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2005.03.19

ラジオ改編期(2)~松浦亜弥が「ANN」へ

 先日、当blogでLF(ニッポン放送)が夜ワイド枠にデーモン小暮を起用することについて紹介した時には、ANN(オールナイトニッポン)枠の改編情報は公式発表されていなかったが、その後、噂どおり、松浦亜弥のANN起用が発表された。

 以下はサンスポの記事「18歳あやや深夜ナマ放送解禁で“オルナイ”に登場」から。

 アイドル歌手、松浦亜弥(18)が、3月30日からニッポン放送の看板番組「オールナイトニッポン」(深夜1・0)の水曜パーソナリティーを務めることになった。デビューした平成13年に同局の“春のキャンペーンキャラクター”に起用されて以来4年間、レギュラー番組を続けてきた実績を買われた。2時間生放送だけに、本音のあややがたっぷり聞けそうだ。(中略)
 ニッポン放送は起用理由を「とにかく頭の回転が速く、アドリブも効くからです。また何ごとにも興味を持ち、積極的に切り込んでいく姿勢は、まさにうってつけ」と説明し、「空白の時間が一切許されない生放送は、その魅力を最大限に引き出すことができる」と大きな期待を寄せる。この信頼は、実績に裏打ちされたものだった。
 松浦は平成13年4月に「ドッキドキ!LOVEメール」で歌手デビュー。その年の同局の春のキャンペーンキャラクターに選ばれ、デビュー曲はキャンペーンソングに選ばれた。そんな縁から、当時ハロー!プロジェクトの先輩、中澤裕子(31)が務めていたオールナイト内で、15分番組「Let’s Do It!!」をスタートさせた。。
 松浦の絶妙トークは同世代のファンから絶大な支持を受け、オールナイトのパーソナリティーが中澤から矢口に引き継がれても、「Let’s-」はそのまま番組内にとどまった。この4年間にわたるスタッフとの信頼関係が、松浦をオールナイトへと進出させた。

 記事自体は「フジ・サンケイグループ」のサンスポが、グループ内のニッポン放送の新番組を紹介する、いわゆる提灯記事なので、記事中の宣伝文句が好意的(正直、持ち上げすぎではないかと思うが…)になるのは当然なのだが、一点だけ断固としてツッコミをしておきたいのは、記事のタイトルである。

18歳あやや深夜ナマ放送解禁で“オルナイ”に登場

 「オールナイトニッポン」を略すときは、「ANN」、もしくは「オールナイト」であって、「オルナイ」なんて気持ち悪い略し方をするパーソナリティ、ラジオ関係者、リスナーを今まで見た(聞いた)ことがない。もちろん、当のLFのホームページや番組表を見ても「ナインティナインのANN」等となっていて「オルナイ」はない。

 記事のタイトルをつけたサンスポの記者(それとも編集者?)は、ひょっとしてANNはおろか、ラジオなんか聴いたことがないということも考えられるが、それにしても「オールナイトニッポン」は、同じグループ内のラジオ局の歴史のある看板番組である。うまい例えができないのだが、「笑っていいとも」「ミュージック・フェア」を紹介するのに、「笑いい」とか「ミュフェア」と略して記事にしたら普通は、「はぁ?」と思われるだろう。それくらい「オルナイ」は、リスナーからすれば違和感がある。掲載に至る過程で誰か違和感を覚える人はいなかったのだろうか。だとすれば寂しいものだ。

 これで気になるのは、ブログ等では第一報を報じたサンスポの記事を引用もしくは丸写ししているものが多いせいか、こと松浦亜弥のANNに限っては「オルナイ」を使っている文面が見受けられること。
 松浦亜弥のファンであっても、別にラジオ好きというわけではないであろう彼ら(別にそれ自体は悪いわけではない。念のため。)の多くが「オルナイ」を使っているうちに、変に定着してしまうような事態になるのは個人的には勘弁して欲しい。
 (ここは番組スタッフさんが、あややに「オルナイ」とは絶対に言わせないことが肝心かと思われる。見てないと思うけど、テーマソングには伝統の「ビター・スウィート・サンバ」を使うことと合わせて、ぜひともよろしくお願いいたします。)

 番組については、前も3/13の記事で書いたように、正直2時間持たせられるのか…という感じ。15分番組なら1曲かければ実質10分もなく、告知とハガキの1枚でも読んでいれば時間は過ぎてしまうが、2時間となるとそれだけでは持たない。メール・ハガキはそれなりに来るだろうが、「あややのファンです」というファンレターをひたすら読むだけ、というわけにはいかないから、コーナーを作ってネタハガキ・メールを募集しなければならないだろうし、フリートークもしなければならないだろう。
 ただ、昔はよくいた、どんな番組でもそれなりにツボを突いたハガキを送ってくれるいわゆる「ハガキ職人」タイプのリスナー自体が今はそれほどいない状況の中で、リスナーの中に面白いネタハガキやフリートークの元になりそうな話題をかける人がどれだけいるか。

 もちろん実際は構成作家が台本を相当書くのであろうが、テレビで見る限り、自分から話を膨らませて気の利いたトークをするタイプでもないようにお見受けするので(違っていたら申し訳ない)、作家か局アナがサブでついて、陰の声として話を振ったりトークに笑ったりしてあげたほうがいいかもしれない。それとも出身が姫路(兵庫県)とはいえ関西のお笑いの影響を受けているとすれば、しゃべりのポイントは掴んでいるのだろうか。
 注目?の放送は、3月30日(水)の25時開始である。

<追記・関連記事>
 ラジオ改編期(1)~LF、デーモン小暮が夜ワイド枠へ
 ラジオ改編期(3)~LF「新日鐵コンサート」終了
 ラジオ改編期(4)~プロ野球開幕、TBCとOBCで明暗
 改編期の雑感など

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