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2005.02.25

ライブドア関連報道に見る、ニュースの見方

 今週、一連のライブドアによるニッポン放送株取得問題で、今までほとんど沈黙に近い状態だったフジテレビが、大々的に動いた。

 …と言っても、「新株予約権」自体の話ではない。ライブドアによるニッポン放送株取得問題について、初めてと言ってよいほど自社のニュースでまともに取り上げたことだ。
(ちなみに報道しようとした内容については、またまた、まとまっているこちら→ さにぼー@のほほんblog を見ていただきたい。)

 これまで、これだけ世間で話題となり、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ等が大々的に取り上げてきたニュースを、フジテレビ系のニュース番組ではまったくと言っていいほど「無視」してきた。同業他社の取り上げ方もはしゃぎ過ぎな面も目立ち、それはそれであまり褒められたものではないと思うが、それにしてもニュースで一言も触れてこないのは結構不自然で、この問題に相当神経質になっていることを窺わせた。

 それが、2月23日夜放送のフジテレビ「ニュースJAPAN」はトップ項目で、しかも長時間を割いてフジ・サンケイグループの言い分を伝えた。今回の問題について、初めて正面から報じたと言ってもいいだろう。
 つまり、フジテレビのニュースは、自社グループにとって良い話ではない時はニュースとして報じず、反転攻勢に出た時にだけ重要なニュースとして取り扱っているわけである。

 フジテレビのニュースは、古くは「夢工場」のイベントから始まり、自社系列のイベントを、さも世間一般的な行事のようにニュース項目として取り上げる印象があるが、民放各局はもちろんのことNHKでさえも、自社に関係のあるイベントについてはニュースの最後に取り上げたり特集コーナーで取り上げたりしており、今更報道が偏っているとか騒ぐことではないと思うが、今回のように極端になれば、今まではなんとなく「どこの局でニュースを見ていても、ニュース番組というものは公平、中立に報道しているものだ」と思っていた人でも、そんなことはない、ということに気づく良いきっかけになったのではないか。

 例えば新聞でも、大きく分けて朝日・毎日と読売・産経とで同じ事件を取り上げてもトーンが違うように、テレビもまた、それぞれの社の事情・考え方があって、当然取り上げ方は違う。
 視聴者の立場では、ニュースを見るときには、そこに取り上げられている物事や考え方だけが全てではない、ということを頭の片隅に置きながら見ていくほうがいいに違いない。


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2005.02.23

東京メトロもラジオ受信を、災害対策で在京各局が要望

 YOMIURI ON-LINEによると、在京ラジオ各局が、地震などの災害対策として東京メトロ(元営団地下鉄)の地下鉄内でラジオ受信できるよう、国に対策を要望し始めたとのこと。しかし、巨額の設備費が問題となり、見通しは不透明だという。
 情報元:YOMIURI ON-LINE / 芸能・文化

 リンク先の記事にあるように、現在東京メトロのトンネル内ではAM、FM放送とも聞くことができない。一方、都営地下鉄は全線でAM放送が受信できる(ことになっている)。
 なぜラジオが聴けないの?携帯電話だってつながるのに?と思われる方もいらっしゃるかもしれないが(分かっている人にはごく当たり前の話なのだが)、ラジオも携帯電話も電波を使っているため、トンネルで遮蔽されている地下鉄内は地上の電波が入らないからで、駅の入口付近など地上から電波が漏れて入ってくるようなところを除いて、本来地下鉄では携帯電話も使えないのだ。

 それがなぜ携帯が使えるかというと、駅ごとにホーム等にアンテナを設置して電波を中継しているからで、同様に「都営地下鉄は全線でAM放送が受信できる」というのは、地上で受信した電波を、駅だけでなくトンネル内に引いたケーブルから電波を再送信しているからなのだ。
 記事によると、これらの設備には巨額の費用がかかるために東京メトロも慎重だというが、都営地下鉄の場合は、やはり「都営」としての災害対策の観点と、地下鉄としては後発ゆえのお客様サービスの観点から導入したものと思われる。余談だが、都営では各駅構内において無線LAN設備を構築して公衆無線LANサービスも始めようとしており、なかなか積極的である。

