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2005.03.30

ラジオ放送80周年~「ラジオ体操SP」を新幹線車中で聞く

 放送からちょっと経ってしまったが、1925年にはじまったラジオ放送が今年80周年を迎えたのを記念して、NHKが3月19日から4日間にわたってラジオ・テレビの特別番組を放送していた。
 放送時間が長いことから全ての番組は聴けなかったが、そのうち、とある用件で岐阜県の黒野・関へ行く途中(これだけで用件が分かる人には分かってしまうが…)の500系新幹線のぞみ号の車中で、3月20日のラジオ第一放送「ラジオあさいちばん」の「ラジオ体操スペシャル」が聴けた。
 以下はNHKの「今週の主な番組から」より。

ラジオ体操今昔 「ラジオの声で健やかに」 前6・16~6・55
 昭和3年から始まり、放送と共に国民に親しまれたラジオ体操の歴史と今の活動ぶりを紹介。3代に渡るラジオ体操の放送やラジオ体操の歌。さらに、27年に渡ってラジオ体操を放送し続けてきた体操の青山敏彦さんのラジオ体操秘話や全国各地のラジオ体操会の活動を紹介する。

 この日の番組は、普段のラジオ体操の番組を間にはさんで、番組司会の伊丹賢太郎、佐藤純子両キャスターが以前ラジオ体操の番組を担当をされていた青山敏彦さんをゲストに迎え、当時の話を聞いて行くスタイル。
 ラジオ体操の公開収録の時は目の前に大勢人がいて緊張しそうに思えるが、青山さんにとっては、長年公開収録をやっていると、目の前でみんなが体操をしているほうが落ち着き、スタジオ収録で目の前が無人の時のほうがかえって緊張すること、ラジオ体操は生放送、しかも放送時間が短いが、会場の具合によって進行が押してくると、ラジオ体操第一と第二の間に行う手足や首を回す運動の回数で調整していること(回転数が少ないときは、時間が押している時だそうで。)、それでも時間内に終わらなくなりそうになって、最後の深呼吸をやたら早いテンポでやって無理矢理終わらせたこと、などの話が披露された。

 番組では、昔の番組オープニング「ラジオ体操の歌」も聴くことができたが、「あーたらしい朝が来た、希望の朝だ…」で始まるあのメロディは、戦後ラジオ体操が復活した時から今まで変わっていないようだ。
 もちろん、さすがにアレンジは現在放送中のものとは違っていたが、昔、私が子供の頃の夏休みにラジオ体操をしていた時に聴いたアレンジと同じようだから、長く使われたのだろう。歌手は私の記憶では、いわゆる少年少女合唱団系の歌声だった気がするが、放送で紹介されたものは、おそらく故・藤山一郎さんの声ぽかったので、多少はリニューアルしているのかもしれない。

 また、日本のラジオ体操は海外各地でも同じ音楽、同じ体操で使われているらしく、例としてネパールのラジオ体操風景(もちろん音声)が流された。確かにラジオ体操そのままのメロディ、演奏も日本と同じアレンジのピアノ伴奏だった。掛け声はさすがに現地語。意味は日本と同じように「背伸びの運動~」等と言っているそうだ。
 ただし、テンポは若干日本より遅いようで、なんでも「日本と同じテンポで体操すると現地の人はついてこれないから」らしい(笑)。

 今回の一連のラジオ放送80年記念番組は、「もう一度聞きたいあの番組」で思い出のラジオ番組のリクエスト結果を発表したり、NHKアーカイブスに保存されている1925(大正14)年からの音声記録をもとに、その時代を象徴する出来事を振り返ったり、テレビでも一部同時放送された「ラジオ深夜便」の特番では、民放各局のいわゆる「深夜放送ブーム」の立役者である、愛川欽也、斉藤安弘、落合恵子らを招いて当時の音源の一部を流したり(NHKの番組で民放の音源が流れること自体が、結構貴重)、FM番組「サウンドストリート」を2夜にわたって復活させたりなど、盛りだくさんの内容。いくつかの番組については録音・録画できたが、それ以外は時間の都合等で全部聞けなかったのが残念。

参考記事:NHKの放送80周年のページ

(おことわり)
 録音・録画しておいたいくつかの番組を見聞きしてから全体の感想を書こうと思っているうちに、そんな暇なくここまで時間が経ってしまい、このまま、途中まで書いて保留していた文章がお蔵入りになってしまうのも何なので、中途半端を承知の上、掲載してしまいました。


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2005.03.27

ラジオ改編期(4)~プロ野球開幕、TBCとOBCで明暗

昨日3月26日、プロ野球パリーグが開幕。昨年すったもんだの末生まれた「東北楽天ゴールデンイーグルス」は、ロッテの本拠地千葉マリンスタジアムで対戦し、元大阪近鉄バファローズ(「バッファローズ」じゃないんだが、関東のラ・テ各局のアナは、えてしてこう発音する。。)岩隈投手の好投などにより、記念すべき初勝利をあげた。

