ニフティのラジオフォーラム「@niftyラジオハウス」が3月で終了
ニフティの「ワープロ・パソコン通信」サービスが2006年3月31日(金)をもって終了するニュースが先日報道され、少なからず話題になっているところだが、その中でも、昔はサービスの中心かつ目玉であった「フォーラム」については、一足早く今春に閉鎖されることが報道されている。
各フォーラムの動向は、発表以前から発言がなくなっていて自然消滅するもの、今も少なからず発言はあるものの、これを機会に終了するもの、あるいは同じニフティ内の「WEBフォーラム」に移行して存続を目指しているものなど様々であるが、そんな中で今日2月19日、WEBフォーラムへの移行を申請していたパソコン通信版のフォーラム「@niftyラジオハウス」(FRADIO)が、残念ながらWEBフォーラムへの移行叶わず2005年3月を以て終了することが、フォーラムのシスオペから発表された。
長らくご利用いただき皆さまにお楽しみいただいた@nifty ラジオハウス(FRADIO)ですが、諸般の事情により2005年 3月を以て終了することとなりました。
(中略)
長らくご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
ニフティのパソコン通信全盛期には多くのフォーラムがあったが、FRADIOは中でも古参の部類だと言う。今のようにインターネットが誰にでも使えるものではなく、もちろん局や番組、個人が開設するホームページや掲示板などがない時代、FRADIOは、リスナーが地元局そして地元の局以外のラジオ番組やパーソナリティの情報を得る手段として、あるいは放送局側が、従前のハガキ、電話、ファクスに代わる新しいリスナーからの反応を探る場として、大いに活用された。また、「CBCの部屋」「ラジオたんぱフリーク」のように特定の局の話題を扱う会議室や、「ハイヤングKYOTO」(KBS京都)、「サイキック青年団」(ABCラジオ)のように番組単独の会議室も設置され、今でいえばファンサイトの掲示板代わり(厳密に言えばちょっと性格が違うが)に活用されたものだ。
しかし、インターネットの普及に伴うパソコン通信自体の地位の低下により、FRADIOも他の多くのフォーラムと同様、参加者数は年々減少。特にパソコン通信を始めた当時はラジオを聴いていた参加者が、生活環境が変わることによってラジオを聴かなくなってしまうのか(かくいう自分も)、現にラジオを聴いて情報を提供してくれるような書き手が減ってしまい、ラジオのフォーラムでありながら、ラジオに関する情報交換・Q&Aは早い段階で成り立たなくなっていた。
その他の会議室も残念ながら閑散とする中で、今年の新年の挨拶でシスオペがWEBフォーラムへの移行を申請したという発表を見たときは、喜ばしい反面、こんな発言数で大丈夫なのかと心配したものだ。
ということで今回残念ながら心配が的中したわけだが、しかし第三者的に見たら、閉鎖はやむを得ないのかもしれない。
TTYフォーラム(パソコン通信のフォーラム)時に、まだそれなりに発言があったフォーラムのいくつかは、いわばWEBフォーラムの目玉としてかなり早い段階でWEBフォーラムへ移行しているが、どこも以前の勢いはない。
それから見ると、FRADIOもわずかにフリートーク系の会議室は多少発言がされていたが、新規の参加者はいない状況で、FRADIOよりも段違いで発言のあったフォーラムでさえWEB移行後は苦戦し、一部のフォーラムは閉鎖状態になっているのを見る限り、移行しても遅かれ早かれ閉鎖は避けられなかったのではないかと思われる。
なんだか結果的に否定的な話になってしまったが、ラジオリスナー同士の情報交換、あるいはラジオの話題にとどまらない参加者同士の交流について、「FRADIO」という場が果たしてきた役割は、間違いなく大きいのは言うまでもない。
なお、先の告知によると、閉鎖にあたってのスケジュールは以下のとおり。
2005年3月1日(火) 会議室リードオンリー
2005年3月17日(木) フォーラムシステム終了
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コメント
情報ありがとうございます。正直、私もニフティマネージャを暫く起動していませんでしたが、それも役目を終えてしまう=フォーラム終了なんですね。全く知りませんでした。
私も20代に比べると投稿する番組数は減りましたが、ラジオ、特にコミュニティFMのファンは変わっていませんね。今後ともよろしくお願いします。
投稿: 夢工房。 | 2005.02.27 05:17