 今回各局は「災害時」の情報提供手段として要望していて、もちろん災害時のラジオの有効性は言うまでもないのだが、同時に普段から朝夕の通勤時にラジオを聴いてもらいたいという思惑もあるのではないか。
 確かに今でも長距離通勤のお供に朝の電車の中でラジオを聴いている人は多く、何も災害時でなくとも、地下鉄線内でラジオが聞ければありがたいに違いない。

 ただ、最初に「受信できる(ことになっている)」と、あえてカッコ書きしたのは、全体にいまひとつ使いにくいからなのだ。

 電波は確かに入ってきているが、現状では電車の走行音自体が大きく(特に地下はトンネルで反響するためうるさい)、トーク主体のAMラジオ番組は、音楽と違って相当イヤホンのボリュームを上げないと会話が聞き取りにくいこと(かと言って会話が聞き取れるほどまで音量を上げると、相当耳に良くない)、また、車両によってはモーターや集電装置(パンタグラフ)からのノイズが大きく、これまた番組の最中に突然強烈なノイズが聴こえてくると、とても落ち着いて聞いていられない。
 時折学生が、走行音に負けずにメロディに没頭したいためなのか、となりに座っていると洩れてくる音だけで何の曲を聴いているのか分かるぐらいの大音量で音楽を聴いていることがあるが、あんなふうに「難聴まっしぐら」みたいなことはしたくない。改善はなかなか難しいのだろうが、単に電波事情だけでなく、このあたりの事情も考慮してもらえるとありがたいのだが。

(余談)
 都営新宿線に最近新車が入ったようで、この前乗る機会があったのだが、整備のされていない自転車のような騒々しいブレーキ音?にびっくり。普通に会話をしていた乗客にまで「ずいぶんうるさいねぇ、この車」と言われていて残念だった。あれでは正直ラジオを聴くどころではない。走行中は今までの車両より静かな気がするだけに惜しい。

(余談9/11追記)
 先日同じ車両に乗る機会があったが、ブレーキ音はかなり緩和されていた。かなり整備がされたのか、走りこむうちに収まるものなのかは分からないが、乗客としてはなにより。


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2005.02.20

窃盗行為を「告白」した女性タレントも、そのまま番組に使った局も非難「あびる」

 日本テレビのバラエティー番組「カミングダウト」で、ゲスト出演した女性タレント(18)が「だいぶ前に半年にわたり、店の倉庫から段ボールごと商品を盗み続けていた。店はその後つぶれた」と告白する内容をクイズの題材として使った問題で、タレントの所属事務所のホリプロのほうは女性タレントの行為を謝罪するとともに、本人の芸能活動を当面の間自粛させることを発表したところだが、報道を見るときに気をつけなければならないのは、れっきとした窃盗行為を笑いも交えながら手口を説明し、告白を真実だと明かす女性タレント(18)に問題があるのと同じくらい、こういう内容を、誰も「シャレにならん」と止めることなくそのまま使ってしまう放送局のほうにも問題があると言うことだ。
 
 女性タレント(18)の側(事務所)は、番組でしゃべった内容はテレビで面白くするため脚色して話した結果、ああいう話になったという主旨の釈明をしているが、話が本当であろうとなかろうと、局側がそこにそのまま乗っかって番組中に笑い声を入れ、女性タレント(18)に「お店の方、ホントにごめんなさい」と頭を下げさせ「万引は犯罪です…」などと書かれたテロップを付けて「オチ」として放送している時点で、笑いに持っていけばそれで済むと考えているというか、行為そのものが持つ意味について考えが及んでいないところに、マズイなぁという感じがする。

 変な言い方だが、番組は深夜帯のそれもバラエティだから、何も品行方正な番組を作れなどという意見を言うつもりはない。だいたい、別に真剣勝負のクイズ番組をやっているわけではないのだから、例えば女性タレント(18)が「踏み込みすぎた」発言をした時点で、始めからやりなおすか、発言を「ウソ」にしてしまい「さすがにそこまではないよね」という形にでもすれば番組的にはそれで済んだはずだ。元々番組に仕込み(または演出)は必要なのだから。(窃盗行為そのものは当然問題であり、それは番組と別の部分で対処しなければならないのだが。)

