要以上に煽っているマスコミに責任はないのだろうか。
 『も』に、マスコミの反省も込められていると思いたいところだが、どうだろう。

<追記・関連記事>
 JR福知山線脱線事故報道
 JR福知山線脱線事故に対する呆れたコメント
 森本毅郎、小沢遼子がJR福知山線脱線事故報道に苦言

| | コメント (2) | トラックバック (5)

2005.05.08

森本毅郎、小沢遼子がJR福知山線脱線事故報道に苦言

連日の福知山線脱線事故報道については昨日付の当ブログでもとりあげたところだが、さすがに、いわゆる「マスコミ側」にいる人たちの中でも違和感を覚える人が出てきているようで、5月6日に放送されたTBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金・6時30分~8時30分放送)の中で、マスコミの脱線事故報道について触れられていたようだ。
 この番組の8時からのおよそ10分間は「日本全国8時です」という全国ネットのコーナーとなっており、この部分についての録音が聴けたので、その一部をご紹介する。ちなみにお相手は、このコーナーのゲストである小沢遼子。
(注・なるべく忠実に放送から書き起こしましたが、話し言葉のままでは分からない部分やトーンが伝わらない部分、単なる言い直し等については意図が変わらない程度に修正しています。念のため。)

(小沢)これ日本全国(で放送)ですけど、この放送はもうちょっと前から始まっているんだけども、その中で毅郎さんが、福知山線脱線事故の、あの聞いている取材の人達の態度は同業者としていかがなものかというようにおっしゃって、(ラジオを)聴いてる人達も「そうですねー」「そうだ」っていう反応をたくさん頂いているんですけど。 
(森本)ええそうなんですよ。
(小沢)あの事故でボウリング大会をやっていたなんていうのは、もうなんか「ええーっ」ていうような感じはしますが。
(森本)うん、たしかに会社の対応も、非常識だし。
(小沢)ええ。
(森本)それから記者会見もはっきりしないで非常にその、「記憶にない」とか、そういうことで終始したから(記者も)苛立ったことも確かだと思うんですが。…が。
(小沢・森本)それにしても、と。
(森本)…と、いうところが、僕にはあったんですよ。
(小沢)うん、だから要するにね。見ててね、あの事故はものすごく極端に報道が分かれてるんですよ。要するに事故の解明とかなんとかいうよりも、一人ひとりの人達の死んだ人達がいかにいい人達だったかみたいな個人的なエピソードをわんわんやって、で、親御さんの談話を聞いて。
(森本)ええ。
(小沢)これはもう「悲しい」「驚きだ」「どうしていいかわからない」「くやしい」とか、もう決まってるじゃないですか。それを延々と、あれだけの死者がでるから数が多いでしょ。お友達の証言だとかをわーわーやる。
(森本)ええ。
(小沢)で、一方では、とにかく会社が悪いというのは分かってるんだから、分かってるってのは変だけど、その対応が。これに対するこうなんていうの?無茶苦茶な浴びせかけ。これねー、見ててね、事故が悲しい以前にザワザワしちゃうんですよ。
(森本)そうなんですねー。まああの、いろいろメールとかファクスとか頂いたんですけどね、えー相模原の○○さんって方から。
「JR西日本のやったことは決していいこととはいえないんだけども、今や弱い立場になってしまった、そのJR西日本をいじめているのと同じだと。もう少し記者に対して教養と資質の向上と努力が必要じゃないか」と。
こういうご意見もありますし、(中略)千葉の男性の方からは
「いかにも弱者の見方という顔をしながら、こわもてに相手に迫る態度はどうしてなんだろうと。ニュースのワイドショー化の影響なんだろうかと。言葉の貧困を感じます」と。
ま、こういうご意見も頂いて、まあ、その、私はマスコミにいる人間ですから、天に唾するようなものなんだけれども、あえてまあ(番組で)言ったことに対して、常々感じた方が多かったのかなぁと。あらためて思いますねぇ。(後略)

 このあと、もっとマスコミは伝えなければいけない問題が多々あるはず、国に対してなど強いところには、あまり向かっていかない傾向がある、といった話の後、森本氏が以前自身が体験した経験(愛人スキャンダルのことであろう)に話が移る。

(森本)だいたいこの、相手に非があると、それから頭(こうべ)をたれているという場合は非常に強いですね。日本のマスコミは。
(小沢)そう。
(森本)これでもかこれでもかと叩きますね。
(小沢)ねー毅郎さん(笑)、毅郎さんはもうやられないと思うけど(笑)
(森本)あはは(笑)
(小沢)個人に切り離されちゃって誰も守ってくれない人は、叩くのよ。
(森本)あーありがとうございます。フォローしていただいて(苦笑)。
(小沢)あはは(笑)。ほら、福知山線だってボウリングだと守れないでしょ。
(森本)だから正義っていうものが、ま、その取材の根本にあるんだろうけど、そうすると、自分達が追及すべき相手が、まあその、弁明の余地がないというような場合は、あの僕なんかの所にも前ね、スキャンダルの時に取材きたんですけどね。「あいつを地獄に落としてやる」って言ったっていうんですよ。
(小沢)うん。
(森本)そのね、なんで僕はその記者に怨まれているのかなと(笑)。
(小沢)あっはっは。(笑)
(森本)あの人に僕は地獄に落とされるようなめにあわせたことはないなと。思いましたけどね、そういう気持ちになるらしいんですよ。
(小沢)はぁー。
(森本)「あいつを徹底的に打ちのめしてやるぞ」と。いうふうな、一種の何と言うかなぁ、敵愾心ていうか。そういうものがね、ふつふつと燃え上がるらしいんだな。これがいわば、あの記者たちのエネルギーになっているんじゃないかと。僕はそのときそう思いましたよ。そういうふうにしないと、できないものなのかなあと。
(小沢)なるほどねえー。(以下略)

 森本氏の場合、自分がマスコミの集中砲火を浴びた経験があるからこそ余計に実感しているのであろうが、マスコミ側にいる人達が、そういう感覚を持った上で取材・報道をしてもらいたいとつくづく思うとともに、森本氏があえて触れにくい部分に、自分の過去のスキャンダルも含めて言及しているところに、ちょっと感心した。

