TBSラジオが「お宝音源スペシャル」を放送
先日の放送記念日には、NHKが「放送80周年」を記念した様々な特別番組を放送したところだが、TBSラジオでもスペシャルウィークの特別企画として、表題のような番組するようだ。以下はTBSラジオの告知ページから。
某国営放送では“放送80周年”キャンペーンを展開していますが、それとは別に、皆様もご存知の某IT企業のおかげでラジオメディアがいろんな意味で脚光を浴びています(笑)。
そんな今だからこそ、我々TBSラジオが、ラジオの楽しさを知っていただくために、過去に放送された音声素材を汗だく(?)になって倉庫から引っ張り出し、素晴らしい作品に今一度スポットをあて、いかにラジオが時代と共に生きてきたメディアであるかを皆様に知っていただこうと思っています。
タイトルは「TBSラジオお宝音源スペシャル」。
第一夜は4月16日(土)18時~21時放送。荒川強啓さんとTBS小島慶子アナが、「マイクはそこにあった」と題して「ラジオで一報を伝えた歴史的なニュース音声をその時代のエピソードとともにお届けします。」とのこと。
第二夜は4月17日(日)18時~21時放送。こちらは小堺一機さんと小島慶子アナが「その時代を彩った秘蔵番組」と題して「貴重な番組の名シーンを当時の出演者のコメントも交えその時代の息吹とともに紹介します。」とのこと。
これが生放送なのか録音で作りこむのかは不明だが、進行役のお二人には進行と最低限のコメントに徹していただき、貴重な音源そのものを流す時間をできるだけ多くとってもらえるとありがたい。
というのは、得てしてこの手の番組は「ゲストコメンテーターの話ばかりが紹介され音源そのものはほとんど流れない」ということが多いためなのだが、今回の番組はどうだろうか。
テレビでは、その創世記はもちろん昭和50年代頃の番組ですら、当時ビデオテープが貴重だったことや保管コストの問題、そして、そもそも記録として残す発想がなかった、など様々な要因で、著名な番組でも保存状態は芳しくないという話も聞いたことがあるが、ラジオでもおそらく同様に保存状態は芳しくないのでは…と思われるが、どのような音源が残っているのか注目である。
余談になるが、上記に引用した部分のうち「某IT企業のおかげでラジオメディアがいろんな意味で脚光を浴びています(笑)」という書き方は相変わらず気になる書き方だ。もちろんライブドアによる一連のニッポン放送関連のことを言っているのは間違いないのだが、ライバル会社のことだから「(笑)」とつけて笑っていられることなのだろうか。今回の騒動はLFが主人公になっているが、ラジオ業界としてみれば他人のことを笑っていられる状況ではないと思うのだが。。。
お笑い番組の告知なら笑いもありなのだろうが、「いかにラジオが時代と共に生きてきたメディアであるかを皆様に知っていただこうと思っています」などと高邁なことをやろうというなら、別に「某IT企業のおかげで」とか「(笑)」等と書く必然性はまったくないわけで、普通に告知すればいいと思う。
(2005/12/25追記)
・2006年1月の正月特番として続編を放送する模様。詳しくはこちらへ。
TBSラジオの新春特番色々。「お宝音源SP第2弾」も放送
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コメント
某IT企業云々も気になりますが、某国営放送という表現もいただけないですね。しろーとならともかく、放送法を理解しているはずのラジオ局のサイトが件の局の経営形態を正しく表現できないとは・・・。
投稿: MARU | 2005.04.15 03:26