 女性タレント(18)の自粛が決定したことで、スペシャルウイーク期間中である2月25日の「金曜JUNK・極楽とんぼの吠え魂」(深夜1時~)に彼女をスペシャルゲストとして呼ぶ予定だったTBSラジオも何らかの対処をせざるを得ず、とんだとばっちりだが、こういう状況なら仕方あるまい。
 TELE-WIDEさんのところの某女性タレント、ラジオ出演は?によると、「29日(筆者注:19日の誤記であろう)午後10時47分現在、TBSラジオのホームページ上には「この女性タレントは出演できなくなりました」というおことわり表記がありませんし、まだ顔写真が掲載されています。」とあるが、土日ということもあって単にホームページの更新が比較的鈍いだけで、ほぼ間違いなく出演しないだろう。あとは代わりのゲストを誰か呼ぶか、また女性タレント(18)が来なくなったことを極楽とんぼのお二人がどう番組で触れるかが逆に注目である。

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2005.02.19

ニフティのラジオフォーラム「@niftyラジオハウス」が3月で終了

 ニフティの「ワープロ・パソコン通信」サービスが2006年3月31日(金)をもって終了するニュースが先日報道され、少なからず話題になっているところだが、その中でも、昔はサービスの中心かつ目玉であった「フォーラム」については、一足早く今春に閉鎖されることが報道されている。

 各フォーラムの動向は、発表以前から発言がなくなっていて自然消滅するもの、今も少なからず発言はあるものの、これを機会に終了するもの、あるいは同じニフティ内の「WEBフォーラム」に移行して存続を目指しているものなど様々であるが、そんな中で今日2月19日、WEBフォーラムへの移行を申請していたパソコン通信版のフォーラム「@niftyラジオハウス」(FRADIO)が、残念ながらWEBフォーラムへの移行叶わず2005年3月を以て終了することが、フォーラムのシスオペから発表された。

長らくご利用いただき皆さまにお楽しみいただいた@nifty ラジオハウス(FRADIO)ですが、諸般の事情により2005年 3月を以て終了することとなりました。
(中略)
長らくご愛顧いただき、誠にありがとうございました。

 ニフティのパソコン通信全盛期には多くのフォーラムがあったが、FRADIOは中でも古参の部類だと言う。今のようにインターネットが誰にでも使えるものではなく、もちろん局や番組、個人が開設するホームページや掲示板などがない時代、FRADIOは、リスナーが地元局そして地元の局以外のラジオ番組やパーソナリティの情報を得る手段として、あるいは放送局側が、従前のハガキ、電話、ファクスに代わる新しいリスナーからの反応を探る場として、大いに活用された。また、「CBCの部屋」「ラジオたんぱフリーク」のように特定の局の話題を扱う会議室や、「ハイヤングKYOTO」(KBS京都)、「サイキック青年団」(ABCラジオ)のように番組単独の会議室も設置され、今でいえばファンサイトの掲示板代わり(厳密に言えばちょっと性格が違うが)に活用されたものだ。

 しかし、インターネットの普及に伴うパソコン通信自体の地位の低下により、FRADIOも他の多くのフォーラムと同様、参加者数は年々減少。特にパソコン通信を始めた当時はラジオを聴いていた参加者が、生活環境が変わることによってラジオを聴かなくなってしまうのか(かくいう自分も)、現にラジオを聴いて情報を提供してくれるような書き手が減ってしまい、ラジオのフォーラムでありながら、ラジオに関する情報交換・Q&Aは早い段階で成り立たなくなっていた。
 その他の会議室も残念ながら閑散とする中で、今年の新年の挨拶でシスオペがWEBフォーラムへの移行を申請したという発表を見たときは、喜ばしい反面、こんな発言数で大丈夫なのかと心配したものだ。