 まあこれも、自分がメインパーソナリティのラジオだからこそできる発言でもあるかもしれないのだが、注目度も高く、色々な事情が絡むテレビだと、なかなかここまで言及できないだろう。
 司会をしている「EZ!TV」(フジテレビ系・日曜22時~)では、5/8分でも「JR西日本あきれた“体質”実態」をとりあげるようなので、ぜひ一連の報道姿勢に警鐘を鳴らしてもらいたいのだが、あの番組の普段の傾向からして、あまり期待はできなさそう。VTRを変えることは無理だろうけど、せめてコメント等でそういう趣旨の発言をしてくれるといいのだが。

<参考>死ぬ間際にタイトル決まるかも:JR福知山線脱線事故(タケローStand-By編)

<追記・関連記事>
 JR福知山線脱線事故報道
 JR福知山線脱線事故に対する呆れたコメント
 運転士や車掌などへの『暴行』等が相次ぐ

| | コメント (4) | トラックバック (7)

2005.05.07

JR福知山線脱線事故報道

4月25日にJR福知山線で脱線事故が起こってからまもなく2週間になろうとしているが、あいかわらず報道がおかしな方向に向かっている。

 事故直後のまだ詳しい状況も分からないうちによく見られたのが、短絡的な原因決め付けはもちろんのこと、時刻表を映して「こんな短い間隔で走っているんですよ」「怖いですねぇ、やっぱり過密ダイヤは問題ですね」などという無責任なやりとり。では、あなたたちが東京のテレビ局へ向かう時に利用しているであろう首都圏のJR・地下鉄各線はどうなのだろうか。
 言うまでもなく、あの区間より頻繁に運転されている区間はいくつもある。「過密ダイヤ」という言葉に引きずられているのだろうが、いまだにこの論調は見かける。今回問題なのは、1時間あたりの列車本数よりも所要時分に余裕がないことであり、だから列車が遅れるとスピードを上げて定時運行にしようとするのだが、そういうプロセスを全然考えてしゃべっていないからおかしくなる。

 そして、最近は一連のボウリング、懇親会などの「不祥事」報道だ。
 ボウリングは普通に歓声が上がっていただの、何人が二次会へ行っただの、いくらのコースだっただの、酒は何人が飲んだだの、これが事故とどう関係あるのか、放送しているほうもアホラシイと思わないのかと逆に不思議に思えてしまう。

 JR西日本のほうも、あとでマスコミ側から「こんなのもあったのに隠してた!」と叩かれてはかなわんと思ったのか、それともやけくそなのか分からないが、休暇をとって韓国旅行へ行っていた人や、駅主催のお客様との企画旅行や大阪から遠く離れた金沢や米子の事例まで自ら「不祥事」として公表し、またそれらをすべてひっくるめた人数で鬼の首をとったかのようにテレビ等が報道。もう事故なんてどこかへいってしまっている。
 これらが勤務時間中に行っていたり、召集がかかるような部署であるなら「不祥事」だろうが、すべて非番や休暇中のことであり、「不謹慎」ではあるかもしれないが、「不祥事」といってよいものか。(いくらJR西日本管内とはいえ、大阪から遠く離れた地区の人たちがその日に懇親会や送別会を開いても不謹慎とも思えないが。)

 そんなことを垂れ流している時間があるなら、事故を防ぐにはどうしたらよいかとか、こういうことに至った背景はどんなものであるかといったことを取材するとか、他の国内外に起こっている様々なニュースを報道すべきではないかと思うのだが、どうもそうはならないようだ。
 以前も当ブログでニュース番組の「ニュース番組」という形をとった「ダラダラワイドショー」化を嘆いたことがあったが、こういう事件が起きた時も、結局、悲しみにくれる遺族や故人の生前の業績等を見世物(というより晒し者だと思う。)にして悲しいBGMをつけた「お涙頂戴」映像と、記者会見で頭を下げるJR西日本幹部への記者の恫喝・罵声(あんたは遺族の関係者なのか?)映像、そして土地勘もなく事情もよく分からないキャスターとコメンテーターの無責任で感情的なコメントのやりとりで水増しして放送しているだけで、やっぱり時間拡大する意味がなかった。民放各局のニュースはもちろんのことなのだが、最近はNHKですらこういう傾向なのはうんざり。

 こういうマスコミの報道に違和感を覚えている人はあまりいないのかと思っていたが、多くのブログ等で同様の感想を書いている方がいてちょっとほっとした。

<追記・関連記事>
 JR福知山線脱線事故に対する呆れたコメント
 森本毅郎、小沢遼子がJR福知山線脱線事故報道に苦言
 運転士や車掌などへの『暴行』等が相次ぐ

| | コメント (2) | トラックバック (7)

2005.04.25

JR福知山線脱線事故に対する呆れたコメント

25日に兵庫県尼崎市のJR福知山線塚口―尼崎駅間で起きた、宝塚発同志社前行き快速電車の脱線事故については、午前中からテレビ・ラジオともに特別番組を組んで報道していたようだが、夜10時からの夜ワイド枠においても、TBSラジオは「アクセス」の冒頭で、ニッポン放送は「ニッポン全国ラジベガス」の冒頭でそれぞれ20分程度、ニュースや現地からのリポートに切り替えて放送していた。(「ラジベガス」のほうは、番組途中でも再びニュースを入れていた。「アクセス」のほうは不明。)

 「アクセス」はTBSの記者、「ラジベガス」はラジオ関西の記者のリポートを入れるなど、どちらも力を入れていたが、それに水を差すようにどうしようもなかったのがこのニュースにコメントを述べていた2人だ。

 「アクセス」のほうは月曜レギュラーの田中康夫。
 事故に対するコメントを求められて、「JRは民営化したと言っているが、何も変わっていない」から始まり、「飛行機は東京から札幌へ行くのに複数(会社)の選択があるが、例えば東京から長野へ行くにはひとつしか選択肢がない」だの、「サービス業はどこでもサービスを受けてから料金を払うのに、JRはお客に運賃や定期券を6ヵ月分も先払いさせて、たいしたサービスもない」だの、もう訳が分からない支離滅裂なコメント。
 長野規模の都市に新幹線を平行して走らせること自体が非現実的は話であり(ちなみにバスは時間も違うから選択肢としては別だ、等と、更に訳の分からない注釈までついていた。)、比較になっていない。また、定期券代を後払いできる鉄道がどこにあるのか。田中知事も絡んでいた「しなの鉄道」は6ヶ月定期券は乗った後に払う後払い方式だったのだろうか?まったくそんなことはない。
 田中康夫がJR(東日本も西日本も一緒くたなのも無茶苦茶なのだが。)が嫌いなのは良く分かったが、そもそも今回の脱線事故とは何の関係もない単なる悪口と言いがかりであり、本人が大真面目にしゃべっているだけに、なおさら「アホらしい」の一言に尽きるコメントだった。

