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2005.08.31

AM、FMラジオ付携帯電話「RADIDEN」を触ってきた

先日「AM、FMラジオ付携帯電話、ドコモから発売決定」で紹介した、AM・FM・TVの3バンド対応ラジオチューナー内蔵PDC端末「RADIDEN」について、会社帰りに銀座にあるソニービルの「ソニーショールーム」に寄り道して触ってきたので、主にラジオの観点から感想などを。

○外観
 外観は、既報のとおり携帯電話とラジオの「両A面」(←古いか)という触れ込み(メーカーはさすがに「デュアルフロントデザイン」と言ってたが。)だが、デザインを見る限り、やはり携帯がオモテでラジオは裏という印象。携帯面と比べたときに、ラジオ面が安っぽく感じる。ラジオらしいと言えばそうかもしれないが、スッキリというよりは「のっぺり」という感じ。先日、写真の印象で「いかにもプラスチックしていて」と書いたが、印象は変わらず。

 大きさは、ストレート端末ということもあってか、最近のカメラ付き折りたたみ携帯を開いた時に比べてもそんなに厚い・大きいという感じはしない。むしろラジオと考えればもう少し横幅があったほうが操作した時に落ち着きそう。 重さについては、色具合からもう少し重い印象を持っていたが、持ってみたら想像より軽い印象。よくこんな小さい筐体に受信機とバーアンテナを入れ込んだものだと感心。

○操作
 電源については、携帯は通常の携帯と同様に表面キーの一つでオン。一方ラジオはサイドのスライドスイッチで電源を入れるようになっていて、完全に別。もちろんラジオと携帯がまったく別々にオンオフする。
 ラジオの選局操作についてはよくあるポケットラジオと同等なので、説明書を読まなくても操作可能。7つの一発選曲ボタンはAM・FM・TVの各バンドごとに割り当てられるようで、21局プリセットということか。ただ、一発選局ボタンは筐体の上部に並んでいるが、ボタンが細くてなおかつボタン同士の感覚が狭めなので、指が太い人にはちょっと小さくて押しにくいかも。
 それ以上に押しにくいのが、液晶の左にある選局ボタンとバンド/設定ボタン。小さい上にクリック感が浅いのでしっくりこない気が。ま、普通の人はスーパーエリアコールで一発選局した後はマニュアルチューニングなんてめったにしないだろうから、割り切ったのかもしれないが…。ちなみにマニュアル選局時AMは9kHz単位の選局。

○受信性能
 さて肝心の受信性能だが、展示場所(ソニービル)が都心のど真ん中のしかもビルの中のため仕方が無いが、AMについてはNHK以外は入らなくてよく分からなかった。普通のポケットラジオを持っていれば比べることができたのだが…。
 ただ、筐体の大きさと、その狭いスペースに更に携帯の機器とシールドを入れることを考えると、大きなバーアンテナが入れられるとは考えにくいから、過大な期待はできない。
 そのNHKも筐体の向きを少し変えるだけで電波が入らないくらいの受信状態だったので、携帯からの干渉ノイズが本当に抑えられているかどうかまではよく分からずじまい。ただ、聞いた限りはごく普通に聞ける音声だったし、ラジオの電源を入れたまま、携帯側の電源をオンオフしてみたが、それによって特段ノイズが増減した感じはしなかったので、とりあえずその辺の対策は効果が出ている模様。

○その他
 本機の使い方としては、ラジオを聞きながら電話したり、メールしたりというのを想定しているわけだが、気になったのは、iモードを使うときなど、キー操作をすると、そのたびに微妙にラジオの音声が途切れること。後で思い返してみると、ひょっとすると、キータッチをしたときにいわゆるボタン確認音が出ている時はそちらの音が優先されて途切れているのかもしれないが、もしそうじゃないとすると、頻繁にキーを操作したら、まともにラジオを聞けなくなってしまい、本機の意味がなくなってしまうのだが…。この辺は勘違いかもしれないので、また操作する機会があったらもう一度確かめてみたい。


 それにしても、AMラジオ業界側の期待の割りに、展示場所は実にあっさり。さすがに専用のディスブレイが用意されてはいたが、ポスターやチラシなどは一切見当たらず。発売前の先行展示だからだろうか。
 ソニービルの中のラジオ展示コーナー(壁際の奥まったところにあるんだ、これが。)に、他の何の変哲も無いラジオと一緒に何気なく置いてあるだけなので、フロアの入り口付近とか、もっとオモテにドーンと置いてあるのかと思ってた自分は、最初どこにあるのか探してしまった。
 会社帰りの夕方なのに平日ということもあってか人もおらず、ゆっくりと触れたのは良かったが…。(というかソニービル自体、閑散としていて、キレイなお姉さん方も暇そうだった。こんなものだっけ?昔はもう少し人がいたような気がするが。)

<参考>
RADIDEN 製品 NTTドコモ

(ラテログ内関連記事)
三洋、AM/FMラジオチューナー搭載のICレコーダー発売へ
AMラジオ付携帯電話の開発・商品化に目途
AM、FMラジオ付携帯電話、ドコモから発売決定

◆こちらも合わせてご覧ください。
・「カタログ・パンフレットの倉庫」 NTTドコモ RADIDEN(2005.09)
・「ケータイ最新情報」さん 「RADIDEN」試用してきました! 
・「IT-Flickey」さん  RADIDEN - お触りしてきました!
・「JAI-YAの日記」さん RADIDEN体感
・「Sony 好きが語るblog」さん NTTドコモ、ラジオチューナー搭載の「RADIDEN」(SO213iWR)発表


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2005.08.29

AM、FMラジオ付携帯電話、ドコモから発売決定

8/27に「AMラジオ付携帯電話の開発・商品化に目途」で取り上げたばかりの「AMラジオ付ケータイ」だが、本日29日に早くも製品の形で発表された。以下、 『ITmediaモバイル:AMラジオやテレビの音声を聞ける─ドコモの「RADIDEN」』(2005/08/29 13:37 更新)より。