 ということで今回残念ながら心配が的中したわけだが、しかし第三者的に見たら、閉鎖はやむを得ないのかもしれない。
 TTYフォーラム(パソコン通信のフォーラム)時に、まだそれなりに発言があったフォーラムのいくつかは、いわばWEBフォーラムの目玉としてかなり早い段階でWEBフォーラムへ移行しているが、どこも以前の勢いはない。
 それから見ると、FRADIOもわずかにフリートーク系の会議室は多少発言がされていたが、新規の参加者はいない状況で、FRADIOよりも段違いで発言のあったフォーラムでさえWEB移行後は苦戦し、一部のフォーラムは閉鎖状態になっているのを見る限り、移行しても遅かれ早かれ閉鎖は避けられなかったのではないかと思われる。

 なんだか結果的に否定的な話になってしまったが、ラジオリスナー同士の情報交換、あるいはラジオの話題にとどまらない参加者同士の交流について、「FRADIO」という場が果たしてきた役割は、間違いなく大きいのは言うまでもない。
 
 なお、先の告知によると、閉鎖にあたってのスケジュールは以下のとおり。
  2005年3月1日(火) 会議室リードオンリー
  2005年3月17日(木) フォーラムシステム終了

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2005.02.15

「バレンタイン・ソング」続報

本筋からなんだか脱線しかかっているような気もするのだが、かまわず?続報を。

 2/13の記事で、バレンタインデーを歌った歌の少なさを取り上げたところだが、TEAROOM☆NAOKO -ANNEX-さん経由、シェルター さんのところで、意外にも(?)けっこうな曲数を発見!(詳しくはリンク先をどうぞ。)
 しかもアルバムも含むとはいえ、大滝詠一、柏原よしえ、河合奈保子、松任谷由実、酒井法子、渡辺美里、PRINCESS PRINCESS・・・と、なんとも豪華なメンバーである。それぞれのファンの皆さま、わたくし音楽に疎くて申し訳ない。

 リンク先に載っているリストの中でも、ラジオ好きの私としては、1989.11発売の「松任谷由実 / Valentine's RADIO」が気になるのだが、果たしてどんな歌だろうか。

 それにしても、1980年代はまだ、ラジオ・テレビから流れてくる音楽を、そのままなんでも聴いていた頃で、自分の中では比較的幅広く(好き嫌いなく)音楽を聴いていた時期だ。
 今ざっと思いつくだけでも、TBSラジオ「森田公一の青春ベストテン」、文化放送「決定!全日本歌謡選抜」、ニッポン放送「不二家歌謡ベストテン」、FM東京「コーセー歌謡ベストテン」、そしてテレビはTBS「ザ・ベストテン」や日本テレビ「ザ・トップテン」など、ラジオもテレビもランキング番組、リクエスト番組が花盛り。

 なので、ふと耳に止まって気に入った曲は、番組のハシゴをしてエアチェック(←死語だな)したし、お目当ての曲を待つ間に、また違う曲を耳にすることによって新しい歌を覚えたものだ。

・・・なのだが、残念ながらそれでも知らなかったのは、、、、
うーん、「やはりあまり有名な曲はなかった」ということにしておこう…。

<ラテログ内関連記事>
・『バレンタインソング』は今年も国生さゆり

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2005.02.13

「あしたは特別」バレンタインデー、曲は今年も国生さゆり

 ラジオ、テレビでその時期になると決まってかかる曲、というのがある。おなじみな例としては、夏のチューブやサザン、クリスマスの山下達郎などがあるが、いずれも候補となる曲は複数あって、「それ」しか思い浮かばない、ということはない。

 しかし、バレンタイン・デーだけは違う。はっきりいってこれ1曲しか思い浮かばない。普段オシャレを気取っているFM局でも、これしかないとなるとかけざるをえない(笑)。
 それが、元おニャン子クラブ会員NO.8、「くになまさゆりじゃありません」こと、国生さゆりさんの「バレンタイン・キッス」である(正確には「国生さゆりwithおニャン子クラブ」名義)。発売は1986.2.1だというから、なんと19年前の曲。当時はおニャン子全盛期で、CBSソニーからレコードを発売した国生さんは、ニッポン放送ほか全国ネットでソニー・ナイトスクエア枠のラジオ「走れ!メロン」をやっていた頃だ。

 しかし、本当にバレンタインデーに使えそうな曲って他にないのか?と思っていたら、同じことを考えたことがいらっしゃったようで、中途半端なオタクの戯れ言さんのところに調査結果が出ていた。