 一方「ラジベガス」のほうは、「レールウェイ・ライター」の種村直樹。
 こちらは電話による出演だったのだが、最初から、まるでお酒でも飲んでいたかのように会話に間があき、何だかろれつが回っていない状態。無音部分で放送事故にならないよう、スタジオが一所懸命場繋ぎしていたのが滑稽だった。加えて「事故の原因をどう考えているか」という質問に、間をあけた後、「えー、大きな事故は委員会を作ったりして、国土交通省も調べるでしょう」という、答えになっていない答え。
 続けてのコメントがまたよく分からない。「僕は昔関西にいましたが、あの線路は僕がいたころと変わっていない」等と言い出し、何を言うのかと思ったら、「阪神大震災のときに伊丹駅を高架にしましたが、あの線路が高架だったら、今回の事故はなかった」等と言い出した。どうして高架線なら今回の脱線事故が起きなかったのか、まったく意味不明だ。それどころか、場合によっては脱線して高架から転落してもっと大惨事になっていた可能性だってある。さすがにスタジオも聞いてもしょうがないと思ったのか、早々に会話を終わらせていた。
 種村氏は元毎日新聞記者で、フリーになってからは良くも悪くも多くの鉄道に関する本を出してきた人なのだから、たとえ技術に明るくなくてその方面ではコメントできなくても、事故原因なんかどうでもよくて大騒ぎしたいマスコミ報道に対して一言述べるくらいあってもよかったはずだが、それ以前の状態でほとほと呆れた。
 その後に見た、TBSテレビに出ていた曽根教授あたりは、質問するほうが原因を単純化(運転士が経験浅いからだ、とか、カーブがキツイから脱線した、とか)煽り立てているときに、「そんな単純なものではない」と、その辺慎重にコメントしていたから、余計差が目立った。

 「無理してコメントをとらなくても…」とつくづく思った2番組だった。

<追記・関連記事>
 JR福知山線脱線事故報道
 森本毅郎、小沢遼子がJR福知山線脱線事故報道に苦言
 運転士や車掌などへの『暴行』等が相次ぐ

| | コメント (1) | トラックバック (2)

2005.03.06

ホリエモンは、結局ラジオをどう変えたいのか

 2月27日放送の「伊集院光日曜日の秘密基地」(TBSラジオ・午後1時~)のスペシャル企画、「ニッポンのもしもを考えようSP!」の中で、「もしも、ライブドアがニッポン放送を買収したら、ラジオはどう変わるのか?」というテーマがあった。
 常々この話題でもちきりの昨今なのに、「ホリエモン」こと堀江社長に肝心のこの点を聞いてくれる番組がなかったところであり、興味深く聞いたのだが、、、。
 はっきり言って伊集院がホリエモンの話を膨らませて話として完結させたために、それらしいことを言ったように一見聞こえるが、相変わらず何も具体案はないのだということを再認識しただけだった。

 最初に伊集院が「番組がどう変わっていくのか」を聞いたのだが、ホリエモンの最初の答えが、今まで唯一出ている具体案「ラジオ局のポータルサイトは番組情報だけでせっかく見に来た客を逃すのはもったいない、ここで買い物が出来るようになれば、リスナーも便利だし放送局ももうかる」(注・録音しているわけではないので、こういう趣旨の話をした、ということ。以下同じ。)という、例の総合ポータルサイト化の話。

 それって、物販やポータルサイトが繁盛するだけで、ラジオ番組自体は関係ないじゃないの?
 
 この時点で「はぁ?」なのだが、次に出てきたのが、「ネット上で番組をいくつも作って放送し、ランキングをつける、その上位のものを電波で放送する」という入れ替え制の導入プラン。
 これは昔、少年ジャンプがハガキによる読者投票をやって、ランキングが低いものは容赦なく連載打ち切りとする似たようなことをやっていたが、短期的にはよかったものの、読者の評判を意識しすぎた内容が露骨過ぎたのか、結局は読者の不評を買い、部数も停滞してしまったと記憶している。
 それはともかく、ネットラジオがどれほどの物なのか、ホリエモンは聴いたことがあるのだろうか。ごく一部にはプロ顔負けの面白い放送もあるだろうが、現行の放送を押しのけてまで聴きたいような放送はそうそうない。

 音楽を流しているだけならともかく、特にトークについては、なんだかんだ言っても訓練を受けたプロは聞きやすいし、最低限の仕切りは必要なのだ。昔バブル華やかな頃、いわゆる大学の放送研究会系のメンバーが企画しトークする形式の放送を試みた例がいくつかある(KBS京都の「フリーキャンパスKYOTO」やABCラジオの「ラジオシティ」など)が、実際問題としてトークは聴くに耐えなかったし、企画はダラダラ。案の定、ことごとく半年以内になし崩し的に元のスタイルに戻っている。

 例えば「オールナイトニッポン」の1枠をそういう企画の優勝枠にして放送するというくらいなら分かるが、放送は365日、日曜深夜を除き24時間放送なのである。それを競わせるどころか埋められるだけの放送なんて、集まりっこない。
 タレント事務所などが番組を自社製作し、タレントごと売り込むような話もしていたが、1回ないし数回の企画ならともかく、ラジオで放送されるまで(それも、「ランキング」だから、放送される保証はないのに)毎週毎週カネと手間をかけて、ノースポンサーで番組制作するような奇特な会社がどこにあろうか。
 しかもこれは突き詰めれば、放送局の自主編成・自社製作を放棄するということであり、放送局がただの「電波の時間貸し屋」に成り下がる、ということにもなりかねない。

