しゃべりすぎだ、一茂(今日のプロ野球中継)
今日、4月13日の阪神×巨人戦(甲子園)をテレビ朝日で見ていたのだが、第一の感想がタイトルのとおり。正直うんざりして、途中で音声を消してしまった。
試合は甲子園球場からの中継なので、制作は大阪のABC朝日放送、実況は高校野球中継等でもおなじみの伊藤史隆アナということで、安心して見ていられるはずだったのだが、ゲストに「長島一茂」の名前が。確かに巨人戦なので、巨人関係者がゲストでもおかしくはないのだが、なぜ甲子園からの中継で呼ばれたのだろう?と思いつつも試合は展開。
伊藤アナとABC解説者の吉田義男氏、真弓明信氏が息の合ったやりとりをする中で、伊藤アナが「一茂さんいかがですか?」と話を振ったが、ここからがいけなかった。
基本的に、解説者二人は自分の役割分担を心得ていて、解説をしてもらうべきところにコメントを挟むのだが、長島一茂は一度コメントを求められた後は、甲子園の雰囲気に興奮したのか、場面の切り替えごとに話を振られもしないのに全ての場面に口を挟みだしたのだ。
コメントを挟むにしても、要領よく短く気のきいたコメントならまだいい。しかし、彼のコメントは長いばっかりで面白くもない。しかも、巨人側の広報という立場があるためか、試合の流れと無関係に「今年の巨人の選手は頑張ってますよ」みたいなコメントをするものだから、どっちらけ。立場は分からないでもないが、こちらは一茂のコメントが聞きたいのではなく、試合を見たいのだ。しかしああ耳につくと、見ていて気持ちがよくない。
こういうときはラジオをつけるに限る。各局の実況・解説陣を見てみると、同じABCのラジオのほうでは「実況・楠淳生アナ、解説・福本豊&有田修三」という、強力なメンバーの名が。
楠アナは関西以外ではあまり知られてないかもしれないが、高揚感のあるスポーツ実況に定評があるベテランアナで、時には高揚しすぎてスベってしまうこともあるが、それもご愛嬌。特に福本さんとの組み合わせによるやりとりは独特の味があり、ファンも多いのだ。ということで、さっそくダイヤルを1008khzに合わせて、ラジオ実況の醍醐味を堪能した。
それにしても、これまでも実況が醜いテレビ中継のときは、画面だけつけておいて音声はラジオで聴くこともあったが、ゲストがうるさくてこれをやるとは思わなかった。次の中継の時は同じ轍を踏まないで欲しい。
ついでに言うと、今日のABCに限らずテレビ朝日系列では、テレビ中継が始まるときに「プロ野球完全燃焼主義!」と銘打って仰々しいオープニングアニメのようなものを流したり、とってつけたような音楽を流したりしているが、あれは何か意味があるのだろうか。この変な習慣は今年に始まったことではないし、テレ朝系列だけでもない(日テレ系もこの傾向が強い。)のだが、いまだに意味が分からない。
一昔前のように、スポーツ中継用の「それらしい」テーマ曲があって、それを定番として毎回流しているのなら、例えばテレビをつけっぱなしにしている人に「中継が始まるよ」と呼び込む効果もあるのだろうが、今のように中継ともマッチしてなく、しかも毎年のように変わるオープニングタイトルと曲でわざわざ貴重な時間を潰す必要はないのではないか。
それも試合が始まっておらず時間をつなぐ必要があるならまだしも、中継が始まった時点で試合はとっくに始まっているのだ。ならば、キャッチとしてのスポーツテーマを短く流した後は、さっさと中継に入るほうが視聴率的にも効果的なのではないかと思うのだが、どうなんだろう。
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コメント
私は阪神ファンだから言う訳ではなく、13日の試合の長島一茂は、凄く気分悪かったです。テレビ見ていた方みんなそうではないでしょうか。巨人の弁解にも程度があると思う。なんというか、野球に集中できない程、巨人選手の良い所のアピールばかりで。テレビで中継してるっていうのを意識して仕事して欲しい。
投稿: 小樽の寿司 | 2005.04.15 16:07