題名で検索すると、
エンドレス・バレンタイン EPO
バレンタイン・キッス 国生さゆり・おニャン子クラブ
バレンタイン・イヴ 近藤ナツコ

 題名の検索で以上3曲。残念ながら「バレンタイン・キッス」以外の2曲は知らない。このあと、歌詞に「バレンタイン」が出てくる曲も調査されているのだが、こちらも3曲あるが、3曲とも知らない。

 「バレンタイン・キッス」は発売当時、オリコン最高2位、売上げ30万枚以上を記録したヒット曲。しかも今の時期だけとはいえ、19年間これだけ毎年流され続けると(まさに「1年1度のチャンス~」)、「おニャン子」を直接知らない世代の人にもなんとなく浸透してくるもので、これに変わる新しい定番ソングは当分現れないに違いない。

……と思ったら、Canis familiarisさんのところに衝撃の情報が!

冷静になって考えると,歌詞があまりにもこっ恥ずかしいことから,他のアーティストが歌うなんとことは考えても見なかった。しかし,時は流れて21世紀,ついにこの曲がカヴァーされることになった。しかも男の声で!

 詳細はCanis familiarisさんのところを見て頂くとして、カヴァーはともかく、オトコですか…。それにしても、細部へのこだわりが笑えると言うかなんというか。歌は試聴できるらしいのだが、私、怖くてまだ聞いてません(苦笑)

 話をオリジナルの方に戻して、今日の記事タイトルに「あしたは…」とついているのは、「バレンタイン・キッス」の出だしが「あしたは特別スペシャル・デー~」という歌いだしで始まるから。実はこの歌、2月13日の歌なのだ。そして、サビが「バレンタインデー・キッス~」と歌うことから、曲名を間違って紹介されることもしばしばだが、正確な曲名は「バレンタイン・キッス」である(ま、どうでもいいことだけど(笑))。

(2/14追記・一部修正)
 義理チョコの配布は廃止になった私の職場だが、「バレンタイン・キッス」(もちろん国生さゆり版)の浸透度は高いようで、明らかにおニャン子世代じゃない若手も曲は知っていた。それどころか、ネットを見ていたら現役大学生の方にまで知られているとは、恐るべし。
 “ひる・きゅー・けー”さんの記事によると、今日も朝から何度となく流れていたようで、こりゃ当分の間、バレンタインデー定番ソングの座は安泰だ(笑)。

<ラテログ内関連記事>
・「バレンタイン・ソング」続報
・『バレンタインソング』は今年も国生さゆり

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2005.02.12

ライブドアのニッポン放送株取得でラジオは変わるか

このニュースが報じられてからもう数日がたって今更の感もあるが、ラジオに関するこれだけのニュースには、やはり触れざるをえない。

インターネット関連会社・ライブドアの堀江貴文社長は8日夕、東京都内で記者会見を開いた。同社が取得したラジオ局のニッポン放送(東京証券取引所2部上場)の発行済み株式の35.0%を「長期保有する」とし、同放送が筆頭株主となっているフジテレビジョン(東証1部上場)を中核とするフジサンケイグループと資本・業務両面で提携して、ネットとテレビ・ラジオを融合したビジネスをめざす方針を表明。同放送を子会社化するために同放送株を公開買い付け(TOB)中のフジテレビは反発しており、フジサンケイグループの経営主導権をめぐる争いが本格化する。

   情報元:ライブドア、ニッポン放送株35%取得 フジテレビ照準 - asahi.com : 経済

 以上は2月8日の報道だが、この後フジテレビ側も対抗策を打ち出しており、事態が今後どう動いていくのかは現時点ではまったく分からない状況である。
 ここ数日間のライブドアやフジテレビの状況、関連の動き等については、zig zag road さんのところやさにぼー さんのところが、株を取得された当のニッポン放送の反応についてはオフ_ザ_グラウンドさんのところが詳しいのでそちらに譲るとして、堀江社長(ホリエモン)はこれでラジオをどう変えていこうとしているのだろうか。