 もともとホリエモンがニッポン放送に目をつけたのは、ラジオに興味があるからではなく、フジ・サンケイグループに関心があるからであって、それなら一貫してそう言えばいいと思うのだが(世間もホリエモンが「ラジオ局を変革したいから」なんて思ってないのは、冒頭に書いたようにホリエモンに「ラジオがどう変わるのか」を誰も聞かないことをみても明らかだし)、それを変に中途半端なラジオ変革論などを持ち出すから始末が悪い。加えて、オキラクでいいよね?さんのところでも触れられているように、説明が断片的でその奥が見えてこないものだから反発を買うのだろう。
 こういう状況を見る限り、別にニッポン放送リスナーでなくとも、少なくとも多少なりともラジオを聴いている人たちから見れば、今のホリエモンの発言や構想に対しもろ手を挙げて賛成する人は少ないのではないかと思う。

 舞台が裁判所へ移ったこともあってか大きな動きがないこの頃だが、果たしてニッポン放送の行方はどうなるだろうか。ホリエモンの下でニッポン放送が良くなるとも思えないのだが、かと言って、ここ数年のニッポン放送も多くのリスナーが首をかしげるような番組編成をしてきたことは否定できないと思う。これを機に、各局競い合ってラジオが活性化されるといいのだけれども。

(3/6追記)
 2月12日の記事「ライブドアのニッポン放送株取得でラジオは変わるか」を今読み返してみると、この時から約1ヶ月が経とうとしているのに「ラジオ自体がどうなるか」ということに限って言えば、ほとんどと言っていいほど新しい情報が出て来ていないことが分かるが、ニッポン放送社員の声明文を受けて、また多少なりともラジオに対する愛情をひけらかそうとでも思ったのか、自社サイトの記事で「リスナー重視のアイデアも披露した」などという記事を載せている。

 これも含めて、これまでのライブドアというかホリエモンに対する感想は、「こっそりとおひっこし」さんのところの記事が実に的確に書かれているので、ぜひ参照していただきたい。
 まあ、やはりホリエモンはラジオそのものには関心がないんだろうなぁ。。。

(2006/1/23追記)
・堀江社長らが証券取引法違反容疑で逮捕された。こちらへ→ ライブドア堀江社長ら逮捕




| | コメント (4) | トラックバック (4)

2005.02.25

ライブドア関連報道に見る、ニュースの見方

 今週、一連のライブドアによるニッポン放送株取得問題で、今までほとんど沈黙に近い状態だったフジテレビが、大々的に動いた。

 …と言っても、「新株予約権」自体の話ではない。ライブドアによるニッポン放送株取得問題について、初めてと言ってよいほど自社のニュースでまともに取り上げたことだ。
(ちなみに報道しようとした内容については、またまた、まとまっているこちら→ さにぼー@のほほんblog を見ていただきたい。)

 これまで、これだけ世間で話題となり、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ等が大々的に取り上げてきたニュースを、フジテレビ系のニュース番組ではまったくと言っていいほど「無視」してきた。同業他社の取り上げ方もはしゃぎ過ぎな面も目立ち、それはそれであまり褒められたものではないと思うが、それにしてもニュースで一言も触れてこないのは結構不自然で、この問題に相当神経質になっていることを窺わせた。

 それが、2月23日夜放送のフジテレビ「ニュースJAPAN」はトップ項目で、しかも長時間を割いてフジ・サンケイグループの言い分を伝えた。今回の問題について、初めて正面から報じたと言ってもいいだろう。
 つまり、フジテレビのニュースは、自社グループにとって良い話ではない時はニュースとして報じず、反転攻勢に出た時にだけ重要なニュースとして取り扱っているわけである。

 フジテレビのニュースは、古くは「夢工場」のイベントから始まり、自社系列のイベントを、さも世間一般的な行事のようにニュース項目として取り上げる印象があるが、民放各局はもちろんのことNHKでさえも、自社に関係のあるイベントについてはニュースの最後に取り上げたり特集コーナーで取り上げたりしており、今更報道が偏っているとか騒ぐことではないと思うが、今回のように極端になれば、今まではなんとなく「どこの局でニュースを見ていても、ニュース番組というものは公平、中立に報道しているものだ」と思っていた人でも、そんなことはない、ということに気づく良いきっかけになったのではないか。

 例えば新聞でも、大きく分けて朝日・毎日と読売・産経とで同じ事件を取り上げてもトーンが違うように、テレビもまた、それぞれの社の事情・考え方があって、当然取り上げ方は違う。
 視聴者の立場では、ニュースを見るときには、そこに取り上げられている物事や考え方だけが全てではない、ということを頭の片隅に置きながら見ていくほうがいいに違いない。


| | コメント (2) | トラックバック (3)

2005.02.23

東京メトロもラジオ受信を、災害対策で在京各局が要望

 YOMIURI ON-LINEによると、在京ラジオ各局が、地震などの災害対策として東京メトロ(元営団地下鉄)の地下鉄内でラジオ受信できるよう、国に対策を要望し始めたとのこと。しかし、巨額の設備費が問題となり、見通しは不透明だという。
 情報元:YOMIURI ON-LINE / 芸能・文化

 リンク先の記事にあるように、現在東京メトロのトンネル内ではAM、FM放送とも聞くことができない。一方、都営地下鉄は全線でAM放送が受信できる(ことになっている)。
 なぜラジオが聴けないの?携帯電話だってつながるのに?と思われる方もいらっしゃるかもしれないが(分かっている人にはごく当たり前の話なのだが)、ラジオも携帯電話も電波を使っているため、トンネルで遮蔽されている地下鉄内は地上の電波が入らないからで、駅の入口付近など地上から電波が漏れて入ってくるようなところを除いて、本来地下鉄では携帯電話も使えないのだ。

 それがなぜ携帯が使えるかというと、駅ごとにホーム等にアンテナを設置して電波を中継しているからで、同様に「都営地下鉄は全線でAM放送が受信できる」というのは、地上で受信した電波を、駅だけでなくトンネル内に引いたケーブルから電波を再送信しているからなのだ。
 記事によると、これらの設備には巨額の費用がかかるために東京メトロも慎重だというが、都営地下鉄の場合は、やはり「都営」としての災害対策の観点と、地下鉄としては後発ゆえのお客様サービスの観点から導入したものと思われる。余談だが、都営では各駅構内において無線LAN設備を構築して公衆無線LANサービスも始めようとしており、なかなか積極的である。