 この試合、28、353人と発表されている入場者数(実際、テレビ報道で見る限り、相当数の観客で盛り上がっていた。その千葉マリンの様子については るーむ335 さんのページが詳しいのでどうぞ。) にも感心したが、新球団の記念すべき開幕試合ということもあってか、東京ではTBSラジオとニッポン放送の両局が、生中継で放送を組んだのも驚きだった。(ちなみに文化放送は西武・オリックス戦を中継。「はっきりいってライオンズびいきです」以来一貫していてこれはこれですばらしい。)
 まあ、セリーグがまだ開幕していないということもあるのだろうが、パリーグもせめて注目のカードくらいは、これからも放送してもらいたいものだ。(でも2局重ならなくてもいい、というのは贅沢か。)

 ところで、仙台に本拠地を構えるイーグルスだが、地元の放送局である東北放送(TBC)ラジオは、ホークスのある福岡やファイターズが来た札幌の状況に習ったのか、初年度から「TBCイーグルスベースボール」と銘打って、イーグルスのホームゲーム全68試合を、フルキャストスタジアム宮城(旧・宮城球場)等から実況生放送、更にビジターゲームも中継するという力の入れようである。

※余談だが、TBCの中継予定のこのページ、4月25日(月)からの3連戦について、対戦相手を堂々と「大阪近鉄バファローズ」と載せちゃってるのはご愛嬌ということで(3/27午前1:00現在)。ホークスはちゃんと「ソフトバンク」になってるのだが。かくいう私も最初は違和感なくて気がつかなかったけど(笑)

 閑話休題。TBCはテレビのほうも、4月1日のホームゲーム開幕戦や交流戦を含むホームゲームの9試合を実況生放送するのだが、テレビ的に注目なのはホームゲーム開幕戦の中継だ。TBCのページによると、この試合は18:16~20:54の放送だが、「地上波では仙台だけの生中継」らしい。この時間は通常なら、地元ローカルの「イブニング・ニュースTBC」と、18:55からのTBS発の全国ネット番組を放送する時間帯だが、期首特番(ちなみに4/1は「オールスター赤面申告ハプニング大賞」)を差し替えてまで放送するというのだから、気合が入っている。

 話をラジオに戻すと、仙台は昔ロッテが準本拠地としていたため、TBCはJRN、NRNラインの送出ができるという記事を、雑誌「ラジオパラダイス」で読んだことがあるが、これだけの数の中継をするとなると、設備もそうだが実況するアナウンサーや中継スタッフも大変だろう。高校野球の中継くらいはやっているとは思うが、想像でしかないが全国ネットとなるとやはり大変さも違ってくるのではなかろうか。
 元々TBCは、古くは「ジャンボリクエストAMO」「ラジ電」こと「ラジオはAM飛んでけ電波」など、自社製作に力を入れている局であり、野球中継の拡大は野球に興味のないリスナーからすれば苦痛であろうが、AMラジオの主な収入源に野球中継があるのも事実であり、全国ネットの晴れ舞台を得る利点も大きいのではないか。TBCにはうまく折り合いをつけて頑張ってもらいたいものだ。

 なお、野球以外も含めTBCの改編については みむめもーど さんのところが詳しいが、驚きは新番組「TBC FUNふぃーるど・モーレツモーダッシュ」(月~金 23:15~23:30)。タイトルだと分からないが、『「モーニング娘。」を中心としたハロープロジェクトメンバーが、月曜から金曜の夜にお届けする超プレミアム番組』だそうだ。スポンサーは楽天なのだろうか?。ファンの皆さんはCBC、MBS、ABCに続いてTBCもチェックしなければならず、大変でしょう(苦笑)

 一方、大阪近鉄バファローズが消え、平日夜に帯で放送していた「バファローズナイター」が消えたOBC(ラジオ大阪)。春から平日の野球中継はどうするのかと思っていたのだが、3月25日付の「放送ジャーナル」のサイトによると、

■OBC、AM初平日ナイターなしの改編
15hワンターゲットで生活伴走目指す / 41.9%に、産経新聞の力も活かして

…という見出しがある。OBCの番組表のページはまだ更新されていない(3/27午前1:00現在)ため、詳細は分からないのだが、どうやら平日のナイターは中継なしのようだ。

※また余談だが、ナイターシーズンの平日にナイターがないAM局は、OBCが初ではない。今は違うが、かつては茨城放送(IBS)がナイターシーズンも中継を受けず、通常の放送を行っていた(土日は中継を受けていた)。

 関西広域圏は当然ながら阪神戦が一番人気で、阪神戦の中継権を握っているABC、MBSが中継。巨人戦をラジオ関西がRF(ラジオ日本)からネットして放送しており、OBCが中継していた「バファローズナイター」は元々近鉄グループがスポンサーの、いわば自社広報的な番組だったが、ナイター中継なしというのは局としては収入的にはキツイだろう。ナイターがない分、通常の番組が好成績を挙げていれば、野球に興味のない層を一手に引き受けられて良いのだろうが、残念ながら今のOBCにそんな番組はなさそう。オリックスが近鉄のようにスポンサーとなって、オリックス戦を中継できればよいのだろうが、そんな動きもない。
 OBCもかつて「ブンブンリクエスト」で、ABCの「ヤンリク」やMBSの「ヤンタン」に一矢報いたように、野球ファン以外の層を掴むいい番組ができるとよいのだが。

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2005.03.26

ラジオ改編期(3)~LF「新日鐵コンサート」終了

 ニッポン放送日曜夜の若者向け番組の中で、ひとつ異彩を放っていた「新日鐵コンサート」が、明日3月27日で50年の歴史を閉じる。
 このことを報じた産経新聞の記事(昨年10月11日付)はすでに削除されリンク切れとなってしまっているので、保管を兼ねて紹介。