 そもそもホリエモンの狙いは、実はニッポン放送というよりはフジテレビにあるのだろうが、断片的な報道を見る限り、ラジオについてはネットとの相乗効果をうたうぐらいで、具体的な話は出てきていないように見える。私が見つけた中では、 「ニッポン放送のWebサイトでは、ニッポン放送の情報しか見られない。これは、機会損失。フル活用していない」として、放送局のWebサイトで、ポータルサイトのようにIDを発行しさまざまなサービスを提供、収入を得るという構想ぐらいか。これとて、直接番組自体をどうにかするというものではない。

 確かに今のラジオ局のWebサイトは、ある意味純粋というか正統派というか、局の看板として番組情報やパーソナリティ情報、番組関連イベント情報がメインであり、物販を前面に押し出したものはほとんどない。まずは放送自体を聴いてもらうことに主眼を置いているといえよう。これをネットと連携して物販・サービスに活用するとなると、どんなことが考えられるか。

・ニュースのヘッドラインや天気予報等もWebサイトに表示する
  →今でも大なり小なりやっている。
・パーソナリティーへの質問や番組へのリクエストを受け付ける
  →今でも普通にやっている。
・ライブ中継でスタジオの様子が見られる
  →今でも一部でやっているが、同じく権利関係でブツ切れ。微妙にリアルタイムではない。
・今ラジオでかかっている曲目をリアルタイムに表示し、タイトルをクリックするとそのCDが買える
  →今でもやっている(FM局に多い)
・放送のネット配信で遠距離受信しなくても番組が聴ける
  →今でもやっているが権利関係が複雑で、音楽はカット。しかもダイジェストだったりする。
・聞き逃した過去の放送が聴ける
  →たとえやっても上と同じ。

 …我ながら発想が貧困で申し訳ないが、なかなか新しいアイデアを出すのは難しい。

 この中でネット上では、東京の放送をクリアに聴きたい地方の人からネット配信に期待を寄せる声がいくつか見られたが、これは正直期待できないのではないか。
 まず音楽をはじめとして権利関係が複雑なことから、現状でも一部で行っているネット配信は、パーソナリティのトークだけをブツ切りで放送するお粗末なものとなっている。ひどい場合は番組のテーマ曲やジングルなどもカットされており、これでは「番組」とはいえない。
 一方ネットでも聴けることを売りにする番組は、権利関係に抵触しないような番組作りになってしまう(大抵は、最初から番組の一コーナーをネット配信できるような内容だけで構成したコーナーにしていることが多い)という本末転倒状態にあり、そんな制約がある番組と言うのは、えてして面白くないのである。

 そして仮にこのような権利関係をクリアして放送できたとして、今度はスポンサーとの関係、地方局の存在意義という問題が出てくる。この話はどうしても長くなるので別の機会にまた書きたいと思うが、単純に言えば「ネットで聴けるならラジオを聴く必要がない」こととなり、ラジオ放送にスポンサーがつかなくなる、ということである。これでは放送局はオシマイである。

 加えて気になるのは、特に今のラジオ局を支えているのは圧倒的に中高年齢層、次が学生時代に深夜放送でラジオに親しんだ経験のあるその下の層だということである。もちろん中高年齢層の人たちでもインターネットを使いこなす人は大勢いるであろうが、こういう人たちは何もインターネットを見るまでも無く、ラジオを聴く習慣ができている人たちである。そしてラジオは習慣で聴くものだからこそ、番組の雰囲気や内容が刷新されることは好まない。
 近年のニッポン放送は改編期ごとに番組内容を大幅に変更し、新しいリスナーは獲得できず、一方長年聴いていたリスナーも離れていくという悪循環に陥っているように見えるのだが、ネットとの融合を図るがために急激な番組内容の変化を起こすことは、かつての「オールナイトニッポン」3部制の失敗を見ても分かるように、危険ではないだろうか。

 もちろんそうは言っても、新しいリスナーを獲得していかないとジリ貧になるのは目に見えている。そして、Webサイトをいくら充実させようと、ラジオに関心がない人は、そもそもラジオ局のWebサイトなんて見ないのだから、話にならない。
 そこで、ラジオに関心がある人もそれ以外の人も両方取り込んで、ラジオに関心がない人には自然とラジオに目を向けてもらい、ラジオに関心がある層には、サイトで買い物等をしてもらう、そのために、ニュースや天気予報などと同列で、お勧め番組や今しゃべっているパーソナリティが表示され、関連の品物の購入もできるようなことにする、、、なんていうのがホリエモンが考えているWebサイトの「ポータルサイト化」なのかもしれない。