 今回各局は「災害時」の情報提供手段として要望していて、もちろん災害時のラジオの有効性は言うまでもないのだが、同時に普段から朝夕の通勤時にラジオを聴いてもらいたいという思惑もあるのではないか。
 確かに今でも長距離通勤のお供に朝の電車の中でラジオを聴いている人は多く、何も災害時でなくとも、地下鉄線内でラジオが聞ければありがたいに違いない。

 ただ、最初に「受信できる(ことになっている)」と、あえてカッコ書きしたのは、全体にいまひとつ使いにくいからなのだ。

 電波は確かに入ってきているが、現状では電車の走行音自体が大きく(特に地下はトンネルで反響するためうるさい)、トーク主体のAMラジオ番組は、音楽と違って相当イヤホンのボリュームを上げないと会話が聞き取りにくいこと(かと言って会話が聞き取れるほどまで音量を上げると、相当耳に良くない)、また、車両によってはモーターや集電装置(パンタグラフ)からのノイズが大きく、これまた番組の最中に突然強烈なノイズが聴こえてくると、とても落ち着いて聞いていられない。
 時折学生が、走行音に負けずにメロディに没頭したいためなのか、となりに座っていると洩れてくる音だけで何の曲を聴いているのか分かるぐらいの大音量で音楽を聴いていることがあるが、あんなふうに「難聴まっしぐら」みたいなことはしたくない。改善はなかなか難しいのだろうが、単に電波事情だけでなく、このあたりの事情も考慮してもらえるとありがたいのだが。

(余談)
 都営新宿線に最近新車が入ったようで、この前乗る機会があったのだが、整備のされていない自転車のような騒々しいブレーキ音?にびっくり。普通に会話をしていた乗客にまで「ずいぶんうるさいねぇ、この車」と言われていて残念だった。あれでは正直ラジオを聴くどころではない。走行中は今までの車両より静かな気がするだけに惜しい。

(余談9/11追記)
 先日同じ車両に乗る機会があったが、ブレーキ音はかなり緩和されていた。かなり整備がされたのか、走りこむうちに収まるものなのかは分からないが、乗客としてはなにより。


| | コメント (2) | トラックバック (4)

2005.02.20

窃盗行為を「告白」した女性タレントも、そのまま番組に使った局も非難「あびる」

 日本テレビのバラエティー番組「カミングダウト」で、ゲスト出演した女性タレント(18)が「だいぶ前に半年にわたり、店の倉庫から段ボールごと商品を盗み続けていた。店はその後つぶれた」と告白する内容をクイズの題材として使った問題で、タレントの所属事務所のホリプロのほうは女性タレントの行為を謝罪するとともに、本人の芸能活動を当面の間自粛させることを発表したところだが、報道を見るときに気をつけなければならないのは、れっきとした窃盗行為を笑いも交えながら手口を説明し、告白を真実だと明かす女性タレント(18)に問題があるのと同じくらい、こういう内容を、誰も「シャレにならん」と止めることなくそのまま使ってしまう放送局のほうにも問題があると言うことだ。
 
 女性タレント(18)の側(事務所)は、番組でしゃべった内容はテレビで面白くするため脚色して話した結果、ああいう話になったという主旨の釈明をしているが、話が本当であろうとなかろうと、局側がそこにそのまま乗っかって番組中に笑い声を入れ、女性タレント(18)に「お店の方、ホントにごめんなさい」と頭を下げさせ「万引は犯罪です…」などと書かれたテロップを付けて「オチ」として放送している時点で、笑いに持っていけばそれで済むと考えているというか、行為そのものが持つ意味について考えが及んでいないところに、マズイなぁという感じがする。

 変な言い方だが、番組は深夜帯のそれもバラエティだから、何も品行方正な番組を作れなどという意見を言うつもりはない。だいたい、別に真剣勝負のクイズ番組をやっているわけではないのだから、例えば女性タレント(18)が「踏み込みすぎた」発言をした時点で、始めからやりなおすか、発言を「ウソ」にしてしまい「さすがにそこまではないよね」という形にでもすれば番組的にはそれで済んだはずだ。元々番組に仕込み(または演出)は必要なのだから。(窃盗行為そのものは当然問題であり、それは番組と別の部分で対処しなければならないのだが。)

 女性タレント(18)の自粛が決定したことで、スペシャルウイーク期間中である2月25日の「金曜JUNK・極楽とんぼの吠え魂」(深夜1時~)に彼女をスペシャルゲストとして呼ぶ予定だったTBSラジオも何らかの対処をせざるを得ず、とんだとばっちりだが、こういう状況なら仕方あるまい。
 TELE-WIDEさんのところの某女性タレント、ラジオ出演は?によると、「29日(筆者注:19日の誤記であろう)午後10時47分現在、TBSラジオのホームページ上には「この女性タレントは出演できなくなりました」というおことわり表記がありませんし、まだ顔写真が掲載されています。」とあるが、土日ということもあって単にホームページの更新が比較的鈍いだけで、ほぼ間違いなく出演しないだろう。あとは代わりのゲストを誰か呼ぶか、また女性タレント(18)が来なくなったことを極楽とんぼのお二人がどう番組で触れるかが逆に注目である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.02.12

ライブドアのニッポン放送株取得でラジオは変わるか

このニュースが報じられてからもう数日がたって今更の感もあるが、ラジオに関するこれだけのニュースには、やはり触れざるをえない。

インターネット関連会社・ライブドアの堀江貴文社長は8日夕、東京都内で記者会見を開いた。同社が取得したラジオ局のニッポン放送(東京証券取引所2部上場)の発行済み株式の35.0%を「長期保有する」とし、同放送が筆頭株主となっているフジテレビジョン(東証1部上場)を中核とするフジサンケイグループと資本・業務両面で提携して、ネットとテレビ・ラジオを融合したビジネスをめざす方針を表明。同放送を子会社化するために同放送株を公開買い付け(TOB)中のフジテレビは反発しており、フジサンケイグループの経営主導権をめぐる争いが本格化する。