 クラシック音楽ファンに根強い人気を誇ってきたニッポン放送の「新日鉄コンサート」が来年3月、 50年目を迎えるのを機に放送を終えることが10日夜、番組中で明らかになった。 新日本製鉄がスポンサーを務めてきた民放最長寿の番組。 3月24日、井上道義指揮の新日本フィルハーモニー交響楽団演奏会を公開録音後、 同月末にも放送して半世紀にわたる歴史に幕を閉じる。
 昭和30年、ニッポン放送開局の翌年に始まった「フジセイテツ・コンサート」が前身。 企業合併によって45年から「新日鉄コンサート」に名称変更。全国各地で公開録音やライブ収録を行い、 毎週日曜夜に放送してきた。レナード・バーンスタインやアイザック・スターン、 ヘルマン・プライら世界的音楽家が出演したほか、 番組が日本の現代作曲家に委嘱した作品は芸術祭大賞など多くの賞に輝いた。 若き日の小澤征爾の演奏なども多く保存、 音楽関係者の間では「戦後日本のクラシックの“音の博物館”」と言われてきた。 番組では50年を振り返る特集を放送中で、 11月に初回からの聴きどころを集めたアルバムがポニーキャニオンから発売される。
 番組を担当しているニッポン放送の吉田抄子さんは、 「全国各地に音楽を届ける喜びは得難い経験でした。 長い間ご愛聴くださったリスナーの皆さんに感謝の思いでいっぱいです」と話している。

 みむめもーど さんのところでも紹介されているように、日曜夜は、アイドル全盛期の1980年代後半においては、21時から25時30分までずらりとアイドル系の番組が並んでいた時間帯だった。手元にある1985年秋改編時のLFのプログラムだとこんな具合である。

 17:50~21:10 ショウアップナイター
 21:10~21:30 銀座音楽祭への道
 21:30~22:00 岡田有希子ちょっとおあずけ
 22:00~22:30 ソニー・ナイトスクエア 松本典子秘密のエアメール
 22:30~23:00 新日鉄コンサート
 23:00~24:00 サウンドコレクション 小林麻美今夜だけシンデレラ
 24:00~24:05 ニュース・天気予報
 24:05~25:00 青春ファンタジア 菊池桃子あなたと星の上で
 25:00~25:30 井森美幸 夢色飛行船
 (放送終了)

 アイドルの名前自体も懐かしい名前が並んでいるが(井森美幸も、当時は番組タイトルを見ても分かるようにアイドルだった)、その中で22時30分から23時だけは何の脈略もなく忽然とクラシック番組が放送されるという不思議ゾーン。上にあげたラインナップだと小林麻美の1時間番組もあるので、まだ違和感が少ないかもしれないが、おニャン子が全盛となった1~2年後になると、ここにもアイドル系の30分番組が二つ入っていたから、違和感は「更に倍」。しかし違和感を感じつつも、この30分間が貴重だった。

 当時の「スペシャルウィーク」、いわゆる聴取率調査週間には、各アイドル番組に出演しているアイドル達がそれぞれキーワードを発表して、繋げた答えを送ると抽選でプレゼントが当たる企画や、出演アイドルが、それぞれ自分の番組の前後に放送されているアイドルの番組にゲスト出演する企画(例えば菊池桃子が自分の番組「あなたと星の上で」に出演した後、その後に放送されていた原田知世の「星空愛らんど」の冒頭にゲスト出演する、など)があったが、「新日鐵コンサート」は、たとえスペシャルウィークであろうと、この手の企画には一切無縁。アイドルがゲスト出演することもなけければ、クイズのキーワードを発表するようなこともなかったから、新日鉄さんには申し訳ないが、格好の休憩時間として、風呂に入ったり、明日の学校の用意をしていたりしたものだ。

 新日鐵コンサートは、ニッポン放送のほかにもいくつかの局で放送されていた。新日鐵のページによると、毎週日曜8:00~8:30に毎日放送で、9:00~9:30に中国放送、山口放送で、そして22:30~23:00に、ニッポン放送のほか、北海道放送、岩手放送、東北放送、中部日本放送、RKB毎日放送、大分放送で放送されているようだ。
 東名阪のニッポン放送(東京)、中部日本放送(名古屋)、毎日放送(大阪)のほか、基幹局の北海道放送(札幌)、東北放送(仙台)、中国放送(広島)、RKB毎日放送(福岡)は分かるが、山口放送、岩手放送、大分放送でネットされているのは、それぞれ新日鐵の事業所(工場)があるからだそうだ。

 ニッポン放送開局以来続いていると言う長寿番組も、明日の放送でお別れ。今までこの時間に風呂に入っていた私のような方(笑)も、せっかくの音楽番組だから、持っている人はAMステレオ対応ラジオで最後の放送を聴いてもらいたい。

<追記・関連記事>
 ラジオ改編期(1)~LF、デーモン小暮が夜ワイド枠へ
 ラジオ改編期(2)~松浦亜弥が「ANN」へ
 ラジオ改編期(4)~プロ野球開幕、TBCとOBCで明暗