 NTTドコモは、AM/FM/テレビの3バンド対応のラジオチューナーを内蔵したPDC端末「RADIDEN」を発表した。秋頃発売の予定で、価格はオープンだが1万円台半ばになる見込み。
 FMラジオに加え、AMラジオにも対応した点がポイント。AMは周波数の特性上、FMと比較して外部ノイズの影響を受けやすい。「端末内部から発生するノイズを除去し、あるいはノイズを受けないアンテナ配置にすることで対応を実現した」(ドコモ)
 AM/FM/テレビの3バンドに対応したラジオケータイは世界初だという。
(中略)
 裏面のラジオインタフェースには、チューニング不要の「一発選局7つボタン」や、バックライト対応の「ラジオ専用液晶」などをラジオ専用の操作体系を備える。
 ポータブルラジオ同様、全国を15のエリアに分割してエリアごとの放送局をプリセットする「スーパーエリアコール」に対応。遠距離移動後も、エリアさえ選べばその地方のラジオ局を選局してくれる。また、一定時間が過ぎると自動的に電源オフする「パワーオートオフ」に対応した。
(中略)
 auがEZアプリとラジオ機能を連動させているが、ドコモはiモードとラジオ機能を連携させない道を選んだ。むしろ、RADIDENを見る限り携帯機能とラジオ機能は明確に分けられている。
 例えば本体のボタンを見ても、携帯電話の機能は白、ラジオの機能はアンバー(オレンジ)に色分けして表記されている。電源も携帯とラジオの電源が独立して設けられており、「携帯はオフだがラジオはオン」といった使い方が可能だ。
 バックグラウンド再生に対応しており、ラジオを聴きながらiモードを操作可能。電話がかかってきた場合は、自動でラジオがミュートになり通話に切り替わる。通話を終了すれば、ラジオに復帰する仕組み。
(中略)
 なお、端末にカメラは非搭載。ラジオはAMで約20時間、FMで約14時間連続聴くことができる。ラジオの内容を端末内に保存することは、不可能になっている。(以下略)

 引用した中には直接はっきり書いてないが、端末はFOMAではなくムーバ。メーカーはソニー・エリクソン。
 それにしても前回取り上げた「日刊合同通信」の記事では、製品化はもう少し先のような雰囲気に読めたが、その後「ラジオ実況@2chブログ」さんからのTBで、具体的に製品が出来ていることが分かり、今日早くも公式発表となって、思っていたより早い展開だ。

 事前の予想では若者向けに企画してくるのかと思っていたが、リンク先の写真や記事、そして名前を見る限り、大人向けというか、40代~50代のユーザー(しかも男性)限定向けの携帯。機能的にもはっきり言って平凡で、良く言えばシンプルそのもの。別の記事によると、あえて中高年層向けに、操作体系をはっきり分かりやすいように電話とラジオとで分離したということなので仕方ないが、逆に言えば面白味はなさそう。それとなく予告をしてくれた「放送局の裏の裏。」さんのところで「そこそこ売れるだろうけど、若い世代は惹かれない」と書かれたのも分かる気がする。

 この携帯、正直、「単に安い携帯とポケットラジオをくっつけただけではないか」と言われそうな気もするが、この二つが一体となるメリットが一つある。
 朝夕のラッシュ時、混雑した電車の中でラジオを聞くときは、ラジオ本体は鞄の中よりは胸ポケットに入れておきたい。選局や音量の操作もしやすいし、何より感度がいいからだ。一方胸ポケットには携帯電話を入れている場合も多い。
 ところがどちらも薄く小さいとはいえ、二つ同時に一つのポケットに入れるわけにもいかず、冬などスーツの上着を着ているときは中と外に分けて入れることも出来なくはないが、あまりスマートなものではない。ましてや夏にスーツを脱ぐような時は、ワイシャツに二つを入れることは考えられないが、このように合体していれば、一つを入れておけばよいのだから便利だ。
 もっともこれは男性の場合で、女性の場合はバッグに入れるしかないのだろうが、おそらく女性ユーザーは想定していなさそう。

 前述の「放送局の裏の裏。」さんのところで触れられていた「ある大物女性歌手を押し立てて大キャンペーン」の「大物女性歌手」は松田聖子さんのようだが、正直、携帯電話あるいはラジオとしての機能やデザインだけで売る商品ではないと思うので、売れ行きは、今ドコモとメーカーが想定している「特定のターゲット」に「こういう風に便利」という具体的な使い方を提案して、どれだけ「実用品」として認知してもらえるかにかかってくると思う。

 あと問題は製品の質(ラジオとしての性能)と、意外に大事なのが、見たとき・触った時の質感。写真で見る限り、どうも黒がいかにもプラスチックしていて安っぽそうに見えるのは気がかり。(追記・別の写真だとそんなに安っぽく見えないのだが、さて実際のところは?)…とはいえ、ラジオ好きを自称する身としては当然興味はあるし、やはり実機を触ってこないと実際のところは分からない。
 NTTドコモの報道発表資料によると、さっそく8月30日(火曜日)から、「RADIDEN」を事前に体験できるコーナーを設置するとのことなので、近いうちに寄ってみたい。体験コーナーが設置されるのは、以下の3箇所。

 ・ソニービル ソニーショールーム(東京都中央区銀座5-3-1)
 ・メディアージュ ソニースタイル(東京都港区台場1-7-1 メディアージュ4階)
 ・ソニースタイル ストア(大阪市北区梅田2-2-22 ハービスエント4階)

(8/31追記)
・早速実機を触ってきました。感想はこちら 「AM、FMラジオ付携帯電話「RADIDEN」を触ってきた」

<参考>
報道発表資料 世界初となるAM、FM、TVの3バンドに対応した「RADIDEN(ラジデン)」を開発 (NTTドコモ)
Sony Ericsson 製品紹介 NTT DoCoMo RADIDEN
あなたに伝えたい~言い出せなかった”ありがとう”キャンペーン

◆こちらも合わせてご覧ください。
・「カタログ・パンフレットの倉庫」 NTTドコモ RADIDEN(2005.09)

・「xooxoo」さん ドコモのラジオ,TV対応 『RADIDEN』
・「デジモノ街道」さん  ドコモAM-FM-TVチューナーが付いているケータイ「RADIDEN」