   情報元:ライブドア、ニッポン放送株35%取得 フジテレビ照準 - asahi.com : 経済

 以上は2月8日の報道だが、この後フジテレビ側も対抗策を打ち出しており、事態が今後どう動いていくのかは現時点ではまったく分からない状況である。
 ここ数日間のライブドアやフジテレビの状況、関連の動き等については、zig zag road さんのところやさにぼー さんのところが、株を取得された当のニッポン放送の反応についてはオフ_ザ_グラウンドさんのところが詳しいのでそちらに譲るとして、堀江社長(ホリエモン)はこれでラジオをどう変えていこうとしているのだろうか。

 そもそもホリエモンの狙いは、実はニッポン放送というよりはフジテレビにあるのだろうが、断片的な報道を見る限り、ラジオについてはネットとの相乗効果をうたうぐらいで、具体的な話は出てきていないように見える。私が見つけた中では、 「ニッポン放送のWebサイトでは、ニッポン放送の情報しか見られない。これは、機会損失。フル活用していない」として、放送局のWebサイトで、ポータルサイトのようにIDを発行しさまざまなサービスを提供、収入を得るという構想ぐらいか。これとて、直接番組自体をどうにかするというものではない。

 確かに今のラジオ局のWebサイトは、ある意味純粋というか正統派というか、局の看板として番組情報やパーソナリティ情報、番組関連イベント情報がメインであり、物販を前面に押し出したものはほとんどない。まずは放送自体を聴いてもらうことに主眼を置いているといえよう。これをネットと連携して物販・サービスに活用するとなると、どんなことが考えられるか。

・ニュースのヘッドラインや天気予報等もWebサイトに表示する
  →今でも大なり小なりやっている。
・パーソナリティーへの質問や番組へのリクエストを受け付ける
  →今でも普通にやっている。
・ライブ中継でスタジオの様子が見られる
  →今でも一部でやっているが、同じく権利関係でブツ切れ。微妙にリアルタイムではない。
・今ラジオでかかっている曲目をリアルタイムに表示し、タイトルをクリックするとそのCDが買える
  →今でもやっている(FM局に多い)
・放送のネット配信で遠距離受信しなくても番組が聴ける
  →今でもやっているが権利関係が複雑で、音楽はカット。しかもダイジェストだったりする。
・聞き逃した過去の放送が聴ける
  →たとえやっても上と同じ。

 …我ながら発想が貧困で申し訳ないが、なかなか新しいアイデアを出すのは難しい。

 この中でネット上では、東京の放送をクリアに聴きたい地方の人からネット配信に期待を寄せる声がいくつか見られたが、これは正直期待できないのではないか。
 まず音楽をはじめとして権利関係が複雑なことから、現状でも一部で行っているネット配信は、パーソナリティのトークだけをブツ切りで放送するお粗末なものとなっている。ひどい場合は番組のテーマ曲やジングルなどもカットされており、これでは「番組」とはいえない。
 一方ネットでも聴けることを売りにする番組は、権利関係に抵触しないような番組作りになってしまう(大抵は、最初から番組の一コーナーをネット配信できるような内容だけで構成したコーナーにしていることが多い)という本末転倒状態にあり、そんな制約がある番組と言うのは、えてして面白くないのである。

 そして仮にこのような権利関係をクリアして放送できたとして、今度はスポンサーとの関係、地方局の存在意義という問題が出てくる。この話はどうしても長くなるので別の機会にまた書きたいと思うが、単純に言えば「ネットで聴けるならラジオを聴く必要がない」こととなり、ラジオ放送にスポンサーがつかなくなる、ということである。これでは放送局はオシマイである。

 加えて気になるのは、特に今のラジオ局を支えているのは圧倒的に中高年齢層、次が学生時代に深夜放送でラジオに親しんだ経験のあるその下の層だということである。もちろん中高年齢層の人たちでもインターネットを使いこなす人は大勢いるであろうが、こういう人たちは何もインターネットを見るまでも無く、ラジオを聴く習慣ができている人たちである。そしてラジオは習慣で聴くものだからこそ、番組の雰囲気や内容が刷新されることは好まない。
 近年のニッポン放送は改編期ごとに番組内容を大幅に変更し、新しいリスナーは獲得できず、一方長年聴いていたリスナーも離れていくという悪循環に陥っているように見えるのだが、ネットとの融合を図るがために急激な番組内容の変化を起こすことは、かつての「オールナイトニッポン」3部制の失敗を見ても分かるように、危険ではないだろうか。

 もちろんそうは言っても、新しいリスナーを獲得していかないとジリ貧になるのは目に見えている。そして、Webサイトをいくら充実させようと、ラジオに関心がない人は、そもそもラジオ局のWebサイトなんて見ないのだから、話にならない。
 そこで、ラジオに関心がある人もそれ以外の人も両方取り込んで、ラジオに関心がない人には自然とラジオに目を向けてもらい、ラジオに関心がある層には、サイトで買い物等をしてもらう、そのために、ニュースや天気予報などと同列で、お勧め番組や今しゃべっているパーソナリティが表示され、関連の品物の購入もできるようなことにする、、、なんていうのがホリエモンが考えているWebサイトの「ポータルサイト化」なのかもしれない。

 ブラウザを立ち上げた時に最初に表示される、いわゆる「ホームページ」は、今多くの人はヤフーのページになっているそうだが、代わりにニッポン放送(ライブドア)のページが設定されるようなことに果たしてなってくるのだろうか。
(まあ、現時点では最終的なホリエモンの目的も、今後の出方も分からないので、なんともいいようがないのだけども。)

| | コメント (5) | トラックバック (5)

2005.01.28

ニュース番組のワイド化

とうとうTBSも夕方の「ニュース番組」という形をとった「ダラダラワイドショー」に参入するらしい。

 これまでTBSは、ニュースの時間を「ニュースの森」として独立した番組として取り扱ってきたが、3月28日から「イブニング・ファイブ」(午後4時54分~6時55分)をスタートさせるとのこと。当然「ニュースの森」は終了となる。
 今の「ニュースの森」自体も1時間番組だが、ニュースらしいのは前半だけでローカル枠となる中盤以降は単なる情報番組と化しているが、仕事に関係あるニュースを見たいときなど、とりあえず主要ニュースをチェックしようと思ったときは前半だけ見ておけばよく、分かりやすかった。

