「ニッポン全国ラジベガス」で「いまこそラジオを語ろう!」という企画
首都圏では来週、いよいよラジオ業界恒例の「スペシャルウィーク」こと「聴取率調査週間」がやってくる。今回の注目は、やはり先日も番組1週目の印象を書いたばかりのLF「デーモン小暮・ニッポン全国ラジベガス」(月~金・夜10時から12時)だ。
ニッポン放送のサイトには、すでにスペシャルウイーク用のページもできているが、この番組では、「いまこそラジオ~人気パーソナリティー総登場」をテーマに放送するというから、個人的には注目だ。番組のページには以下のとおり予告がある。
最近話題のラジオ業界ですが・・・!なぜか周辺のコトばかりで、 ラジオの楽しさや魅力についてはあまり語られず、ラジオ好きには悲しい限り!!
そこでニッポン放送の人気パーソナリティーに毎日登場いただき、 いまこそラジオを語ろう!という企画です。
11日(月) 笑福亭鶴光師匠
12日(火) 松村邦洋さん
13日(水) 清水ミチコさん
14日(木) テリー伊藤さん
15日(金) 高嶋ひでたけさん
とおなじみの楽しいメンバーです。
それにしても、ゲストメンバーが、なかなか渋いメンバーだ。
木曜のテリー伊藤のラジオは未聴なのでなんとも言えないが、月曜の鶴光師匠は「鶴光のオールナイトニッポン」で土曜深夜の定番だったし、火曜の松村邦洋も近年のANN斜陽期を支えた一人である。水曜の清水ミチコも3月までLFの昼に放送していた番組は終わってしまったが、多くのラジオで地味に?活躍されているし、金曜の高嶋ひでたけさんといえば、昔はちょうど「ラジベガス」の時間帯にも活躍されていた方で、いずれもラジオ好き(といっても当然LFリスナー)にはおなじみ、かつトークに期待できそうな面子だ。
逆に言うと、やはり今までの番組の印象どおり、普段ラジオに興味ない人たち(特に若年層)の取り込みはほとんど考えていない人選ともとれるわけなのだが、この辺は割り切ってまずは足場を固めようというのだろうか。
ニッポン放送のスペシャルウィークというと、かつては、定番のコーナーを潰しては「スペシャル企画」と銘打って中身はスポンサー企業の大宣伝大会をやったり、番組にまったく無関係なアイドルを呼んでは番組の流れをぶちこわしたり(「例えば」だが、今回に当てはめれば、「ラジオを語る」企画なのに、ANNの新パーソナリティというだけで松浦亜弥を呼んで、おざなりのラジオの宣伝だけして、あとはコンサートの話とかを聞くようなもの)、ひどい場合は、聴取率調査週間だけいつものパーソナリティが変わってしまう例(※)もあり、とかく「いつもその番組を聴いている人」には評判が悪かったものだが、今回の人選を見ている限り、木曜以外はちょっと期待できそうだ。
木曜が心配なのは、サトエリのラジオ話は、恐らく阪神・淡路大震災を例にとった災害時のラジオ話、テリー伊藤は、テレビでコメントしているレベルの既出の話で終わりそうな気がするからなのだが、この辺の打開は閣下に期待するしかない。
※昔(1985年頃)、斉藤由貴とキッチュ(現・松尾貴史)がやっていた「由貴とキッチュ・夜にもふかしぎ」という帯番組は、調査週間だけは忽然とキッチュがいなくなり、斉藤由貴とゲストパーソナリティの二人で番組を行っていた。番組内容よりも、番組タイトルに入っているパーソナリティがいなくなるほうがよっぽど不可思議である。
あとは、冒頭に引用した「最近話題のラジオ業界ですが・・・!なぜか周辺のコトばかりで、ラジオの楽しさや魅力についてはあまり語られず、ラジオ好きには悲しい限り!! 」という部分。
これこそが今回の一連のホリエモン騒動が起こるたびに感じることなのだが、ぜひ今回の企画でラジオの面白さを再認識させてもらいたいものだ。(期待しすぎかなぁ。。。)
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コメント
トラックバックありがとうございます。
確かに、ラジオ番組そのものの面白さは、テレビより格下という先入観からか、あまり公になっていないのが、ラジオ好きには悲しいところ。
素朴なメディアであるからこそ、関わるものの力量が即座に反映されるという、非常に奥深いメディアであると私は感じています。
投稿: 安部ちゃん | 2005.04.13 19:19