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2005.03.19

ラジオ改編期(2)~松浦亜弥が「ANN」へ

 先日、当blogでLF(ニッポン放送)が夜ワイド枠にデーモン小暮を起用することについて紹介した時には、ANN(オールナイトニッポン)枠の改編情報は公式発表されていなかったが、その後、噂どおり、松浦亜弥のANN起用が発表された。

 以下はサンスポの記事「18歳あやや深夜ナマ放送解禁で“オルナイ”に登場」から。

 アイドル歌手、松浦亜弥(18)が、3月30日からニッポン放送の看板番組「オールナイトニッポン」(深夜1・0)の水曜パーソナリティーを務めることになった。デビューした平成13年に同局の“春のキャンペーンキャラクター”に起用されて以来4年間、レギュラー番組を続けてきた実績を買われた。2時間生放送だけに、本音のあややがたっぷり聞けそうだ。(中略)
 ニッポン放送は起用理由を「とにかく頭の回転が速く、アドリブも効くからです。また何ごとにも興味を持ち、積極的に切り込んでいく姿勢は、まさにうってつけ」と説明し、「空白の時間が一切許されない生放送は、その魅力を最大限に引き出すことができる」と大きな期待を寄せる。この信頼は、実績に裏打ちされたものだった。
 松浦は平成13年4月に「ドッキドキ!LOVEメール」で歌手デビュー。その年の同局の春のキャンペーンキャラクターに選ばれ、デビュー曲はキャンペーンソングに選ばれた。そんな縁から、当時ハロー!プロジェクトの先輩、中澤裕子(31)が務めていたオールナイト内で、15分番組「Let’s Do It!!」をスタートさせた。。
 松浦の絶妙トークは同世代のファンから絶大な支持を受け、オールナイトのパーソナリティーが中澤から矢口に引き継がれても、「Let’s-」はそのまま番組内にとどまった。この4年間にわたるスタッフとの信頼関係が、松浦をオールナイトへと進出させた。

 記事自体は「フジ・サンケイグループ」のサンスポが、グループ内のニッポン放送の新番組を紹介する、いわゆる提灯記事なので、記事中の宣伝文句が好意的(正直、持ち上げすぎではないかと思うが…)になるのは当然なのだが、一点だけ断固としてツッコミをしておきたいのは、記事のタイトルである。

18歳あやや深夜ナマ放送解禁で“オルナイ”に登場

 「オールナイトニッポン」を略すときは、「ANN」、もしくは「オールナイト」であって、「オルナイ」なんて気持ち悪い略し方をするパーソナリティ、ラジオ関係者、リスナーを今まで見た(聞いた)ことがない。もちろん、当のLFのホームページや番組表を見ても「ナインティナインのANN」等となっていて「オルナイ」はない。

 記事のタイトルをつけたサンスポの記者(それとも編集者?)は、ひょっとしてANNはおろか、ラジオなんか聴いたことがないということも考えられるが、それにしても「オールナイトニッポン」は、同じグループ内のラジオ局の歴史のある看板番組である。うまい例えができないのだが、「笑っていいとも」「ミュージック・フェア」を紹介するのに、「笑いい」とか「ミュフェア」と略して記事にしたら普通は、「はぁ?」と思われるだろう。それくらい「オルナイ」は、リスナーからすれば違和感がある。掲載に至る過程で誰か違和感を覚える人はいなかったのだろうか。だとすれば寂しいものだ。

 これで気になるのは、ブログ等では第一報を報じたサンスポの記事を引用もしくは丸写ししているものが多いせいか、こと松浦亜弥のANNに限っては「オルナイ」を使っている文面が見受けられること。
 松浦亜弥のファンであっても、別にラジオ好きというわけではないであろう彼ら(別にそれ自体は悪いわけではない。念のため。)の多くが「オルナイ」を使っているうちに、変に定着してしまうような事態になるのは個人的には勘弁して欲しい。
 (ここは番組スタッフさんが、あややに「オルナイ」とは絶対に言わせないことが肝心かと思われる。見てないと思うけど、テーマソングには伝統の「ビター・スウィート・サンバ」を使うことと合わせて、ぜひともよろしくお願いいたします。)

 番組については、前も3/13の記事で書いたように、正直2時間持たせられるのか…という感じ。15分番組なら1曲かければ実質10分もなく、告知とハガキの1枚でも読んでいれば時間は過ぎてしまうが、2時間となるとそれだけでは持たない。メール・ハガキはそれなりに来るだろうが、「あややのファンです」というファンレターをひたすら読むだけ、というわけにはいかないから、コーナーを作ってネタハガキ・メールを募集しなければならないだろうし、フリートークもしなければならないだろう。
 ただ、昔はよくいた、どんな番組でもそれなりにツボを突いたハガキを送ってくれるいわゆる「ハガキ職人」タイプのリスナー自体が今はそれほどいない状況の中で、リスナーの中に面白いネタハガキやフリートークの元になりそうな話題をかける人がどれだけいるか。

 もちろん実際は構成作家が台本を相当書くのであろうが、テレビで見る限り、自分から話を膨らませて気の利いたトークをするタイプでもないようにお見受けするので(違っていたら申し訳ない)、作家か局アナがサブでついて、陰の声として話を振ったりトークに笑ったりしてあげたほうがいいかもしれない。それとも出身が姫路(兵庫県)とはいえ関西のお笑いの影響を受けているとすれば、しゃべりのポイントは掴んでいるのだろうか。
 注目?の放送は、3月30日(水)の25時開始である。