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2005.08.28

つくばエクスプレス車内でラジオを聴いてみる

8/24に開業したつくばエクスプレス(略称TX)。開業初日は仕事の都合もあり、帰りに東京側の秋葉原~北千住間だけ乗って初日の雰囲気だけ味わったところだが、開業後最初の土曜日となった27日に終点つくばまで乗ることが出来た。乗車体験記などはすでに多くの人が書かれているので、あまり他人が書きそうもないネタということで。。。

◆車内でラジオは聴けるか
 つくばエクスプレスは駅構内や列車内で無線LANが利用できるのが一つのウリで、駅構内で開業時に利用できるのは、秋葉原など9駅、列車内の利用は実験中(※)とのこと。また、携帯電話についても、「地下区間を含め携帯メールが使用可能」(同社の「トピックス」のページによる)とのことだったが、ラジオ受信については特段触れられておらず、また、他の記事でも見たことがなかったので、ポケットラジオを持参して所々で適宜試聴してみた。時間は朝7~8時台。

 まずは秋葉原駅から南千住駅を過ぎたところまでの最初の地下区間。秋葉原を発車した車内でおもむろに持参したラジオをスイッチオン。ちなみに機種は松下のFM・AMステレオ対応ラジオ「RF-HS70」。
 しかし…まったく電波が入らず。やはりラジオ受信については特段考慮されてなさそうとあきらめる。もちろん、南千住駅を過ぎて地上に出ると普通に受信可能。ちなみに首都圏の各局が受信できるが、ラジオ日本だけは電波が弱い。

 北千住を発車し、再び地下区間へ。青井、六町の2駅の地下駅があるので、ダメ元でラジオのスイッチを入れてみると…あれ?受信できる。
 FMは無理だが、AMはNHK、TBS、文化放送(以下QR)、ニッポン放送(以下LF)については聴こえてくる。もちろん駅間を走行中でもOKだ。地上からの電波が入ってきているのか、何か設備があるのかは不明だが、とりあえず聴けるのは間違いない。ただ、LFは電波が弱く、AMステレオになりにくい。

 六町を過ぎて再び地上へ。電車はしばらく地上を快走する。
 それにしても速い。都心の地下区間以外は線形も良く、あまりカーブもないせいか、スピードが落ちない。最高速度は時速130キロだとのことだが、併走する車をスイスイ抜いていく走りは乗っていて気持ちがいい。高速走行と言えば京浜急行の快特や、JR西日本の新快速も時々乗る機会があるが、どちらも「いかにもスピードを出してます」という走り方をするのに対し(それはそれで乗ってて楽しいのだが)、つくばエクスプレスのほうは「余裕の走り」という感じ。スーッと加速し、淡々と走る。
 どなたかのブログで「新幹線みたい」と評したものがあったが、直線の高架線を突っ走る様は確かにそんな印象も受ける。ただ、近頃の新幹線はスピードアップのせいか、それとも遮音性に気を配っていないのか意外にモーター音がうるさく、その点こちらは走行音も割合静かなので、ラジオも聴きやすいのはうれしい。

 柏たなかを過ぎ、茨城県に入り最初の停車駅、守谷に着いたので再びスイッチオン。ここは地上駅なので、電波が入るのは言うまでもないが、茨城県内に入ったのになぜか茨城放送が入らない。線路付近がたまたま電波が入りにくい場所なのだろうか。他の首都圏各局については、TBSとQRはバッチリ。LFはやはり弱めだ。

 守谷駅を発車してから受信状況に異変が起きる。ラジオ電波は入ってきているのだが、加速のたびに電気的ノイズが入るようになった。また、走行中も細かく一定間隔でバリッというノイズが入る。ずっと聴き続けるのも不快だったので、ここでいったんスイッチを切ったため、ノイズの原因が交流電化方式(守谷で電化方式が変わる)のせいなのか、その時たまたまだったのかは分からなかったが、実際はどうなのだろう。車両によっても違うのかもしれないが…。

 田園風景の中を走りながら、いくつかの駅に停車した後、最後に再び地下へ入り、終点のつくば駅へ到着。ここも地下駅だが、地上から浅いせいか、弱いながら電波が入ってきた。
 下車すると、開業3日目だが最初の土曜日ということもあって、つくば駅にはたくさんのお客がいる。いわゆる鉄ちゃん系の人もいたが、おじさん・おばさんや、家族連れなど一般客がかなりいる。そして初日もそうだったが、ごく普通の女の子が携帯で電車や駅名標を写している様子が結構見られるのが特徴かもしれない。
 ラジオ聴取については、「まずまず使える」というのが全体的な感想。都心部で受信できないのが残念だが、この区間はわずかの距離で、乗り降りもあるので、それ以外の大部分で聞ければAMに関してはとりあえずOKかもしれない。もちろん、新御徒町で接続している都営大江戸線にならって再送信設備を設置して、地下区間でも受信できるようにしてもらえばなおいいと思うけど。

 なお、肝心のTXの利用状況については、地元紙「常陽新聞」によると、「TX、初日19万4000人が乗車」ということで、しかも初日は秋葉原駅とつくば駅で混雑したため入場制限があり、更に改札口では切符に代わる乗車証明書による乗車人数も多くあったとのこと。「乗車証明書の発行数は確認されていないが、これも含めると二十万人以上の乗車があったとみられている。」というから、まずは好調な滑り出しでなによりだ。

※…手元にある、首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレスの正式な社名)が発行している「つくばエクスプレスだより」49号によると、駅構内で開業時に利用できるのは、秋葉原、新御徒町、浅草、南千住、北千住、青井、六町、柏の葉キャンパス、つくばの各駅。

<参考>
TSUKUBA EXPRESS|つくばエクスプレス (公式ページ)
ITmediaニュース:つくばエクスプレスは車内も駅も無線LAN


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2005.08.27

AMラジオ付携帯電話の開発・商品化に目途

今までありそうで無かった「AMラジオ付ケータイ」に、ついに商品化の目処がついたようだ。いつも拝見させてもらっている「ラジオNIKKEI From Webmaster」の8月26日(金)の記事によると、同日付の日刊合同通信が報じているとのこと。

 日刊合同通信のページ (日付が変わって見られないときは、バックナンバーから、2005年8月26日(金)分 を参照)には、

「中波ラジオ、最大手ドコモAM携帯開発・商品化に目途」

という見出ししか掲載されていないため詳細は不明なのだが、前述の「ラジオNIKKEI From Webmaster」の記事によると、「中波側は同商品化を受信環境が拡大するきっかけとして歓迎しており、普及を盛り上げていく方向」だというから、正式に商品化が決まればキャンペーンがありそう。

