楽天効果で他局圧倒?ニッポン放送が聴取率首位
表題はサンスポのサイトに掲載されたタイトル。「他局圧倒」といいながら、本文を良く見るとTBSラジオと同率首位ということなので、「ニッポン放送「が」」ではなく「も」ではないかという気もするが(苦笑)、ま、グループ会社のラジオ局に良く見えるタイトルにしてしまうのはしょうがないのかなと思ったりして。ちなみに本文は以下のとおり。
ニッポン放送が4月の聴取率調査(11日~24日、ビデオリサーチ関東地区調べ)で1・4%を記録し、TBSラジオと並んで1位になったことが13日、発表された。平成13年6月以来、3年10カ月ぶりの首位奪還だ。
同局によると、「ニッポン放送ショウアップナイター」(月~日曜後6・0)が、すべての曜日で他局の野球中継を抑え、完全勝利したことが大きな要因となった。とくに50年ぶりの新球団の楽天戦を数多く中継し、昨年まで同局で解説を務めていた田尾安志監督に毎試合のように球団情報をリップサービスさせたことが、好聴取率につながったようだ。
一方のTBSラジオは、これで23期(3年10カ月)連続で首位をキープ。今後も両局のシ烈な聴取率争いが続きそうだ。
ラジオ実況@2chブログ さんのところでは、聴取率調査週間中の4月16、17日に野球中継を放送せず「TBSラジオお宝音源スペシャル」を放送していたためではないかと推測されていたが、LFの「ショウアップナイター」が完全勝利した、ということは少なくともこの両日についてはそうだろうと思う。TBSの「お宝~」は私も聴いていたが、万人に受ける内容ではない(※)から数字的には苦しいだろうと思っていたので、さもありなんという感じ。まあ、野球中継には色々中継権の絡みがあってTBSラジオは中継がなかったのだろうが、安直に「野球談義とリクエスト曲受け付けます~」みたいな放送にしなかったのは個人的には評価したいと思っている。
それにしても他の日はTBSラジオも野球中継をしていたはずだが、完全に負けたというのはどこに差があったのだろうか。サンスポの記事にあるような楽天情報だけで聴取者がLFに流れるとも思えないのだが。。。
ちなみに前述のラジオ実況@2chブログ さんの記事によると、各局の数字は首位のTBSとLFが週平均男女12~69歳で1.4%、次に続くのがNHK第一放送の0.9%、そして文化放送、TOKYO-FM、J-WAVEの0.7%ということらしい。
以前にNHK第一放送はラジオの中で一番聴かれているというような記事を見た気がするが、数字上はまだ民放のほうが上のよう。もっとも災害が起これば圧倒的にNHKラジオが聴かれるのであろう。
調査結果については、各放送の中でも、リスナーにさりげなく感謝の意を伝えたり、あるいは、はっきりと「首位になった」と公言するところもあるが、今日聴いていた5/15放送のTBSラジオ「伊集院光・日曜日の秘密基地」(日・13:00~17:00)では、冒頭にて、番組平均1.9%で同時間帯首位だったと本人が発表。
かつては聴取率の数字はもとより、その週が調査週間であるということ自体、はっきりと公言してはいけない雰囲気だったから、調査週間になると、「スペシャルウィーク」だの「御愛聴感謝週間」だのと言って「来週は必ず聴いてくださいね」とパーソナリティがリスナーに必死に呼びかけていたものだが、最近はそうでもないらしい。
「日曜日の秘密基地」はもともと同時間帯首位の番組ではあるが、今回は数字がよかったそうで、ある意味余裕が窺える(かつてのどん底時代のTBSラジオでは考えられないが。。。)。
※「TBSラジオお宝音源スペシャルの放送内容については、以下のblogを参照。
・ オフ_ザ_グラウンド さん 「TBSラジオお宝音源スペシャル」
・ K’s DIARY ~私的日々思想~ さん 「ラジオというメディアを考える」
(※4/15の(1)から4/22の(8)まで続きます。)
(追記)
名無しの芸能観察記 さんの「ラジオ聴取率」のところには、近年(2004/02から)の首都圏各局の聴取率調査結果の推移が掲載されている。リンク先を見る限り、TBSが停滞し微妙にLFが上げ調子のようだが、さすがにLFも低迷期(かつてはずっと単独首位だったので、あえて。)を脱しつつあるのだろうか。それにしても文化放送が厳しそうだ。
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コメント
トラックバックありがとうございました。
ビデオリサーチのサイトには「首都圏ラジオ調査」の結果が掲載されています。ただし局別、個別番組の聴取率ではなく、全体の数字だけです。
今回の調査では「12-19歳男子」の聴取率が前々回「1.2」前回「1.6」から、今回「2.5」へと数字が跳ね上がっているのが目をひきます。
投稿: jelly | 2005.05.16 22:21
そもそも常勝ニッポン放送が転落したのは、リンク先でも触れられていますが調査対象年代に60歳以上も加えたことも大きな要因です。調査年代を拡大することには若者寄りの番組が多かったニッポン放送は当然反対だったようで(笑)。暫くの間は、旧基準で計算しなおした聴取率だと首位だといって、局内にべたべた張り出していたそう(^^;
ニッポン放送が復調ということは、番組編成を中高年寄りした成果なんでしょうね。
投稿: MARU | 2005.05.16 23:45