<追記・関連記事>
 ラジオ改編期(1)~LF、デーモン小暮が夜ワイド枠へ
 ラジオ改編期(3)~LF「新日鐵コンサート」終了
 ラジオ改編期(4)~プロ野球開幕、TBCとOBCで明暗
 改編期の雑感など

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2005.03.15

ラジオ専門誌「ラジオDEパンチ」発売

 「ラジオパラダイス」亡き後、久しぶりにラジオ(番組)専門誌が出版された。その名も「ラジオDEパンチ」(笑芸人編・白夜書房)
 
 発売はもう少し前だったらしいが、ようやく手に入れた。売れ行き好調なのか発行部数が少ないのか…。たぶん後者なのだろうけど(苦笑)。スタイルは、雑誌というかムックとでもいうのか。そもそもは昨年春に出た「笑芸人」という雑誌のラジオ特集「笑うラジオ」が好評だったため、新たに発刊されたらしい。お値段は、いくつかのラジオ番組の音を収めたCDの付録付きで税込2000円。中身を見ると、元「ラジパラ」編集長の薬師神さんや、「クリアキャッチレスキュー隊」の掛原隊長など、懐かしいお名前も見える。

 全体のつくりは、税込2000円という値段、そして内容からして、昔、深夜放送を聴いて育った世代向け。「アニラジ」とか、「モーニング娘。」とかは一切出てこない(笑)。
 誌面に出てくる中で、ラジオを聴いてない人にもよく知られている人と言えば、表紙になっている伊集院光とテリー伊藤が筆頭クラスだから、あとは「知る人ぞ知る」ような人(でもラジオ界又は地方では「超」がつくほどの有名人)が、大勢登場。でも、出てくる人、取り上げている番組は、ラジオ番組でパーソナリティのトークを聞き込んでいた人にとっては、だいたい納得の選択がされていると思う。(音楽番組を基準にするとまた変わってくると思うが。)
 
 ただ、「第1号だからあえて」ということもあるのかと思うが、様々な要素を詰め込んだせいか、結構突っ込んだ濃い記事もあるのに、どこか薄く広くというか、全体に散漫な印象を受けてしまうのが残念。うまく言えないのだが、定期刊行の「雑誌」と単行本の「ラジオ入門書」の両方の役割を1冊で満たそうとして、消化不良になっているような気がした。
 例えば申し訳程度に載っているFM局についての記述などは、特に「入門書」的な役割を担っている部分の印象を受けるが、ここはあえてポイントを絞り、今回はバッサリ削除してもよかったのではないかなぁ。(定期刊行なら、それこそ別の機会に「FM特集」として組むとか。)

 とは言え、久々のラジオ雑誌。やはりラジオ好きとしては期待するところ大なのだ。とりあえずあとがきには「次号は夏期~秋期の発売予定」という非常にアバウトな予告がされているが、要するに「今号の売れ行き次第」ということなのだろうから、とりあえずみんなで買って実績を作り、ぜひとも次号の発売につなげてほしい。(私は別に関係者じゃないけど(笑))。

<ラテログ内関連記事>
雑誌「クイック・ジャパン」がラジオ特集。「ラジオdeパンチ」も第2号発売か?

025304150000

4893679910ラジオDEパンチ―Radio personality & program information (Vol.01(2005Feb.))
笑芸人

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2005.03.13

ラジオ改編期(1)~LF、デーモン小暮が夜ワイド枠へ

世間ではニッポン放送の新株予約権発行差し止めが話題だが、一リスナーとしては、ラジオ番組自体がどうなるかという具体策なり方向性なりが見えてこないとなんとも言いようがないんだなぁ。

 ということで、自社のホームページ以外のメディアになかなか出てこない各ラジオ局の春の改編だが、いくつか情報が出始めている。
 その中で、話題?のニッポン放送はというと、平日夜10時からのいわゆる「夜ワイド枠」にデーモン小暮を起用するのが、ちょっと注目だ。番組名は「デーモン小暮 ニッポン全国ラジベガス」(月~金曜・22時から24時)。ニッポン放送の告知ページにはこんな宣伝文句が載っている。

この春からウィークデーの夜に新しく“これぞ!ラジオバラエティ!”なプログラムがスタートします。
サラリーマンのあなたも、自営業のあなたも、OLのあなたも、主婦のあなたも、大学生のあなたも、高校生のあなたも・・・“ラジオが大好きな”あなたが思わず笑っちゃう!明日に向けてチャージできる!そんな気分で聴いていただきたい番組が、これ!
パーソナリティを務めるのは、デーモン小暮閣下!かつてあのオールナイトニッポンのパーソナリティとして約3年間君臨、ラジオの専門誌の投票で1位になるほど人気を博し、現在も歌に、芝居に、そして大相撲をはじめとする幅広い知識から多彩な活躍ぶりを見せるデーモン閣下が、その話術を駆使してお送りする“黄金のラジオ番組です。

 メインパーソナリティのデーモン閣下とともに注目のアシスタントはというと、島崎和歌子、友近、魚住 りえ、犬山犬子の名前が列挙されている。これが曜日順に並べられているのかどうかは現時点では不明だが、LFでは実績のある犬山犬子以外は、テレビではおなじみのメンバーとはいえ、ラジオでは未知数だ(魚住 りえはTFMやRFでも番組をやっていた気もするが、メインパーソナリティを立てつつ、自らのキャラクターも確立しなければならないワイド番組のアシスタントとなると、果たしてどうなるか。)。番組の方向性がまだ分からないのでなんとも言いにくいが、デーモン閣下がいかにうまくアシスタントを操るかが鍵になりそう。