 その商品化だが、チップは三洋電機が開発とのことで、以前ここでも1/26の記事「三洋、AM/FMラジオチューナー搭載のICレコーダー発売へ」で取り上げたことがあるが、この技術の延長なのだろうか。

 「AMラジオ付ケータイ」の登場については、こちらもよく拝見させていただいている「放送局の裏の裏。」さんの7/22付の記事で、それとなく予告されていたのだが、無事実現の方向で進んでいるようでなによりだ。

 ただ、やはり気になるのは、一つは1/26の記事で書いたとおり、デジタル機器とAMラジオとの相性はあまり良くないと思われるのだが、実際どうなのかということ。前回ここに書き込んだ後も、三洋のICレコーダー「ディプリトーク ICR-RB75」の実機を試聴する機会がないため、実力のほどが分からないのでなんとも言えないのだが。

 もう一つは、「放送局の裏の裏。」さんのところの記述によれば、「作ってるメーカー側がやる気薄い」らしいということ。せっかく製品化しても、単なる「面白携帯」で終わってしまってはどうしようもない。
 同記事を読む限りは、AM業界としては若者をターゲットに据えているようにも読めるが、他社のFM付ケータイでも、FMが付いたことだけで強力なセールスポイントになっているとも思えないのに、ましてや今や若者に聴かれていないAMである。価格は当然多少は上がるだろうから、やはり端末そのものに魅力がないと、あえてAMラジオが付いた携帯電話を選択してくれないだろう。いっそ標準装備に近い状態になれば、「常に受信機を持ち歩くことになるから、ラジオを聞くきっかけになる」という効果はあると思うが…。
 いっそ情報収集の観点から、通勤・出張のサラリーマン向けにしたり、あるいは特に災害対策用品の一つとして、つまらないお遊びの機能はつけずにその分コストダウンして官公庁へ売り込んでみたらどうだろう。

 そして最大の懸念。AMラジオ業界では、以前も「AMラジオが再浮上するきっかけ」として大キャンペーンを張ったのに、その後尻すぼみになり、今や肝心の商品が市場から消えようとしているものがある。
 それはスバリ「AMステレオラジオ」だ。AMステレオ放送自体はは続いているが、肝心の受信機がほとんど消えているというのはなんだかなぁ、という感じ。これと同じ道は辿らないで欲しい。
 個人的には、こちら(AMステレオラジオ)のほうも何とかして欲しいのだが…。

(8/29追記)
 さっそく正式な発表があった。詳しくは、以下へ。
・AM、FMラジオ付携帯電話、ドコモから発売決定


<参考>

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2005.08.23

高校野球決勝戦が高視聴率。一方で…

8/20に行われた高校野球の決勝戦(駒大苫小牧-京都外大西)の視聴率が、札幌地区で高校野球としては史上最高の数字を叩き出したとのこと。以下は北海道日刊スポーツ8月23日付の記事より。

■決勝戦が高校野球過去最高の視聴率/駒苫大旗再び(2)

 570万道民の半分以上が、駒大苫小牧にくぎ付けになった。20日決勝の京都外大西戦。生中継したNHKとHTB2局の平均視聴率は、札幌地区でNHK31・7%、HTB19・0%。計50・7%は昨年の決勝49・5%を上回り、高校野球としては史上最高。占拠率でもNHK47・6%、HTB30・2%の計77・8%は驚異的。この日、テレビ番組を見ていた8割近くが高校野球を見た計算になる。

 NHKが放送した2月9日のサッカーW杯アジア最終予選、日本-北朝鮮は44・4%。この数字をも6ポイント以上引き離した。5回終了時点でNHKがニュースを3分間流した。この時(午後2時13分)HTBは突然、平均を10%も上回る瞬間最大の29・1%を記録。NHKを見ていた人たちの多くが、チャンネルを一斉に切り替えたと予想される。 (以下略)

 首都圏や甲子園のある関西地区の数字は出ていないので分からないのだが(どなたかご存知ですか?)、以前産経新聞のサイトでは、こんな記事(8月19日付)が載っていた。

「KKコンビのあの頃再び 高校野球、視聴率が復調」

 高校野球ファンは帰ってくるか-。十九日、準決勝を迎えた第八十七回全国高校野球選手権大会。昨年、過去最低を記録したテレビ中継の視聴率が今年は持ち直しつつある。地元・大阪桐蔭が大阪勢としては十四年ぶりに準決勝に進出するなどの話題もあり、かつてファンだった三十、四十歳代の男性が再び熱中しているのが要因という。

 ビデオリサーチの調べによると、関西地区で全試合を中継している朝日放送の場合、十八日現在の平均視聴率は4・4%で、昨年比0・3ポイント増。これまでは年々下降しており、昨年は記録が残っている昭和六十三年以来、最低だった。
 今大会で最も高かったのは、大阪桐蔭-清峰(長崎)戦などが行われた十六日午後で、朝日放送が6・4%、関東地区のNHK(関西地区は公表せず)も8・9%を記録した。
 この人気を支えているのが、視聴率の区分上、「M2世代」と呼ばれる三十五-四十九歳の男性だ。この世代はKKコンビと呼ばれたPL学園の清原、桑田両選手(現・巨人)らが活躍し、高校野球ブームを体感している世代。今大会では、二人を彷彿(ほうふつ)させる大阪桐蔭のエース、辻内崇伸選手と準々決勝で三本塁打を放った四番、平田良介選手らスター選手の登場も一因ではないかという。(以下略)

 この後に続く木村政雄さんのコメントが、「巨人戦が面白くないからでは?」という、なんとなくピントはずれなコメント(裏番組でもないのに…)が載っている記事なのだが、それはともかく、「近年にしては」という但し書きつきだが、今年は比較的良いのだろう。