 まぁワイド編成には、こういう自分みたいな視聴者がチャンネルを切り替えてしまうのを防ぐ意味があるのだろうが、今までその時間にTBSに合わせていたのは、他の局だとニュースをいつやるのかよく分からないからであって、TBSまで右へ倣えというのは残念。とりあえず、番組内のコーナーとして、ストレートニュースを扱う「イブニング・ニュース」を置くそうなので、ニュースの時間は固定されそうなのが救いだが。
 ちなみに昔のTBSは、午後6時から関東ローカルの「テレポート6」、6時30分から7時までが全国ネットの「ニュースコープ」で、分かりやすくてよかった。

 一方NHKだが、こちらも近年ワイド化が進んでいるが、基本的に「全国ニュース」「ローカルニュース」「その他の話題」の順番や時間帯(枠)を崩さないので、「そこ」だけ見たい私のような人間にはありがたい。

 それにしてもかつては「報道のTBS」と自他共に認めていたTBSが、看板の夕方ニュースにタレントをもってくるというのはちょっとした驚きである。★芸能日報!てれびまにあ。さんのところには、タレントが夕方ニュース番組のキャスターを務めた例があげられているが、テレ朝の「ニュースシャトル」は時間帯こそ意欲的であった(当初月~金の午後7時20分から8時に放送。このため「ドラえもん」などの全国ネット番組は6時50分からの30分番組になった。さらに空いた6時台に関東ローカル(ごく一部の局はネット)で一部で伝説の「パオパオチャンネル」を放送していた。その後「ニュースシャトル」はごく普通に午後6時からに戻り、変則編成は終了。)が、番組のつくりは正統派だったのでともかく、「スーパーJチャンネル」の石田純一や田代まさしというのは、いったいどういう意図があって局が起用したのか、今振り返っても疑問。

 今回のTBS「イブニング・ファイブ」はラサール石井を据えるそうだが、朝の「ウォッチ!」を見たときの仕切り方や「声」がどうにも自分には合わなかったので、「イブニング・ニュース」以外の時間は見なくなるかもしれない。

参考記事:スポニチ「ラサール石井 朝から夕方の顔に」

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005.01.23

TBS宮内アナ、まもなく定年退職

 TBSラジオではコサキンや伊集院さんの番組で「落ち武者」としておなじみ(?)、TBSの宮内鎮雄アナウンサーが今月(1月)末で定年退職するそうだ。名物アナの特徴ある声を聞く機会が減るかも知れず、とても残念である。

 TBSの名物アナウンサー、宮内鎮雄さんが24日に60歳の誕生日を迎え、今月末で同社を定年退職する。Tシャツに長髪、ヒゲのスタイルはアナウンサーとしては型破り。同社のある東京・赤坂では有名な存在でもあった。

 かつての人気深夜放送「パック・イン・ミュージック」のDJや人気バラエティー「風雲たけし城」のナレーションなどで、宮内さんの特徴ある声を御存じの向きも多いだろう。テレビ出演は少なかったが、局アナの長老格として一目置かれる存在だった。「口の悪い人は、“赤坂原人”と名づけたほど。ウチで出しているアナウンサー名鑑に『万年ヒッピー』と記すなど、存在感のある先輩です」(TBS関係者)。

情報元:Yahoo!ニュース - エンターテインメント - 夕刊フジ

 記事のほかにも、ラジオ「伊集院光 日曜日の秘密基地」(毎週日曜13時~)内のナレーションや、ラジオの番組告知・映画試写会のお知らせ等のCM、テレビの「この番組は、ご覧のスポンサーの提供でお送りします」というナレーションなどもやっており、名前をみたことが無い人でも、声を聞けば多くの人が「この声の人か」と分かると思う。

 なにせ特徴のある、しかも格調高い声なので、あの声でオチャラケた内容、意味不明の単語を真面目に読ませると、とにかく笑える。おまけに自局のアナウンサーだから使いやすいということで、TBSラジオの深夜番組にとっては欠かせない存在だったのではないか。(もちろん本業のアナウンス技術にプラスアルファの価値があるという意味で)

 ちなみに宮内アナの同期には「ザ・ベストテン」(テレビ)や「土曜ワイドラジオ東京」の久米宏、「パックイン・ミュージック」「夜はともだち」の林美雄(平成14年死去)らがいたというから、当時のTBSは個性派揃いであるが、宮内アナは、声も個性的だが、冒頭に「落ち武者」と書いたとおり、風貌もとっても個性的だ。確認したい方はTBSの「アナウンサー通信」にある、宮内鎮雄のプロフィールのページをぜひともご覧あれ。衝撃的です(笑)。

 とにかく活字であのナレーションの可笑しさを伝えるのはなかなか難しいのだが、「オフ_ザ_グラウンド」さんのところの「宮内鎮雄アナ」によると、伊集院光さんのラジオ「深夜の馬鹿力」(毎週月曜深夜1時~)の中で、宮内アナの業績をたたえる企画として、『緊急企画「日本ラジオ遺産 宮内鎮雄の声」のコーナーを設け、宮内アナの取り残した声・単語を幅広くリスナーから募集する』とのことなので、宮内アナの特徴ある声で真面目に読み上げる「おかしさ」をお聞きになりたい方は、ぜひ番組を聴いてみて欲しい。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2005.01.18

阪神・淡路大震災10年(3)-当時の思い出

 先週忙しくて見られなかったNHKテレビ「プロジェクトX」をやっと見た。もちろん内容は、JR東海道本線六甲道駅の復旧工事を扱った、「鉄道分断 突貫作戦 奇跡の74日間」(1月11日放送)である。

 「賽は投げられた」さんの 「救命病棟」を差し置いて見た番組には、番組の内容はもちろんのこと、震災当時の阪神間の通勤状況や、神戸とそれほど離れていないはずの大阪ですら何も無かったかのような普通の生活が行われていたことなど、「プロジェクトX」が取り上げた復旧工事当時の背景が簡潔かつ的確に書かれているので合わせてご覧になっていただきたいが、番組を見るまでも無く、震災後、鉄道をはじめ、電気、水道・下水道、ガス、電話など、ライフラインと呼ばれている部門の関係者の方々の早期復旧への努力には本当に頭の下がる思いがする。