 それにしてもこのアシスタントの顔ぶれを見る限り、「高校生のあなたも・・・」とは一応書いてはいるものの、実際はもう若年層を相手にするのはやめたことが窺える。実際、各種調査でも昔に比べると今の10代の若年層はほとんどと言ってよいほどラジオを聴かないらしい。どんな番組が好きとか嫌いとかのレベルではなく、そもそもラジオをつける習慣がほとんどないらしいのだ。
 …ならばということで、恐らくニッポン放送としては、この番組で朝ワイド・昼ワイドの夜版というか、かつて深夜放送に親しんだ世代を取り込もうとしているのではないかと思われる。
 デーモン閣下のかつてのANN(「オールナイト・ニッポン」)は、笑いもあるが真面目な話もする、意味のないプロモーションを過度にしない、それが局の推薦曲であっても…という、「ラジオ番組というもの」に対して、ある意味真摯なスタイルをとっていたから(それがANN降板のひとつのきっかけになったとも言われているが、真偽は不明)、個人的にもちょっと期待である。

 それにしても「ラジオの専門誌の投票で1位になるほど人気を博し」とは、かつて三才ブックスから発売されていた「ラジパラ」こと「月刊ラジオパラダイス」の人気投票のことだと思われるが、ラジパラ自体がどちらかと言えばマイナー雑誌で、投票母数が少ない中での人気投票だし(もちろんその中でも1位になるのは大変なのだが)、しかもこれって今から約10年以上前の話なんで、これを今になって全面的に持ってくるのも、当時を知っているリスナーから見ると、ちょっと恥ずかしい気も。それとも番組でデーモン閣下に突っ込んでもらうネタを用意したのか(笑)。

 同じく注目のANNについては、今日時点で公式情報はなし。ネット上では「あな真里」こと「あなたがいるから、矢口真里」(日曜・23時~24時30分)の行方と絡め、矢口真里か松浦亜弥が昇格するのではないか?との噂も飛び交っている。彼女達の放送は何回か流れで聴いたことがあるが、深夜1時からの毎週2時間の生放送となると、スケジュール面はもちろん、2時間トーク(ネタ)を持たせられるかどうかという視点で見る限り、かなり厳しそうな気がするのだが果たしてどうなるか。毎週新曲の告知とコンサートの報告というわけにもいかないだろうし。。

 最後に「ショウアップナイター」ニッキョさんのところでも触れられているように、新規解説者に伊原と川崎憲次郎の両氏が加わったが、伊原がどういう解説をしてくるか(特にセパ交流戦)は注目だ。

(3/14追記)
「あなたがいるから、矢口真里」については、番組中、本人から、3/27の放送をもって終了する旨の発表があった。

<追記・関連記事>
 ラジオ改編期(2)~松浦亜弥が「ANN」へ
 ラジオ改編期(3)~LF「新日鐵コンサート」終了
 ラジオ改編期(4)~プロ野球開幕、TBCとOBCで明暗
 LF「デーモン小暮 ニッポン全国ラジベガス」感想など
 LF「デーモン小暮 ニッポン全国ラジベガス」感想など その2
 改編期の雑感など

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2005.03.12

テレ朝、「探偵!ナイトスクープ」の放送を打ち切り

当日の放送を見逃したのだが、KIRI @ JUGEMさんのところなど複数のblogやファンサイトによると、ABC(朝日放送)制作の「探偵!ナイトスクープ」が、テレビ朝日3月10日の放送の最後に、

『「探偵!ナイトスクープ」のテレビ朝日での放送は今回で終了いたします。
(なお、関西ほかの地区では引き続き放送いたします。)』

とテロップが出て、あっさりと打ち切られたそうだ。
 ちなみに今のところテレ朝、ABCの番組サイトには特段そのことは触れられていないようだ。ただ、ABCの「探偵!ナイトスクープ」のページにはさりげなく、

tvk(テレビ神奈川)で、4月7日から毎週木曜日午後8時に放送が開始します。

とある。

 もともと「ナイトスクープ」が1988年に関西ローカル番組として放送開始したときは、関東ではテレ朝での放送はなく、千葉テレビが夜11時から放送していた。
 もちろん同時ネットではなく、内容も約2ヶ月遅れのものを放送していたのだが、その後、一時期時間帯の移動はあったものの毎週欠かさず放送されたほか、「エンド5秒」についても、番組中でいわゆる「視聴率20%突破作戦」(※)として出演者の一芸を写すようになってからは、こちらも欠かさず放送されていた。

※当時「ナイトスクープ」の視聴率は、上昇中ながらもギリギリ20%の大台に届かなかった。そこで、「視聴率の数字は番組のテーマ曲がかかるところから最後に「終わり」というテロップが出るところまでを計測するのに、視聴者がエンディングテーマが終わったところでテレビを消してしまうからいけない。ならば、最後のエンド部分まで見させよう」ということで始まったもの。ABCでは「誰がエンド5秒をやるか」が「ナイトQ」(ABCローカルの帯番組)のクイズ問題にもなっていたようだから、効果があったに違いない。当時は、こんな会話も最初の依頼が始まる前にされていたのだ。
 局長の上岡龍太郎は、島田紳助とやっていた「EXテレビ」火曜(よみうりテレビ発全国ネット)の中で、放送終了後の砂嵐状態のNHK教育テレビの視聴を呼びかけ、実際に数字を上げて見せたこともあったから、この手の話題にも興味があったのだろう。

