TBSラジオ「コサキン」2009年3月改編でついに終了
帰宅してネットでニュースを読んでいたら衝撃の記事が目にとまった。1981年10月改編以来、27年続いている「コサキン」(※番組スタート時は「コサラビ」)のラジオが、ついに2009年3月改編で終了するとのこと。
まずはこのニュースを現時点で唯一報じていると思われる、2月3日のSANSPO.COMの記事から。
TBSラジオ「コサキン」27年の歴史に幕
2009.2.3 05:03TBSラジオの長寿番組「コサキンDEワァオ!」(土曜深夜0・0)が3月28日の放送で終了し、27年半の歴史に幕を閉じることが2日、分かった。
タレント、小堺一機(53)と関根勤(55)の“コサキン”コンビによるゆる~いマニア的トークで、1981年10月の放送開始以来、幅広い世代から人気を集めてきた。が、複数の関係者の話を総合すると、固定メンバーであまりに長く放送したため、ここで歴史にひと区切りつけようと同局が英断を下したという。ただ、固定リスナーが多く、惜しむ声が続出しそう。現在、後番組については未定だ。
「コサキン」は、81年に「夜はともだち」のピンチヒッターとして出演した2人のトークが受けて、スタート。「意味ねぇ、くだらねぇ」をキーワードに、数々の伝説ネタを誕生させた。
「時代劇の大御所俳優は誰しも桃尻」という定説を作り上げ、里見浩太朗(72)、高橋英樹(64)、北大路欣也(65)らを勝手に「ピーチ・ヒップス」と呼んだり、ラジオにも関わらず写真ネタでトークを展開し、番組本を数多く出版した。
ラジオ番組初のインターネット中継も行い、宇津井健(77)、黒柳徹子(75)ら大物芸能人もゲストで出演し、多くの人に愛された。27年半の間に何度も番組名や時間帯を変えながら放送してきたが、ここ数年は聴取率が最盛時の半分近くまで落ち込んでいた。
コサキンについては、自分の場合リアルタイムで毎週聴いていたのは「欽グルス」~「スーパーギャング」時代。そのあとは途切れ途切れに復活リスナーとなっていたが、かつては改編期ごとに終了におびえていた頃と違い、近年は昔のような勢いは無くとも、固定客を掴んで地道に長く続くものだと何となく思っていただけに、ここへ来て「27年」という中途半端な時期での終了のニュースは正直驚いた。
それにしても、記事中、終了の理由として『固定メンバーであまりに長く放送したため、ここで歴史にひと区切りつけようと同局が英断を下した』というのは、よく分からない。「コサキン」というパーソナリティの番組でメンバーが変われば、それはもう「コサキン」の番組ではないわけで、「オールナイトニッポン」のように、番組枠の中でパーソナリティを変えていく番組ではそもそもないのだ。
一方、『ここ数年は聴取率が最盛時の半分近くまで落ち込んでいた』というのは、具体的な数字が分からないので判断しにくい面はあるが、ある意味しょうがないのかなとも思う。
しかし、恐らくラジオ全体の数字自体がかつてよりかなり下がっていると思われる中で、それでも新規リスナーがなかなか掴みにくい「ラジオ界」としては、固定客がいて、なおかつ番組本などが今でも一定程度売れるラジオ番組はある意味「財産」だと思うのだが、あえてここで終了させる本当の理由を推測するとすれば、「経費削減」という理由しかないのかなと思う。
TBSラジオで言えば先の改編では「バツラジ」が終わっているが、一説によると終了の理由は数字ではなく、経費がかかりすぎたということらしいし、深夜3時からの枠をクラシック枠にしたのも経費節減の一環だろう。
小堺一機・関根勤のご両人も今やベテラン、これに鶴間さんをはじめこれまたベテランの作家さんが複数いる「コサキン」という番組は、聴取率の割には高コストだったのかもしれない。(もちろんこれは推測に過ぎないが…)
正式な発表は今週末の土曜24時の放送を聴くしかないが、「欽グルスショー」から「コサキンワールド・なんでもねぇんだよゲベロッチョ」になったときのように、最終回で急遽、番組名・放送時間帯を変えて存続が決まったことを発表した例もないわけではなく、「コサキンDEワァオ!」は終わっても、また違う時間帯・違う番組名で「コサキン」としてのラジオ番組が存続する可能性が無いわけではない。(まぁ、やっぱり無いのだろうが…)
最後に蛇足かもしれないが、冒頭記事中、『歴史にひと区切りつけようと同局が英断を下したという』というが、「英断」の使い方が間違っていると思うのは自分だけだろうか。「番組終了を決めていたところ、存続を願うリスナーの声が多数集まり番組を続けることに決めた」というならば「英断」だと思うのだが。
とにかく、「寝ても寝られん!」
(2/4追記)
・現時点では、TBSラジオの番組ホームページでは、放送後記欄に「来週は…リスナーの皆さんに大切なお知らせがあります!番組を最後まで聞き逃さないでね!」という記述のみ。
(2/8追記)
・TBSラジオでは2/7(24:00~)に放送された「コサキンDEワァオ!」の番組の中で、正式に3月で番組が終了する旨の発表があった。放送の中で「一部報道のとおり」という言い方をしていたので、サンスポの記事が出た後の収録のようだが、発表は番組の最後にごく普通に行われ、今まで番組を続けてこられたことへの感謝の言葉などが語られた。
なお、残念ながらメッセージの最後に、「全部ウソ」のセリフはなかった。
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