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2005.07.27

MBSヤングタウンの本「ヤンタンの時代。」発売

かつての深夜放送全盛期に、朝日放送の「ABCヤングリクエスト」とともに大阪から全国的にリスナーを集めた毎日放送の看板番組「MBSヤングタウン」。その誕生秘話や、番組が始まってから実質的に「ヤンタン」としての看板を下ろすまでの間に番組を担当した主なパーソナリティを通して、当時の放送を振り返った本が発売された。著者は「ヤンタン」の生みの親、「オオナベさん」こと渡邊一雄氏。
 なお、ここでいう「ヤンタン」は月曜から土曜あるいは日曜までの帯で放送していた「ヤンタン」であり、間違っても「モーニング娘。」等ハロプロメンバーの話は一切出てこないので、念のため。(今の「ヤンタン」は、名前が「ヤンタン」なだけであくまで別物だ。もちろん面白いかそうでないかということとは別の話だが。)

…ということで、以下は毎日放送の紹介ページより。

みんなの胸にもきっとある。MBSヤングタウンのファンタスティック・メモリーズ。 深夜ラジオの黄金時代。プロデューサー、ディレクターがいま語る明石家さんま、谷村新司らヤンタン出演者の笑いと涙のハートウォームなヤンタン物語。

 
 まだ全てを読み終わってないのだが、取り上げられているパーソナリティは、斎藤努、桂三枝、笑福亭鶴光、角淳一、諸口あきら、谷村新司、笑福亭鶴瓶、やしきたかじん、明石家さんま、島田紳助、白井貴子、本木雅弘、原田伸郎、渡辺美里、笑福亭笑光(嘉門達夫)、桂雀々、笑福亭笑瓶、MAKOTO(北野誠)、チャゲ&飛鳥、伊東正治 …といったところ。
 中身のほうは、番組スタート当初は公開放送なのに人が集まらなくて、スタジオを埋めるために掃除のおばちゃんや守衛のおっちゃんまで動員した話や、笑福亭鶴瓶の放送禁止用語連発事件、そして、一部では有名な、当時まだ無名だった石川優子をTBS「ザ・ベストテン」に出演させてヤンタンのスタジオから生中継させようという「石川優子スター計画」(※実際に「シンデレラ・サマー」が大ヒット。「ザ・ベストテン」のヤンタンのスタジオからの生中継も実現した。)など、興味深い内容がいっぱいだ。

 一方、本の後半は、番組当初のタイトルが「歌え!MBSヤングタウン」だったように多分に音楽の要素も強い番組だったこともあって、ザ・フォーク・クルセダーズなど、番組で取り上げ人気となっていった、当時の関西の音楽シーンについて語られている。
 なお、写真は特にないが、巻末に「ヤングタウン出演者年表」として1967年から1990年までの歴代パーソナリティと当時の主な出来事が、また、番組の1コーナー「ヤンタン今月の歌」のリストが掲載されている。

 今、手元に資料がないのだが、取り上げられているパーソナリティや年表が1990年までとなっているのは、恐らくこのころから聴取率の不振が目立ち始め、放送時間を変えたり、リクエスト主体に変えてみたりと、番組のカラーが変わってしまったからであろう。
 この本では触れていないが、その後、さしもの「ヤンタン」も1999年秋改編で、現在のように土日を残して事実上終了することとなる。

 なお、ヤンタン関連の話題については、redfoxnumber6さんの「車の中で聴く音楽」でいろいろ語られているので、関心のある方はリンク先へどうぞ。(今回の本の発売情報はそこで見つけました。感謝。)


「ヤンタンの時代。」7月23日発売。   
  発行 株式会社キッズネット/販売 株式会社角川書店/価格: ¥1,260 (税込)

 恐らく関西方面では比較的たやすく店頭で購入できると思われるが、それ以外の地域ではどうだろうか。ちなみに自分は神保町の書泉グランデで入手。近くの三省堂神田本店にもあったが、自分が見たときはどちらも1冊しか見当たらず。売れているのか、それとも入荷が少ないのか?

ヤンタンの時代。
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コメント

こんにちは。すごい本ができましたね!
大昔にヤンタンの本が何冊かあったそうですけど、また出たんですね。
近所の書店へ探しに行ってみます。

今の土曜のヤンタンは何か物足りないものがあります(日曜の内容は文句なしですが、どうしてもテレビになってしまいます)。
メインがさんまさんなんだから、サブに長江健次さん、大津びわこさん、伊東正治アナウンサー、Mr.オクレさんたちにバトンタッチすればいいのにと言ったらモーニング娘。のファンに怒られますね(笑)。

投稿: First Field | 2005.08.02 17:19

First Field さんこんにちは。

「大昔のヤンタンの本」は私は持っていないのですが、いわゆる「番組本」の類だったようですね。今回の本は、各パーソナリティを軸にして、オオナベさんとのかかわりを中心に書かれているものなので、人によっては期待はずれかも(苦笑)。私は楽しく読みましたが。

>サブに長江健次さん、大津びわこさん、伊東正治アナウンサー、Mr.オクレさんたちにバトンタッチすればいいのに

いわゆる「ヤン月」メンバーですね。当時ものすごい人気だったようです。

今のヤンタン土曜日もさんまさんのトーク目当てで時々聴いてはいるのですが、アシスタントが完全に固定されないので話に連続性や深みがないのが残念なところです。それがラジオの面白さの一つなんですが。
ま、だからこそ逆に、毎週聴かなくてもそれなりについていけるという面もありますけどね。

投稿: tabo | 2005.08.02 20:48

偏った形の取り上げ方なのに(^^;コメントいただきありがとうございました。
こちらのお陰で本の存在を知ることができました。AMラジオの遠距離受信に目覚め、東京の番組に飽きて大阪を聞いていたころ、理由は覚えてないのですがヤンタンではなくブンリクを聴いてたんですよね。いま思えば勿体無いことをしたなあと(^^;

投稿: MARU | 2005.08.06 01:39

MARU さん、こんにちは。コメントありがとうございます。

MARU さんはブンリクでしたか。
かくいう私も、こんな記事を書いておきながら、どちらかと言えば、ヤンリクとその後番組をメインで聴いていたほうなのですが(汗)

投稿: tabo | 2005.08.06 10:03

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ラテログさんの記事でMBSヤングタウンに関する本が発売されたことを知りまして、さっそく入手してみました。 [続きを読む]

受信: 2005.08.03 22:50

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