 ちなみに、番組人気が上り坂だった頃、「ネット局が全国で増えてきたのに東京では放送していない」という話題は、時々番組中でも触れられており、関東地方で唯一放送していた千葉テレビについて、取り上げられた当時は水曜夜7時というゴールデンタイムに編成されたことが話題となったこともある。
 大阪から千葉へ引越ししても「ナイトスクープ」を見ているという視聴者からの依頼に基づき放送された「千葉のみなさんこんにちは」(探偵はぜんじろう)では、千葉テレビ編成部の人が、放送が2ヶ月遅れになっている理由や、ゴールデンタイムに編成したのは視聴率が(千葉テレビにしては)良い数字であるため、キー局の放送と競うためだ、等と語っている貴重なシーンもあった。この時は、VTRを見終わった後の上岡局長に、「ドラゴンボール」の裏番組というのは無茶だということで、「千葉テレビは放送を11時に戻しなさい」と言われるオチ(笑)となっている。

 関東での扱いの風向きが変わったのは、例の「アホ・バカ分布図」の放送が「日本民間放送連盟賞最優秀賞」を受賞した頃からだ。
 ある日、土曜か日曜かは忘れたが夕方に突如、テレ朝で受賞記念というお題目で単発で「アホ・バカ分布図」の回が放送され、次の改編期から急に千葉テレビの放送は打ち切り。テレ朝の深夜帯で放送したりしなかったり、時間帯を何度も変えてみたり、という今に至る「飼い殺し状態」での放送が始まることとなる。

 今回tvkで放送が始まることで、ちょっと変形ながら昔のパターンに戻るわけだが、それにしてもテレ朝はもったいないことをしたものだ。テレ朝からすれば「視聴率が悪かったから」ということなのだろうが、あれだけ放送休止を多発し放送時間帯を変更すれば、視聴習慣がつくわけがない。一時期日曜の昼に持ってきたこともあるが、もともと11時台の深夜帯に放送されている番組、しかも関西系で、関東の一般の視聴者からすればマニアックな番組であり、それをお昼に持ってきて成功するわけがない。例えば「タモリ倶楽部」を同じ扱いにして数字が取れるかどうかを考えれば分かりそうなものなのだが、そこは色々事情があるのだろう。
 ABC自身も、一か八かの賭けで月曜8時のABC発全国ネット枠に持っていって、予想どおり?関西20%、関東1桁となってコケた「クイズ!仕事人」の例もあるせいか、特番の1回を除いて自社の持つ全国ネット枠に乗せなかったのは賢明だったが。

 今となっては正直「ナイトスクープ」自体も以前の勢いはなく(そりゃ15年もやっていればネタも尽きるわな)、関西などでの高視聴率も、視聴習慣で持っている部分があるのは否定できないが、昔、番組に勢いがあった頃から、テレ朝でも他局がやっているように地方局制作のバラエティを帯として深夜に集中させ固定するような編成があれば、もう少しなんとかなっていたのでは、、、と悔やまれる。

 参考: 「探偵!ナイトスクープ」(ファンサイト)

(9/30追記)
 ちばテレビでも放送が再開されるとのこと。 「ちばテレビが「探偵!ナイトスクープ」の放送を再開」

<関連記事>
 ・tvkで「探偵!ナイトスクープ」放送開始
(6/3追記)
 ・「映画秘宝」臨時増刊で「探偵!ナイトスクープ」の特集

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2005.03.06

ホリエモンは、結局ラジオをどう変えたいのか

 2月27日放送の「伊集院光日曜日の秘密基地」(TBSラジオ・午後1時~)のスペシャル企画、「ニッポンのもしもを考えようSP!」の中で、「もしも、ライブドアがニッポン放送を買収したら、ラジオはどう変わるのか?」というテーマがあった。
 常々この話題でもちきりの昨今なのに、「ホリエモン」こと堀江社長に肝心のこの点を聞いてくれる番組がなかったところであり、興味深く聞いたのだが、、、。
 はっきり言って伊集院がホリエモンの話を膨らませて話として完結させたために、それらしいことを言ったように一見聞こえるが、相変わらず何も具体案はないのだということを再認識しただけだった。

 最初に伊集院が「番組がどう変わっていくのか」を聞いたのだが、ホリエモンの最初の答えが、今まで唯一出ている具体案「ラジオ局のポータルサイトは番組情報だけでせっかく見に来た客を逃すのはもったいない、ここで買い物が出来るようになれば、リスナーも便利だし放送局ももうかる」(注・録音しているわけではないので、こういう趣旨の話をした、ということ。以下同じ。)という、例の総合ポータルサイト化の話。

 それって、物販やポータルサイトが繁盛するだけで、ラジオ番組自体は関係ないじゃないの?
 