 北海道でこれだけ盛り上がっているのは、昨年からの「始めて優勝旗が津軽海峡を越えた」という注目度の高さが続いていて、なおかつ、まだまだ郷土愛というか、『「我らの地元チーム」が全国大会で活躍する』と言う図式が残っているからだと思われるが、自分が比較的視聴率が良いのではないかと思っていた関西地区ですら、「これまでは年々下降」し、しかもABCの平均視聴率は4・4%というのは予想以上に低い。
 中継時間が長いから数字が低くなりがちなせいもあろうが、5%にも満たない数字では、夕方まであれだけの時間を割いて中継するのは苦しいのではないかと思う。

 それにしてもあれだけ優勝の喜びに沸いた北海道が、一転こんなことになろうとは。

asahi.com:駒大苫小牧野球部長、6月と8月に部員に暴力 謹慎処分 - スポーツ

 しかも、上記記事では

平手で顔を数回殴り、2回目は8月7日、滞在先のホテルで夕食後にスリッパで頭を1回たたいた。

 とあるのに、別の記事(MSN-Mainichi INTERACTIVE 高校野球:暴力行為の内容に相違 部員の親と学校側)では、

部長が拳で顔を殴り、バットでこずかれたり、蹴られたりして、30~40発殴られた。部長はその際手の甲を骨折したはず」と説明。学校側の「平手で3、4発たたいたというのは全く違う。今もあごががくがくするので、明日病院で検査する」と話した。

 とあってだいぶ状況が違う。
 最初の報道だけでは真偽のほどは分からないので(そういえば開会式の時も、なにやら「事件」がありましたね)、どちらかの報道だけを取り上げてヒステリックに取り上げるべきではないと思うが、どちらにしろせっかくの偉業にケチが付いたのは言うまでもない。

<ラテログ内高校野球関連記事>
夏の高校野球中継と関連番組
熱闘甲子園は「今年も感動にこだわる」そうで…
「熱闘甲子園」今年のテーマ曲
高校野球中継の定番曲


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2005.08.19

高校野球決勝戦は民放でも放送

いよいよ明日8/20は高校野球の決勝戦。今年は京都外大西と駒大苫小牧という対戦なのだが、「高校野球中継」と言えば、一般にはNHKを思い浮かべる。しかし決勝戦に限っては、多くの地域で民放(地上波)でも見られるというのは、あまり知られていないのではないか。

 …と言っても、NHKの映像を民放が放送するというわけではない。
 関西では当たり前なのだが、大会期間中は関西では連日、NHKと民放のABC(テレビ朝日系列)の2局が平行して中継放送を行っており、両者とも互角の視聴率(昔はABCのほうが強かったとも聞いている)だという。そのABCの中継が決勝戦に限っては全国ネットで放送されるというわけなのだ。

 「tv.nikkansports.com 番組表」のデータ(8/19現在)によると、放送局と放送時間は以下のとおり。

 朝日放送(ABC) 12:30~17:00(延長の場合あり)
 ABC以外のテレビ朝日系列23局 12:55~15:55(最大延長5・30まで)
 テレビ山梨(UTY) 13:00~15:55
 富山テレビ(BBT) 12:55~15:55(最大延長5・25)
 福井放送(FBC) 13:00~15:55
 山陰放送(BSS) 13:00~15:55
 テレビ高知(KUTV) 13:00~15:54
 宮崎放送(MRT) 13:00~15:55

 ※最大延長については、記載になくても延長の可能性あり。また、放送開始時間についても変更の可能性あり。

 NHKのオーソドックスな実況と違い、良くも悪くも?ついエキサイト気味になるのがABCの実況。しかし、かつての植草貞夫アナの名実況は別格としても、阪神戦をはじめ場数を踏んできたアナによる実況は定評があり、あえてABCで中継を見るファンは多いのだ。明日の実況アナが現時点では見つけられなかったのだが、NHKとは一味違う実況とカメラワークは要チェックだ。
 また、明日の中継が、ABC以外の地域にはどこまで全国放送されるのかが不明(※試合が終わった途端に、ABC以外はさっさと中継が終了することがままある。)なのだが、関西以外では地上波ではなかなか聞けないエンディングテーマ、西浦達雄さんの「願いの向こうに」が聞けるかもしれないので、こちらも注目だ。

 また、CMにもちょっと注目したい。
 イニングの間のCMは、通常のCMの流し方とは違い、画面は観客席を写したまま、隅のほうに子画面でCMを流すという独特のやり方(ABCエリアではおなじみなのだが)が見られる。
 かつては住友グループの一社(グループ)提供だった時は、画面下に展開するアニメCMと音楽が有名だったのだが、住友グループが撤退して複数スポンサー制になって以来、初期のうちはNTTドコモや松下電器など、多少工夫を凝らしたオリジナルCMがあったものの、今では番組独自のCMはほとんどなくなっており、CM単独の面白さはなくなっている。今でも多少住友CMの面影を残しているのは「わかさ生活」のCMぐらいなのは残念だが。

 なお、このほかBS朝日(BSデジタル5ch)でも12:55~15:55に放送(試合終了まで放送)するほか、ケーブルテレビやスカパーに加入している人で「スカイ・A」が見られる環境の人なら録画が放送(19:00~)されるので、昼間の放送を見逃した人もチェックできる。いずれもABCの制作だ。
 また、テレビは見られないがインターネットが見られる環境であれば、ABCのサイトから動画が見られる。CMや音楽はないが、実況や試合の音声はテレビ放送そのままだ。


 一方ラジオは、 「tv.nikkansports.com 番組表」のデータ(8/19現在)を見る限りはABCラジオの単独放送(12:46~15:30)で、ネット局はないように見えるのだが、駒大苫小牧(南北海道)の決勝進出で、ひょっとしてラジオもネット受けがあるかと思い、HBCラジオのホームページをチェックしたら、ズバリ的中。
 「HBCラジオインフォメーション」のページに「-特別編成番組のお知らせ-」と題し、 「高校野球決勝戦 中継 京都外大西 VS 駒大苫小牧戦」と記載がある。放送時間は12:45~16:50(最大延長17:57)とあるので、記述の無いABCラジオのほうも同様の体制になるのだろう。
 ちなみに「実況:大阪ABC 小縣裕介アナウンサー」となっているので、テレビのように地元局アナによる「応援実況」というのはなく、ABCラジオの音声そのまま中継されるようだ。

