« RKK熊本放送もAMステレオ放送の終了を決定 | トップページ | ラジオ番組表2008年秋号まもなく発売 »

2008.09.01

BCLの神様・山田耕嗣氏、逝去

BCLブームの立役者で「BCLの神様」とも呼ばれた山田耕嗣さんが8月19日夜、癌のため逝去されたとのこと。このニュースを知ってからも1週間以上経ってしまい、すっかり遅くなってしまったが、ラジオの遠距離受信に目覚めた頃に氏の著書を見つけてこの世界を知った身としては、触れておかないわけにいかない。まずは、情報元である、「From Webmaster ラジオNIKKEI」 の8/20の記事から。

BCLの世界でおなじみの山田耕嗣氏が 昨日8月19日夜、癌のため逝去されました。67歳でした。
(中略)
山田さんは、私が小学3年生の時、 書店でたまたま見かけた「入門BCLブック」の著者で、 私をラジオ好きに、そしてラジオの世界に導いてくださった 1番最初の方であり、先生であり、”恩人”です。

当時はその本をそれこそ肌身離さず持ち歩き、暗記するほど読み込みました。
会社のデスクにその時の「入門BCLブック」を持っています。
数年前に初めて山田さんにお会いした時、それこそ興奮で震えましたですね。
(後略)

 自分がラジオの遠距離受信に目覚めたのは昭和50年代後半だったので、いわゆるBCLの「ブーム」の時期としては終焉の頃であろうか。ラジカセで夜になると、普段入らないところ(ダイヤルの位置)でもラジオ局がたくさん入るのは体験的になんとなく知っていたが、それは受信しようと思っていたわけではなく、ラジオのダイヤルを合わせるときに偶然入るモノ、程度の認識だった。もちろん、そのときは東京以外の局の周波数なぞ知る由もない。

 ところが、両親の実家に行った帰りに、父親が新幹線の中で読むべく駅で買って持ち帰ってきた新聞(大阪版)に出ていたラジオ欄の数字に家(関東)に帰ってからダイヤルを合わせてみると、関西のラジオが見事に聞こえるではないか。これが、自分が意識的に遠距離受信をしたはじめで、ちなみに、そのときに受信したのはラジオ関西だった。

 ラジオ関西を狙ったのは、とりあえず数字(周波数)が一番小さく(558kHz)ダイヤルの左端だったというだけで、出力とかは一切考慮していなかった(もちろん知らなかった)のだが、後になって思い返すと、ラジオ関西の電波は出力の割に東日本で受信しやすいということや、周りの周波数がNHKばかりなので、放送内容やCM等で特定しやすいことなど、稚拙なチューニングでも割合簡単に受信できたことは幸運だった。これで遠距離受信という楽しみに出会うのだから何が幸いするか分からない。

 そうなると、日本各地のラジオ局の周波数(という言葉も知らなかったが)を知りたくなってくるのだが、なにせインターネットも無い時代。関西地区については新聞のラジオ欄で分かったが、他の地域については、その地域の新聞のラジオ欄を手に入れないと分からないかなぁ、などと思っていたときに書店で見つけたのが、大沢幸夫さんの「BCL入門百科」(山海堂)と、冒頭引用させていただいた記事にWebmaster氏も書かれている、山田耕嗣さんの監修された「入門BCLブック」(実業之日本社)の2冊だったのだ。

 「BCL入門百科」のほうは正直子供には難しすぎる内容だったのだが、「入門BCLブック」のほうは親しみやすい内容と写真で、一気に虜になった。そもそもBCLという趣味があること、受信機にはラジカセだけでなく色々あること、短波放送や海外の日本語放送の存在、ベリカード、SINPOコードなど、この本で覚えた知識は数知れず。スカイセンサーなどの受信機や、確かアド・カラー社というところの専用受信報告書に憧れたものだ。

 我が家には短波が入るラジオは無かったせいもあり、もっぱら遠距離受信はAM放送で、比較的なじみのある関西のラジオ局をはじめ、主だった地方のラジオ局の受信に挑戦したあとは、その中で見つけた東京以外の局の番組を楽しむ方向へ行ってしまったため、海外局のベリカードを集めるまでにはならなかったのだが、いまだにこうしてラジオ好きでいるのは、氏の著書のおかげと言っても過言ではないと思う。

 先日三才ブックスから発売された「ラジオマニア2008」というムックでも、山田耕嗣さんが集めた民放ラジオ各局の開局当初のベリカードを多数カラーで紹介した別冊付録が付いていて、また現在発売中の「ラジオライフ」本誌にも連載があるのを見る限り、今回の訃報は関係者の方にも急な話だったのではないかと思う。

 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

4861991560ラジオマニア2008 (三才ムック VOL. 210)

三才ブックス 2008-08-28
売り上げランキング : 298

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


4861991293再び始めるBCL―世界のラジオを楽しむ! (三才ムック VOL. 188)

三才ブックス 2008-03
売り上げランキング : 3639

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

B000PFU9F6FM/MW/SW1-7 ワールドバンドレシーバ ICF-SW22(JE)

ソニー
売り上げランキング : 2103

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

|

« RKK熊本放送もAMステレオ放送の終了を決定 | トップページ | ラジオ番組表2008年秋号まもなく発売 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/75650/42342238

この記事へのトラックバック一覧です: BCLの神様・山田耕嗣氏、逝去:

» 山田耕嗣氏、逝去していた [KAMMY'S HOMEPAGE 写真館(livedoor移行中)]
 そういや、スポパラ関連の記事を書いたついでに、トラックバックピープルのAMラジオを見たら・・・  BCLの神様・山田耕嗣氏、逝去(ラテログ)  そこからさらに BCLの神様・山田耕嗣氏、逝去(ラジオNIKKEI) BCLの世界でおなじみの山田耕嗣氏が昨日8月19日....... [続きを読む]

受信: 2008.09.26 12:21

« RKK熊本放送もAMステレオ放送の終了を決定 | トップページ | ラジオ番組表2008年秋号まもなく発売 »