 ブラウザを立ち上げた時に最初に表示される、いわゆる「ホームページ」は、今多くの人はヤフーのページになっているそうだが、代わりにニッポン放送(ライブドア)のページが設定されるようなことに果たしてなってくるのだろうか。
(まあ、現時点では最終的なホリエモンの目的も、今後の出方も分からないので、なんともいいようがないのだけども。)

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2005.02.08

「宇野がエラーをした」という例文が載っている和英辞典

 2月6日放送の「伊集院光 日曜日の秘密基地」 (TBSラジオ・日曜午後1時~5時放送)の中の1コーナー「秘密キッチの穴」から。

 「昔、学校で友達から借りた和英辞典に、「宇野がエラーをした」という例文が載っていたのだが、このことを誰に言っても信じてもらえない。その辞書はなんというメーカーの、何という辞書だったのか教えて欲しい」というリスナーからの依頼に対し、リスナーから寄せられた情報・調査結果が発表されたのがこの日の放送。中には、

「それは、三省堂の『新明解国語辞典』ではないでしょうか」

と、 「それは和英辞典じゃないだろっ!」とラジオの前で突っ込みたくなるような情報もあったが(ちなみに、なぜかここでは伊集院も突っ込まず。これが「深夜の馬鹿力」(TBSラジオ・月曜深夜1時~3時放送)なら、こうはいかないだろうが。)、とにかく該当の辞書は見つかった。それは学研から出ていた、『ニューアンカー和英辞典』だった。

 国語辞典で例文が面白い辞典といえば、2005.01.12にも取り上げたように三省堂の「新明解国語辞典」だが、和英辞典にもこういう個性的な辞典があったんだ、、ということで、放送の終了後にネットでも調べてみたところ、この『ニューアンカー和英辞典』は、発売当時から一部で有名だったようで、単に例文が面白いだけでなく、従前の他の和英辞書にない特徴を持った辞典として重宝されていたようだ。
 手元には『ニューアンカー和英辞典』がないので、ネットで見つけたものから、放送でも紹介されていたのも含めて掲載されていると言う例文(の日本語)をいくつかご紹介。

【タイムリー】秋山は津野の初球を叩いて同点タイムリーを放った
【打つ】落合は5回、3打点の2塁打を打った
【ポール】石毛はボールスリーから明らかにボールと分かる高い球をスタンドに打ち込んだ
【エラー】宇野は凡ゴロをエラーした
【デッドポール】金森はデッドボールで1塁へ出た

 これを見ると、「秋山」「落合」「石毛」あたりはともかく、「津野」は放送で伊集院も言っていたが、日本ハムで一時期活躍したピッチャー、「金森」は実際はともかく、テレビの「珍プレー」でデッドボールで痛がって1塁へ出るシーンでおなじみ、と野球好きでないと出てこない人選である。もちろん「宇野」については言うまでもない。

 また、『ニューアンカー』の改訂版である『スーパーアンカー和英』は、有名人をネタにした例文が多いらしい。
こちらは解説は不要か。ここでも【失望】で清原が出てくるあたり、ツボを突いている。

【生まれる】イチローは野球選手になるために生まれてきたような人だ
【謎】テレサ・テンは42歳でなぞの死を遂げた
【男】北野氏はその映画の成功で男を上げた
【僅か】清水選手はわずかの差で5位に落ちた
【失望】清原は満塁のチャンスに三振してファンを失望させた
【結婚】奈美恵は20歳で結婚した
【ぞくぞく】スピルバーグの映画はぞくぞくするほどおもしろい。
【ストレート】江藤は桑田の3球目のストレート(=直球)をレフトスタンドにたたきこんだ。
       野口は高橋をストレートの三振に打ち取った。
       ヒンギスはウィリアムズにストレート勝ちした。
【当代】商才にかけてはビル・ゲイツは当代まれに見る人物だ。