 もちろん、例年どおりNHKでも、全国のラジオ第一、総合テレビと教育テレビのリレー中継、BS放送、ハイビジョンでも放送するので、これだけ多数のメディアが中継しているということは、昔ほどではないにせよ、まだまだ高校野球の人気は根強いものがあるんだということを再認識させられる。

(追記)
・おなじみ「THP blog」さんのところでも、明日の決勝戦のテレビの中継時間について記事が掲載されているのだが、当記事をアップした後に見比べてみたところ、中継終了時間に若干の違いがあるようだ。当記事でも「tv.nikkansports.com 番組表」のデータには、記事アップ時点でHBCラジオの放送時間が載っていないことを書いたところだが、やはりデータの更新のタイミングの関係などで若干データが古いのかもしれない。
 ということで、正確な放送時間については、明日の朝刊等で確認していただきたい。

<参考>
ABC公式「第87回 全国高校野球選手権大会」のページ

<ラテログ内関連記事>
夏の高校野球中継と関連番組
熱闘甲子園は「今年も感動にこだわる」そうで…
「熱闘甲子園」今年のテーマ曲
高校野球中継の定番曲
高校野球決勝戦が高視聴率。一方で…

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2005.08.18

高校野球中継の定番曲

今年のABCの高校野球中継並びに「熱闘甲子園」の統一テーマ曲は、既に8/8の記事で紹介したとおり、スガシカオさんの『奇跡』なのだが、今年は番組で何回も流されていても、来年になれば新しいテーマ曲が登場し、この曲は顧みられなくなる。
 だから、例えばもう少し経ってから「去年のテーマ曲はなんだっけ?」と聞かれてすぐに名前を思い出せる人がたくさんいるかというと、それほどいない気がする。
 では逆に「夏の高校野球のテーマ曲と言えば?」と聞かれると、どんな曲が出てくるだろうか。

 こうなると毎年変わっていく近年のテーマ曲は弱そうだ。テーマ曲として挙げられそうな最有力候補は、やはり大会歌『栄冠は君に輝く』(作詞:加賀大介 作曲:古関裕而)だろう。NHKの高校野球中継での学校紹介(オルゴール又はエレクトーンバージョン)でおなじみだが、閉会式の行進時の演奏や、この時期の朝日新聞のCMでも使われる。最近まではABCの高校野球中継の開始・終了音楽もこれだった。
 特定の放送局に限らず使われる上に、やはり何年にも亘って使われているというのは強い。あらゆる世代が知っている。多くの人がこの曲が流れてきただけで、高校野球関係の番組だと分かるだろう。ちなみにこの曲は夏の大会の歌なので、春の選抜では使われない。

 では、その次に来る曲はなんだろうか。全国で考えるとちょっと弱いが、『君よ八月に熱くなれ』(作詞:阿久悠 作曲:中田喜直)を挙げておきたい。歌手は初期の高岡健二さんから堤大二郎さんに変わっているとのことだが、なんといっても関西ABCエリアでは1977年(第59回大会)の中継から1994年頃まで15年以上に亘って使われたから、ある一定以上の年代には定番曲だろう。
 全国的にも、1981年からスタートした松下電器提供時代の「熱闘甲子園」でのブラスバンド演奏(淀川工業高校吹奏楽部の演奏。ちなみに毎年その年用に録音されていたそうだ。)のOP、EDが有名だ。こちらも1988年まで(EDはその翌年まで)使われている。そのほか「熱闘」で使用されなくなった後も「速報!甲子園への道」のOP、EDでシンセサイザーバージョンが91年頃まで使われていた。

 これだけ定着していた『君よ八月に熱くなれ』は、時代に合わなくなったということなのか、しばらく使われなくなっていたのだが、昨年突如復活した。「熱闘甲子園」の中で「夏詩」と題して番組中で試合の裏方や球児の舞台裏を伝えるシーンがあるが(っていうか、今の「熱闘」って形は違えどそればっかりという気がしないでもないが…)、そのバックで流れている夏川りみさんが歌っている「君よー八月にーあーつーくなれー」という歌がそれだ(下記<参考>で紹介しているVictor Entertainmentのサイトで試聴できる)。アレンジが変わっているのでかなり印象が変わってはいるが、やはりあれだけ定着したメロディを使わない手はないのだろう。

 最近のテーマ曲についてはCDも発売されているため、フルコーラスを聞くのは比較的容易だが、過去のテーマ曲はレコードが廃盤だったり、そもそも発売されていなかったりして入手は困難だ。
 上で挙げたうち、大会歌『栄冠は君に輝く』については、意外にも?、合唱バージョン、行進曲、NHKから音源の提供を受けている「学校紹介用BGM」バージョン、オリジナル復刻盤の4曲を収めたCD『栄冠は君に輝く』がコロムビアから発売されている。

 一方、『君よ八月に熱くなれ』については、オリジナルの高岡健二バージョンのレコードは当然廃盤だが、 「中田善直抒情歌ベスト~夏の思い出」というアルバムにその高岡バージョンが収録されており、こちらはまだ入手可能のようだ。また、昨年から復活した夏川りみバージョンは、6/22に発売された「人間 万葉歌 ~阿久 悠 作詞集」というCDBOXセットに収録されている。 こちらはアルバムのセットのため、1曲目当てに購入するのはキツイが、阿久悠氏が手がけた有名ヒット曲が多数収録されているので、購入するとすれば、懐メロ集を購入するつもりで手に入れることになろうか。
 なお、堤大二郎バージョンについてはレコード・CD共に発売されていない模様。また、「熱闘甲子園」で使われていた吹奏楽バージョンについてもレコード・CD共に発売されていないようだ。
 ちなみに、高岡健二バージョンはリアルタイムで流れていた頃は知らないのだが、最近聞いてみたところ、その後の堤大二郎バージョン(こちらはリアルタイムで知っている)以上にゆっくりとしたテンポの曲で、さすがに古臭い印象。確かにこのまま今使うのは難しそうだ。

 以前THP blogさんのところでも「高岡健二・堤大二郎・夏川りみの各バージョンと、淀工吹奏楽部演奏のバージョン4曲を収めたマキシシングルで発売したら」という提案がされていたが、ぜひとも実現して欲しいものだ。

