ラジオ聴取率、12~19歳は全局でたった1・6%
少し前の記事になるが、ちょっと気になったものを一つ。
元々これは日刊スポーツの「TBSラジオが聴取率年間首位」という記事なのだが、TBSラジオの数字が良いというのは、昨秋の改編でプロ野球中継の時間以外にほとんど改編らしい改編がなかったことからして、特段驚くことではない。しかし、若年層がいかにラジオを聞いていないかということをあらためて実感させられる。
TBSラジオが聴取率年間首位TBSラジオが聴取率で年間完全首位を達成したことが13日、ビデオリサーチの調べで分かった。調査は年6回首都圏の12~69歳男女個人3000人を対象に実施。同局が6回とも首位だった。同局の首位は01年8月から4年半=27期にわたっている。また、全局の聴取率(12月)の週平均は7・2%で、50~69歳が11・9%と高いが、年齢が下がるにつれて低くなり、12~19歳では1・6%だった。聴取分数でも、50~69歳が1日159分聴いているのに対し、12~19歳は44分だった。
(日刊スポーツ) - 1月14日
深夜放送ブームの時や、まだかろうじて、翌日の学校で昨夜聞いたラジオ番組の話題をしていた1980年代の数字がないため単純に比較はできないのだが、比較的「若者向け」だと思われているFM局まで合わせて、たったの1・6%というのは、昔に比べて相当リスナーが減っているのだと思われる。
今TBSラジオの聴取率は他社に比べればいいが、TBSラジオに限らずこの先ちょっとこわいのは、結局今ラジオを聴いているのは、昔若い時にラジオを聴く習慣があった人だということ。
今の若年層は自分の周りを見ても、ラジオを「聞いたことがある」のは「車に乗っているときの交通情報ぐらい」、という人が多いだけに、このままだと全体の聴取率は下がる一方なのではないか、そして数字が下がるとますます番組にお金がかけられなくなって、つまらないタイアップ丸出しの番組等が増え、ますます聴きたい番組がなくなるという悪循環にならなければいいのだけど…。自分は関係者でもない、ただの一リスナーだがちょっと心配。
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コメント
taboさん、こんにちは。
ビデオリサーチのサイトで、男女別や平日・週末などのより詳しいデータが見られますよ。
要登録で、局別のデータは見られませんけど。
これを見ると、全世代とも男性よりも女性の聴取率が低いですね。
中年以降の女性は、もうちょっと聞いているような気がしてたんですけど、意外でした。
投稿: 山本善之介 | 2006.01.24 23:52
山本善之介さん、こんにちは。
ビデオリサーチのサイトで詳しいデータ見られるんですね。知りませんでした。
いや、なんとなく関係者しか公開してないのかと思ってまして。。。
あとで登録して見てみようと思います。情報ありがとうございます。
投稿: tabo | 2006.01.26 00:38
いつも拝見させてもらってます。
12~19歳は全局でたった1・6%は悲しいというかAMの10年20年後がとても心配ですね。目先の聴取率より先を見据えた若年層の聴取、番組強化を在京全局取り組んでほしいものです。伊集院光が過去に「タダでラジオを配れ」も手段の一つではないでしょうか?
投稿: ラジオジャンキー | 2006.02.06 00:35
ラジオジャンキーさん こんばんわ。
若年層については、昔は夜ワイドでラジオに目覚め、やがて深夜放送でどっぷりと浸かり、いったんほとぼりが冷めた頃、営業などで朝昼のワイドでリスナー復活…という流れがあったのに、既に夜ワイドで若年層の取り込みができなくなっているので、これを受ける深夜放送のほうもごく一部を除き活気がないですもんね。
このままだと、将来、影響は昼ワイドにも出てくるのではないかと思います。
投稿: tabo | 2006.02.08 02:13
こちらにも書き込みしますね。
今の若い世代の人たちって、ラジオ聞かないで、何をしているんでしょうね?
なんか寂しいですね・・・。
投稿: TK | 2006.02.15 12:52