 この時点で「はぁ?」なのだが、次に出てきたのが、「ネット上で番組をいくつも作って放送し、ランキングをつける、その上位のものを電波で放送する」という入れ替え制の導入プラン。
 これは昔、少年ジャンプがハガキによる読者投票をやって、ランキングが低いものは容赦なく連載打ち切りとする似たようなことをやっていたが、短期的にはよかったものの、読者の評判を意識しすぎた内容が露骨過ぎたのか、結局は読者の不評を買い、部数も停滞してしまったと記憶している。
 それはともかく、ネットラジオがどれほどの物なのか、ホリエモンは聴いたことがあるのだろうか。ごく一部にはプロ顔負けの面白い放送もあるだろうが、現行の放送を押しのけてまで聴きたいような放送はそうそうない。

 音楽を流しているだけならともかく、特にトークについては、なんだかんだ言っても訓練を受けたプロは聞きやすいし、最低限の仕切りは必要なのだ。昔バブル華やかな頃、いわゆる大学の放送研究会系のメンバーが企画しトークする形式の放送を試みた例がいくつかある(KBS京都の「フリーキャンパスKYOTO」やABCラジオの「ラジオシティ」など)が、実際問題としてトークは聴くに耐えなかったし、企画はダラダラ。案の定、ことごとく半年以内になし崩し的に元のスタイルに戻っている。

 例えば「オールナイトニッポン」の1枠をそういう企画の優勝枠にして放送するというくらいなら分かるが、放送は365日、日曜深夜を除き24時間放送なのである。それを競わせるどころか埋められるだけの放送なんて、集まりっこない。
 タレント事務所などが番組を自社製作し、タレントごと売り込むような話もしていたが、1回ないし数回の企画ならともかく、ラジオで放送されるまで(それも、「ランキング」だから、放送される保証はないのに)毎週毎週カネと手間をかけて、ノースポンサーで番組制作するような奇特な会社がどこにあろうか。
 しかもこれは突き詰めれば、放送局の自主編成・自社製作を放棄するということであり、放送局がただの「電波の時間貸し屋」に成り下がる、ということにもなりかねない。

 もともとホリエモンがニッポン放送に目をつけたのは、ラジオに興味があるからではなく、フジ・サンケイグループに関心があるからであって、それなら一貫してそう言えばいいと思うのだが(世間もホリエモンが「ラジオ局を変革したいから」なんて思ってないのは、冒頭に書いたようにホリエモンに「ラジオがどう変わるのか」を誰も聞かないことをみても明らかだし)、それを変に中途半端なラジオ変革論などを持ち出すから始末が悪い。加えて、オキラクでいいよね?さんのところでも触れられているように、説明が断片的でその奥が見えてこないものだから反発を買うのだろう。
 こういう状況を見る限り、別にニッポン放送リスナーでなくとも、少なくとも多少なりともラジオを聴いている人たちから見れば、今のホリエモンの発言や構想に対しもろ手を挙げて賛成する人は少ないのではないかと思う。

 舞台が裁判所へ移ったこともあってか大きな動きがないこの頃だが、果たしてニッポン放送の行方はどうなるだろうか。ホリエモンの下でニッポン放送が良くなるとも思えないのだが、かと言って、ここ数年のニッポン放送も多くのリスナーが首をかしげるような番組編成をしてきたことは否定できないと思う。これを機に、各局競い合ってラジオが活性化されるといいのだけれども。

(3/6追記)
 2月12日の記事「ライブドアのニッポン放送株取得でラジオは変わるか」を今読み返してみると、この時から約1ヶ月が経とうとしているのに「ラジオ自体がどうなるか」ということに限って言えば、ほとんどと言っていいほど新しい情報が出て来ていないことが分かるが、ニッポン放送社員の声明文を受けて、また多少なりともラジオに対する愛情をひけらかそうとでも思ったのか、自社サイトの記事で「リスナー重視のアイデアも披露した」などという記事を載せている。

 これも含めて、これまでのライブドアというかホリエモンに対する感想は、「こっそりとおひっこし」さんのところの記事が実に的確に書かれているので、ぜひ参照していただきたい。
 まあ、やはりホリエモンはラジオそのものには関心がないんだろうなぁ。。。

(2006/1/23追記)
・堀江社長らが証券取引法違反容疑で逮捕された。こちらへ→ ライブドア堀江社長ら逮捕




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2005.03.01

2月のアクセス状況

先月のアクセス状況は以下のとおり。

◆アクセス数
 トータルアクセス:3027
 ユニークアクセス:1803

◆サーチワードベスト5
 1 イブニング・ファイブ  44  3.52%
 2 イブニングファイブ  39  3.12%
 3 ICR-RB75  38  3.04%
 4 宮内鎮雄  33  2.64%
 5 萩本欽一  23  1.84%

 ユニークアクセスで、ようやく一日平均50アクセス台に載った。

 検索ワードの「イブニング・ファイブ」はTBSの夕方ニュース枠の新番組に触れた1/28の記事「ニュース番組のワイド化」が引っかかっているようだ。また「ICR-RB75」とは、1/26の記事「三洋、AM/FMラジオチューナー搭載のICレコーダー発売へ」で取り上げた機種名。検索ワードでは割れているためランキング上位には出てこないが、「ICレコーダ」を絡めた検索も多かった。現にAMチューナーを積んだICレコーダーはほとんど出ておらず、情報も少ないためか、未だにこの記事へのアクセスは多い。

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