 我が家の場合、昨日もちらっと書いたが、祖父が神戸市内で一人暮らしをしていた。幸い大きな被害はなかったため、祖父は一人で頑張っていたようだったが、水・食料も不足し、店も閉まっている状況の中で、「そうはいっても一人でずっといるわけにもいかんだろう」と、関西在住の親戚が交代でそれこそ何時間もかけて時々様子を見に行っていた。もちろん私の母親も様子を見に行きたかったようだが、市内へなかなか入れないような状況では、関東在住である私の母親はそう簡単に訪ねていくわけにもいかない。

 そんな中で、阪神電車と阪急電車そしてJRの開通区間を乗り継げば神戸市内中心部へ行けるようになったというニュースが入った。まだJRの六甲道は復旧していない頃だ。それでも東京では、「電車で行ける」ということぐらいしか分からない。
 電車に乗るのにどれぐらい待たなければならないのか、乗り継ぎといっても通常なら乗り換えるような駅ではないから、乗り継ぎのバスに乗るのか、徒歩連絡なのか、混雑はどれくらいなのかも、東京で流れる全国ネットのニュースではよく分からない。結局、最低限の土地勘もあり、男一人ならなんとでもなるということで、しばらくして休みが取れた時に、私が母親の代わりに神戸を目指すこととなった。

 当日どういうルートで乗り継いでいったのかは、どこかに記録しておいたのだが手元になく、はっきりとは覚えていない。恐らく、部分開通していた阪神電車で青木(読みは「おおぎ」である。東京のマスコミはよく間違えていたが。)まで行き、そこから阪急御影駅まで連絡バス、そして同じく部分開通していた阪急電車で王子公園へ、そこからJRの灘駅まで歩き、JRに乗ったものと思われる。

 大阪市内ではいたって平常な様子だったのが、神戸に近づくにつれ、見る見るうちに風景が変わってくる。何事も無いかのように立っている家の隣に全壊した家がある。青いビニールシートがあちこちにかけられている。瓦礫を片付け綺麗さっぱりと何もなくなってしまった土地がある。
 テレビで見ていた被災地の様子が目の前にあった。しかしどんな画面も、現地で生で見た風景には敵わない。一応カメラも持っていってはいたのだが、とうとうシャッターを押す気にはなれなかった。しかしその時見た光景は今でも覚えている。祖父の家には暗くなった頃無事にたどり着いたが、祖父は案外元気でホッとしたものだ。

 晩飯は祖父がよく行っていた近くの串カツの店へ行ったのだが、ガスが復旧しておらず電気しか使えないため、刺身と湯豆腐ぐらいしか出来ないという。しかしその時の刺身と湯豆腐は美味かった。
 あれから10年、あの店は無事営業しているだろうか。

<ラテログ内関連記事>
阪神・淡路大震災10年~各局が特別番組を編成
阪神・淡路大震災10年(2)-震災報道に思うこと
東京メトロもラジオ受信を、災害対策で在京各局が要望
阪神淡路大震災から11年目 ラジオ関西など特別番組


B0002L4CYC阪神淡路大震災 阪急電車の全記録 ドキュメント1405日

ビデオメーカー 2004-08-21
売り上げランキング : 54,661

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

B0002L4CYW阪神大震災 新たなる出発 ドキュメント 阪神電車の430日

ビデオメーカー 2004-08-21
売り上げランキング : 64,536

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

| | コメント (0) | トラックバック (0)

阪神・淡路大震災10年(2)-震災報道に思うこと

昨日の記事に書いた特別番組のうち、JRNの報道特別番組(東京ではTBSラジオで放送)を聴いた。

 番組内容は、前半で震災に対するこれまでとこれからの取り組みについての解説と展望、被災者の10年間の思いを手記にしたものの読み上げ、震災当時に神戸市長田区の大正筋商店街を取材したTBS記者による現地取材など。後半は、新潟放送から先日の新潟県中越地震に見舞われた方の仮設住宅からの中継、東北放送からはここ数年のうちに高い確率で地震が起こるといわれている宮城県の津波に対する対策と地域住民の認識の現状報告、そして静岡放送からは東海地震に向けた静岡の取り組みなどが紹介された。

 番組全体の感想としては、ずっと震災を追ってきた毎日放送が制作しているせいか、全国ネット番組にありがちな過度に煽るようなこともなく、比較的淡々と番組が進行したのはよかったと思う。
 ただ相変わらず、被災者の方の手記の読み上げのところに、これ見よがしな悲しげなBGMをつけてたのは興ざめだった。手記の内容はそれ自体が重い言葉であり、しかもそこにある感情は、単純に「悲しい」だけではないはずなのに。
 
 そういえば、震災の当日や翌日等に放送された全国ネットのテレビ報道特別番組は、今思い出してもひどかった。番組冒頭に入るセンセーショナルなテーマソング、阪神高速や阪急伊丹駅の倒壊現場シーンに大河ドラマのようなナレーション、そしてCMに入るたびに繰り返される派手なテロップと音楽。
 当時、私の祖父が神戸でこの地震にあっていたせいか、地震関連の報道を見るにつけ、必要な情報がなかなか取り上げられないことも含めて、「この種の特別番組というのは、被災者やその関係者に対してではなく、なんら関係の無い部外者に向けて放送されているんだなぁ」とつくづく感じたことを記憶している。

 今回の番組に限らず、災害の悲惨さを伝える番組や特集が放送されるが、それぞれのシーンに必要以上のBGMやナレーションで脚色する必要はまったくないと思う。この種の番組を視聴している人は、例えばNHK「プロジェクトX」を見るときのように、感動を求めて視聴しているわけではないのだから。

(2006/1/17追記)
・平成18年の特別番組等についてはこちらへ→ 「阪神淡路大震災から11年目 ラジオ関西など特別番組」


<ラテログ内関連記事>
阪神・淡路大震災10年~各局が特別番組を編成
阪神・淡路大震災10年(3)-当時の思い出
東京メトロもラジオ受信を、災害対策で在京各局が要望

4343003043阪神・淡路大震災10年全記録―被災地は復興したか
神戸新聞社

神戸新聞総合出版センター 2004-12
売り上げランキング : 82,580

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.01.17

阪神・淡路大震災10年~各局が特別番組を編成

 1月17日はあの「阪神・淡路大震災」が起きた日だ。今年は震災から10年の節目ということで、Yahoo!テレビのテレビ・ラジオ番組表や各放送局のホームページの情報をざっと見ただけだが、各局が多くの特別番組を組