<参考>
asahi.com:錦織健が歌う大会歌「栄冠は君に輝く」 - 第87回全国高校野球選手権大会 大会データ>(※全歌詞掲載。試聴可)
THP blog×2005夏の甲子園特集夏の甲子園名曲の殿堂(1)『君よ八月に熱くなれ』
@Victor Entertainment 作品詳細 人間 万葉歌 ~阿久 悠 作詞集(※夏川りみ版が一部試聴可)
阿久悠「あんでぱんだん」あまり売れなかったが なぜか愛しい歌20

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2005.08.08

「熱闘甲子園」今年のテーマ曲

 8/5の記事でも書いたが、現在、夏の定番番組である「熱闘甲子園」(テレビ朝日・ABC系全国ネット)が放送されているが、「熱闘甲子園」の毎年の話題の一つとして、その年の番組テーマ曲として誰の歌が使われるか、というのがある。
 ちなみに今年のテーマ曲は、スガシカオさんの『奇跡』。この曲は「2005ABC夏の高校野球統一テーマ曲」として、高校野球中継の際にも使われていて、ABCの中継が映らない地域でも、BS朝日の生中継やskyAで見ることができる。また、「熱闘甲子園」エンディングには、同じく「夏陰~なつかげ~」が使われるとのこと。「Music@nifty」だとこんなふうに紹介されている。

今年は8月6日から20日の15日間に渡り開催される『第87回全国高等学校野球選手権大会』。このたび、“2005ABC夏の高校野球統一テーマ曲”と、『熱闘甲子園』エンディング曲が、スガ シカオの書き下ろし曲に決まったと発表された。“統一テーマ曲”と『熱闘甲子園』エンディング曲をダブルで担当するのはスガ シカオが初となるそう。“統一テーマ曲”の「奇跡」について彼は、「夏の甲子園では奇跡が身近にあるんだということをヒントに書いた」と語り、一方の『熱闘甲子園』エンディング曲「夏陰~なつかげ~」については、「自分なりに盛り上がった夏が、自分の中で消化されていく瞬間をうまくかけたらいいなと思って、バラード調に作った」と語っている。この2曲は、8月3日にシングルとして発売される。

 ABCの力の入れ具合がよく分かるのだが、一方で、実はスガシカオさんは、サッカーは好きだけど野球はあまり好きじゃないらしいのだ。
 どうもスガシカオさんのファンの間では周知の事実らしいのだが、ある書き込みによれば、スガシカオさん的には、「野球は『休んでいるひとがいる』(←外野の守備?)ってのが納得いかない」とか、「野球を取り巻く空気が嫌いだ」とか、ラジオ等で何度か発言しているとのこと。

 「椿的濃縮タマシイ」さんの6/11の記事、 「シカオで熱闘甲子園!」に、その辺の話が載っているが、よく知っているファンからすれば、今回の「熱闘」への起用は、「ええっ?」という感じなのだろうと推察される。
 ちなみに自分は野球が好きだけど、リンク先で書かれている「嫌な空気」というのは分かるから、スガシカオさんが、内心ではどんな気分で今回の仕事を引き受けたのかはちょっと気になる。
 ましてやそれが「高校野球」、そして今の「熱闘甲子園」というのは、番組スタイルの良し悪しは別として、最も相容れない番組のような気がするのだが…。

 誤解の無いように書いておくと、別にだからと言って起用したABCを責める気も無いし、スガシカオさんサイドに「嫌いな仕事を引き受けるな」なんて言う気は全くない。(出来上がった曲を番組で聴いて、視聴者が「良かった」と思えば、それはいい仕事なのだから。)
 でも、ファンサイドでも知られているくらい、普段スガシカオさんが公言しているのであれば、何も同じ事務所の他のアーチストでもいいじゃないかという気はするし、スガシカオさんがデビューしたての新人というならともかく、今回のような場合、話が出てきた時点でスタッフが回避するものなのかと思っていたので、そういう意味では意外だった。

<参考>
・ABC公式「第87回 全国高校野球選手権大会」のページ
・ABC公式「熱闘甲子園」のページ

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2005.08.05

熱闘甲子園は「今年も感動にこだわる」そうで…

明日8/6(土)、夏の高校野球(正式には、第87回全国高校野球選手権大会)が始まるとともに、地元関西圏ではABCによるラジオ・テレビの実況中継と、夜には、テレビ朝日・ABC系全国ネットの「熱闘甲子園」の放送が始まる。(※なお、開会式もABC発の全国ネットで中継。決勝戦についても同様。)

 この「熱闘甲子園」。残念ながら、最近はせいぜい流し見するだけでマトモには見なくなってしまった。一つには放送時間が遅くなったことや、自分自身の高校野球自体への興味が減ったということもあるのだが、もう一つ大きな理由は、番組の性格が変わってしまったからだ。

 「熱闘甲子園」は1981年のスタート。当時は「熱闘」の放送期間中は他のレギュラー番組を遅らせて平日は21時(後に22時)、土日は23時開始の30分番組として放送。番組司会はABC安部憲幸アナ、2年目からは中村哲夫アナが担当していた。

 この頃の「熱闘」は、その日行われた全試合を公平に、試合経過と見所をコンパクトにまとめて放送していたため、他のニュース番組のスポーツコーナーではどうしても時間的に拾いきれないような、いわゆる「目玉・注目のカードや選手以外」も、映像として見られるのがウリで、いわば最近までテレビ朝日系列で放送されていた「大相撲ダイジェスト」や、「プロ野球ニュース」(フジテレビ系)のような役割(※)を担っている部分が大きかったように思う。

 この頃の「熱闘」の番組構成は毎年大きくは変わらず、オープニング・エンディングテーマ曲も、大阪府立淀川工業高校吹奏楽部が演奏する『君よ八月に熱くなれ』がずっと使われていたため、番組のイメージも定着。今でも、かつて「熱闘」を見ていたという人に聞くと、曲名は知らなくても「あのブラスバンドの…」というくらい知られている曲だ。地元ABCエリアであれば、昼間の試合の中継時にも歌が流れていたから、定着度はより高いだろう。

 そんな「熱闘」が変わりだしたのが、1989年。
 オープニングのスタイルが変わり『君よ八月に熱くなれ』も消えた。まださすがに試合経過はちゃんと伝えていたと記憶しているが、試合以外の舞台裏とか、特定個人にスポットを当てた特集が幅を利かせてくる(それまでは雨天中止になったり、決勝に近づくにつれ、一日の試合数が減って番組時間に余裕が出てきてからしかやらなかった。)。