 これが関西ローカルのラジオ・テレビで放送されたならば、しばらくして「トリビア」など東京のテレビ番組で脚色されて放送されるのであろうが、今回はラジオとはいえ在京局のTBSラジオ。しばらくすると、どこかのテレビ局が同じネタを使ってくるのだろうか。

<おまけ> 
 「ちんちんが痛い」という例文に反応しているところを突っ込まれたTBS竹内香苗アナが、それに対し「いや、なんで痛かったんだろうと思って・・・」と言い訳してたが、では彼女はどういうシーンを想像していたのだろうか(笑)。

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2005.02.06

萩本欽一、ついにコサキンに登場へ

 大将こと萩本欽一さんが、ついに2月26日、コサキンのラジオにゲストとして登場する。コサキンのお二人が欽ちゃんの前で、どこまで普段の放送のように進行できるかが見もの。

遂に!来月の2月26日コサキンに大将こと萩本欽一さんがゴールデンゴールズ監督として(?)スタジオ初登場!!
欽ちゃんへの質問・疑問をドシドシ送ってください!特に「野球に関する質問」「欽ちゃんに答えて欲しいムッくん、ラビーに関する質問」を募集しています。
大将コサキン降臨まで・・・COMING SOON!

    情報元:TBSラジオホームページ

 コサキン自体は20年以上放送しているのだが、意外にも欽ちゃんが直接ゲストに来たことはない。
 「直接」ではない例としては、コサキンの裏でニッポン放送が「ミュージックソン」を放送していた日に、当時はまだ「ミュージックソン」のメインパーソナリティだった欽ちゃんと、生放送でTBSラジオとニッポン放送とをつないで数分間のクロストークをしたことがあった。
 そのときのトークの内容は当たり障りのない内容だったが、本来ライバルのTBSラジオとニッポン放送とが、数分間とはいえ同時放送をしているという「非日常」な状況にわくわくしていたことを覚えている。最近ではテレビ朝日「SmaSTATION-3」とフジテレビの「27時間テレビ」特番とが同時放送して、マスコミと放送業界関係者、私のように放送というものに関心がある層などの一部で話題になったことがあるが、それと同じような状況であった。
(それにしても、やけにスポーツ新聞等でも同時放送を取り上げていたが、一般の人はそこまで関心なかったと思う。単にSMAPが絡んでいたからか?)

 話をコサキンに戻すと、欽ちゃんは昔、コサキンの二人の芸風に対し、それが自分の理解の範疇を超えていたので「自由にやれ」と言ったらしいが、昔の放送から比べれば「意味ねぇ度」が下がったというか、とっつきやすくなったとはいえ、それでも「コサキン」のラジオは、どちらかと言えば「いちげんさんお断り」の放送である。
 今回の欽ちゃんのゲストというのは、要は欽ちゃん球団「ゴールデンゴールズ」のPRなわけだが、いくらTBSが「野球に関する質問」を待っている、と言っても、リスナーは球団の戦略や今シーズンの戦い方だけを聞きたいわけじゃない。たとえ相手が大将であろうと、PRにきたゲストにPRはさせつつも番組の世界には浸かって貰う、という、面白い番組の原則を踏み外さないようお願いしたい。まあ、杞憂だとは思うけど。

<ラテログ内関連記事>
・TBSラジオ「コサキン」2009年3月改編でついに終了

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2005.02.05

うーん、忙しい。。

2月に入って急に忙しくなってきて、いきなり1週間も更新ストップしてしまった。。。
しばらくは簡単な感想とかだけになるかも。

定期的に見に来て下さってる方、ごめんなさい。

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2005.02.01

1月のアクセス状況

先月のアクセス状況は以下のとおり。

◆アクセス数
 トータルアクセス:753
 ユニークアクセス:388

◆サーチワードベスト5
 1 林繁和  10  11.49%
 2 関西テレビ 大震災  4  4.59%
 3 震災報道  4  4.59%
 4 吉本のギャラ  4   4.59%
 5 ラテログ  4  4.59%

 1/16からの集計。「ラテログ」が入っているのは、自分で検索にかかるか何度か確かめたせいか?。

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