ラジオ放送80周年~「ラジオ体操SP」を新幹線車中で聞く
放送からちょっと経ってしまったが、1925年にはじまったラジオ放送が今年80周年を迎えたのを記念して、NHKが3月19日から4日間にわたってラジオ・テレビの特別番組を放送していた。
放送時間が長いことから全ての番組は聴けなかったが、そのうち、とある用件で岐阜県の黒野・関へ行く途中(これだけで用件が分かる人には分かってしまうが…)の500系新幹線のぞみ号の車中で、3月20日のラジオ第一放送「ラジオあさいちばん」の「ラジオ体操スペシャル」が聴けた。
以下はNHKの「今週の主な番組から」より。
ラジオ体操今昔 「ラジオの声で健やかに」 前6・16~6・55
昭和3年から始まり、放送と共に国民に親しまれたラジオ体操の歴史と今の活動ぶりを紹介。3代に渡るラジオ体操の放送やラジオ体操の歌。さらに、27年に渡ってラジオ体操を放送し続けてきた体操の青山敏彦さんのラジオ体操秘話や全国各地のラジオ体操会の活動を紹介する。
この日の番組は、普段のラジオ体操の番組を間にはさんで、番組司会の伊丹賢太郎、佐藤純子両キャスターが以前ラジオ体操の番組を担当をされていた青山敏彦さんをゲストに迎え、当時の話を聞いて行くスタイル。
ラジオ体操の公開収録の時は目の前に大勢人がいて緊張しそうに思えるが、青山さんにとっては、長年公開収録をやっていると、目の前でみんなが体操をしているほうが落ち着き、スタジオ収録で目の前が無人の時のほうがかえって緊張すること、ラジオ体操は生放送、しかも放送時間が短いが、会場の具合によって進行が押してくると、ラジオ体操第一と第二の間に行う手足や首を回す運動の回数で調整していること(回転数が少ないときは、時間が押している時だそうで。)、それでも時間内に終わらなくなりそうになって、最後の深呼吸をやたら早いテンポでやって無理矢理終わらせたこと、などの話が披露された。
番組では、昔の番組オープニング「ラジオ体操の歌」も聴くことができたが、「あーたらしい朝が来た、希望の朝だ…」で始まるあのメロディは、戦後ラジオ体操が復活した時から今まで変わっていないようだ。
もちろん、さすがにアレンジは現在放送中のものとは違っていたが、昔、私が子供の頃の夏休みにラジオ体操をしていた時に聴いたアレンジと同じようだから、長く使われたのだろう。歌手は私の記憶では、いわゆる少年少女合唱団系の歌声だった気がするが、放送で紹介されたものは、おそらく故・藤山一郎さんの声ぽかったので、多少はリニューアルしているのかもしれない。
また、日本のラジオ体操は海外各地でも同じ音楽、同じ体操で使われているらしく、例としてネパールのラジオ体操風景(もちろん音声)が流された。確かにラジオ体操そのままのメロディ、演奏も日本と同じアレンジのピアノ伴奏だった。掛け声はさすがに現地語。意味は日本と同じように「背伸びの運動~」等と言っているそうだ。
ただし、テンポは若干日本より遅いようで、なんでも「日本と同じテンポで体操すると現地の人はついてこれないから」らしい(笑)。
今回の一連のラジオ放送80年記念番組は、「もう一度聞きたいあの番組」で思い出のラジオ番組のリクエスト結果を発表したり、NHKアーカイブスに保存されている1925(大正14)年からの音声記録をもとに、その時代を象徴する出来事を振り返ったり、テレビでも一部同時放送された「ラジオ深夜便」の特番では、民放各局のいわゆる「深夜放送ブーム」の立役者である、愛川欽也、斉藤安弘、落合恵子らを招いて当時の音源の一部を流したり(NHKの番組で民放の音源が流れること自体が、結構貴重)、FM番組「サウンドストリート」を2夜にわたって復活させたりなど、盛りだくさんの内容。いくつかの番組については録音・録画できたが、それ以外は時間の都合等で全部聞けなかったのが残念。
参考記事:NHKの放送80周年のページ
(おことわり)
録音・録画しておいたいくつかの番組を見聞きしてから全体の感想を書こうと思っているうちに、そんな暇なくここまで時間が経ってしまい、このまま、途中まで書いて保留していた文章がお蔵入りになってしまうのも何なので、中途半端を承知の上、掲載してしまいました。
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コメント
あらま、ニアミスしてたかもしれませんねえ。私も20日は所用で岐阜・下方とか日野橋とか上芥見とか行ってました(笑)
投稿: MARU | 2005.04.05 01:00
上芥見は凄い人出でしたねぇ。ということは、まず間違いなくニアミスしてますね(笑)
投稿: tabo | 2005.04.06 19:50