 そのあとは、ほぼ毎年と言ってよいほど番組スタイルが弄られ、番組司会も毎年交代。ナレーションによるドキュメンタリー方式や、毎日日替わりのタレントキャスター制など試行錯誤がはじまり、そしてどういうきっかけなのか長島三奈が起用され、その後いつのまにか「高校球児の母」なる珍妙な肩書きとともに定着していくことになるのだが、肝心の番組スタイルのほうは、いつの間にか試合経過そっちのけで、特定の球児・チームにスポットを当てたミニドキュメントが多数挿入。よく言われる「密着取材」が、「試合」ではなく、「試合へ出るまでの球児」「試合に負けた後の球児」ばかりになり、それが長島美奈のナレーションつきで連日のように放送されるようになってしまった。

 番組スタイルの試行錯誤と変更は、番組スポンサーの松下電器からコカコーラへの交代時期と一致していることからして、番組が狙うターゲットが、「地元のチームを応援するような高校野球好き」の人達から、コカコーラのターゲットである、「かっこいい高校球児」が好きな中高生あたりにスイッチしたからなのかとも思うが、結果として、単なる「高校球児ファン」のための番組と化してしまったように思う。

 現在の「熱闘」を見る限り、試合経過を追いたい人にとっては、30分もかけて他のスポーツ番組とたいして変わらないような試合映像しか見られないのであれば、別に「熱闘」を見る必要もないということになってしまう。
 現に、かつては「熱闘」を見ていたが今は見なくなったという人は、私と同年齢かそれ以上の人が多いこともあるが、「なんかちっとも試合を写してくれないんだよね」というようなことを言うところを見ると、かつての「松下電器」時代の「熱闘」を見ていた層は特に、今の「熱闘」に不満があるのではないか。

 毎年、「今年こそは原点に帰ってくれるのではないか」と淡い期待というか、もはや単なる興味本位(苦笑)で番組を見るのだが、「速報!甲子園への道」などで流れた番宣スポットでは、今年も笑顔の長島三奈さんのナレーションでこのように流れていた。

 「25年目も『熱闘』は感動にこだわります。」

 どうやら今年も、『熱闘』は、試合経過よりも感動路線で行くようです・・・・。


※…今でこそ多くの番組でパリーグの試合経過・結果を映像つきで放送するが、昔はセリーグだけ、場合によっては巨人戦だけを映像つきで放送し、パリーグの試合は試合結果の字幕だけで済まされていたのだが、「プロ野球ニュース」が初めて、原則として全試合を映像つきで伝えた(らしい)。

(追記)
・下記のABC公式「熱闘甲子園」のページによると、今日(※8/6)の「みどころ」として、

49代表勢ぞろいの開会式
第1試合 鳴門工(徳島) 対 宇都宮南(栃木)
第2試合 青森山田(青森) 対 智弁和歌山(和歌山)
第3試合 天理(奈良) 対 国士舘(東東京)
夏詩 中身は内緒、お楽しみに
熱闘25年の歴史 熱闘ストーリー

…とあるのだが、開会式と試合は当然として、最後の一行「熱闘25年の歴史 熱闘ストーリー」というのが気になる。昔の「熱闘甲子園」の映像や音楽が紹介されるような企画だと喜ばしいのだが、果たして?
(単に「25年の感動ヒストリー」と題したお涙頂戴企画の可能性もあるが…)

<参考>
・ABC公式「第87回 全国高校野球選手権大会」のページ
・ABC公式「熱闘甲子園」のページ
「THP blog×2005夏の甲子園特集」さんの6/19の記事 夏の甲子園名曲の殿堂(1)『君よ八月に熱くなれ』 

<ラテログ内関連記事>
夏の高校野球中継と関連番組
「熱闘甲子園」今年のテーマ曲
高校野球決勝戦は民放でも放送
高校野球決勝戦が高視聴率。一方で…

・近年の「熱闘甲子園」のテーマソングを集めたCDが発売されている。詳しくは下記のリンクへ


・その他高校野球中継の関連モノ


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2005.08.01

7月のアクセス状況

先月のアクセス状況は以下のとおり。

◆アクセス数
 トータルアクセス:11433
 ユニークアクセス:7409

◆サーチワードベスト10
 1 RF-U700  609  10.74%
 2 伊藤綾子  118  2.08%
 3 川幡由佳  94  1.65%
 4 八木早希  90  1.58%
 5 藤木千穂  90  1.58%
 6 プレイボール  78  1.37%
 7 南野陽子  71  1.25%
 8 探偵ナイトスクープ  46  0.81%
 9 ラジベガス  41  0.72%  
 10 藤本景子  36  0.63%

 夏休みに入ったせいなのか、先月急増したアクセス数は減ることなく更に増加。トータルアクセス、ユニークアクセス共に2ヶ月前と比べ倍以上となっている。

 サーチワードでは「RF-U700」で検索して来られる方がダントツ。 一方、引き続き「伊藤綾子」「川幡由佳」で来られる方も多い。お二人に関しては特に新しい記事を書いたわけでないのに根強い人気。

 新顔では4位の「八木早希」は、6/19の記事、『「たかじん胸いっぱい」の在阪女子アナ特集』が引っかかっているようだが、全国的な露出はほとんどないだけに、八木アナの関西での人気がよく分かる。
 ちなみに、出演していた他の女子アナの皆さんは…と言うと、「藤本景子」が10位、「羽谷直子」が12位と続き、以下「小林杏奈」、「関純子」と続く。なお、羽谷アナに関しては「羽谷 直子」等、少し違うワードでの検索も多く見られたので、それらを足すと藤本景子アナより検索してこられた方は多そう。

 そのほか、検索ワードでは「ミズホ通信」「UZ-8DX」「UZ-K1」等分散したり、これらの組み合わせワード等で検索されているため検索順位としては低いが、7/9の記事、『ミズホ通信、ループアンテナの「手づくり受注」を検討』へのアクセスが多いようで、同記事は過去1ヶ月間のページランキングでも4位となっている。

 みなさま、ご覧いただきありがとうございます。

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