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2007.08.05

NHKテレビ、阿久悠さん追悼番組を放送

 8月3日にNHK総合で放送された阿久悠さんの追悼番組を見たので、その感想などを。まずは番組を紹介したデイリースポーツonlineの記事から。

NHKが阿久悠さん追悼番組生放送
NHKは2日、尿管がんのため1日に亡くなった阿久悠(本名・深田公之)さん(享年70)の追悼番組「ありがとう阿久悠さん~日本一のヒットメーカーが生んだ名曲たち~」を3日午後10時から生放送することを決めた。

 「プレミアム10」の枠で放送されるが、NHKが90分という長い時間を使って追悼番組を放送するのは極めて異例。阿久さんの功績がいかに偉大だったかを物語っている。

 番組は堀尾正明アナウンサーの司会で、阿久さんとのコンビでピンク・レディー、山本リンダらのヒット曲を次々と生み出した作曲家・都倉俊一氏(59)がゲスト出演。阿久さんとの思い出や、紅白歌合戦などのVTR映像で阿久作品を振り返る。また、NHKは11日に生放送される「第39回思い出のメロディー」(後7・30)でも森田健作「さらば涙と言おう」、あべ静江「みずいろの手紙」、岩崎宏美「思秋期」の阿久作品が歌われることになっており、故人をしのぶことになりそうだ。

 この手の「追悼特番」ものは、特に民放は、なぜか故人にあまり縁の無さそうな若手芸人やグラビアアイドルまでスタジオに呼んで、「こんなに凄い人だった」という話を延々聞かせて感心させるパターンや、「故人に縁のある人の中でゲストとしてスタジオに来れた人」の顔を立てるが為に、本当に関わりのある人の歌や話題が疎かになるような傾向があって、今回はNHKとはいえ、以前放送されたテレビ何周年かの特番が正にそんなパターンだったこともあって、どんな構成になるか気になっていたのだが、そんな杞憂は吹き飛ぶくらい良い内容だった。

 なんといっても余計なスタジオゲストがなく、縁の深い都倉俊一氏だけだったこと。そして次から次へと歌のVTRを流したこと。VTRの人選も幅広く、また、どういうわけか過去ものの紹介であまりVTRが流れない(本人サイドがOKしないという噂を聞いたことがあるが真偽は不明。)沢田研二の歌がトップとラストに流されたし、以前の宗教問題のせいかこちらも最近あまりVTRが流れない桜田淳子もちゃんとオンエアされた。ちなみに90分の間に流れた曲目は某掲示板によると以下のとおり。

・勝手にしやがれ/沢田研二
・せんせい/森昌子
・わたしの青い鳥/桜田淳子 
・ブーメランストリート/西城秀樹
・きみ可愛いね/伊藤咲子
・狼なんて怖くない/石野真子
・ロマンス/岩崎宏美
・北の宿から/都はるみ
・北の螢/森進一
・舟唄/八代亜紀
・契り/五木ひろし
・津軽海峡冬景色/石川さゆり
・どうにもとまらない/山本リンダ
・個人授業/フィンガー5
・ジョニィへの伝言/ペドロ&カプリシャス
・ペッパー警部/ピンクレディー
・UFO/ピンクレディー
・絹の靴下/夏木マリ
・宇宙戦艦ヤマト/ささきいさお
・嫁に来ないか/新沼謙治
・鳥の詩/杉田かおる
・気絶するほど悩ましい/Char
・街の灯り/堺正章
・時代おくれ/河島英五
・また逢う日まで/尾崎紀世彦
・ざんげの値打ちもない/北原ミレイ
・青春時代/森田公一とトップギャラン
・もしもピアノが弾けたなら/西田敏行
・熱き心に/小林旭
・あの鐘を鳴らすのはあなた/和田アキ子
・時の過ぎゆくままに/沢田研二

 自分は阿久悠さんの活躍した時代全てがリアルタイム世代ではないが、上記の曲のほとんどが分かったので、90分を堪能した。今回は民放のスポーツテーマや特撮・アニメ物などは「宇宙戦艦ヤマト」を除き紹介されなかったが、そこまでNHKに望むのは贅沢か。その辺は、恐らく今後民放でも似たような特番が組まれると思うので、ぜひフォローしてもらいたいもの。

 ところで、同じようにラジオは特番を組む予定はあるのだろうか。今のところ特番の情報は見当たらないのだが、すぐに思いつくのは、NHKのFM放送で祝日に組まれる特番の「今日は一日○○三昧」。曲数やジャンルの豊富さから言っても十分いけそうだ。年末辺りに放送するといいかも。

(ラテログ内関連記事)
 阿久悠さんの作詞した、ABC朝日放送の高校野球中継テーマ曲「君よ八月に熱くなれ」については、こちら(「高校野球中継の定番曲」)をどうぞ。

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