「AM神戸」は再び「ラジオ関西」へ
神戸に本社を置く「AM神戸」が、再び呼称を「ラジオ関西」に戻すそうだ(正式名称は元々「ラジオ関西」)。
ラジオ関西が「AM神戸」の呼称を使い始めたのは1994年(下記「AMKラジオ関西ファン」による)。この「AM○○」というパターンは、同じラジオでもFM放送の場合は、FM東京、FM大阪など、「FM○○」という社名・呼称は一般的であるが、AMでは過去も含めて無かったのではないか。
当時の改称の背景には、「AM神戸」の正式な呼称(と言うのも変だが)が、周波数の「558」も取り入れた「AM KOBE 558」(数字は「ゴーゴーエイト」と読ませる)という名前であったことからして、テレビやFMに押されるAM放送というメディアの活性化、特に若年層にミナト神戸の放送局としてアピールすることを狙ったのではないかと思われる。確かにある意味新鮮な名称ではあったが、実際に流れてくる多くの番組は「ラジオ関西」のテイストであり、それは、あえて現在のAMラジオの聴取者の主流である高年齢層を切り捨てることが営業的に得策ではなかったからなのだろう(推測だけど)。
近年のラジオ局の呼称変更の例としては、首都圏のリスナーからは「エフ横」と呼ばれ、先発局のFM東京とは一味違う局としてリスナーにも認知されていた名称を、なぜか「ハマラジ」に改称したもののさっぱり定着せず、数年で元に戻したものの、「エフ横」という名の通った通称まで廃れさせて踏んだり蹴ったりの「FM横浜」の例がある。
ちなみに、FM横浜としては改称失敗を認めたくないのか、表記は「FM YOKOHAMA」として、当初とわざわざ変えているところがなんとも・・・・。(※すみません、ここらへん主観です。)
ラジオ関西の場合、とりあえず10年は「AM神戸」の呼称を使ったところからすると、必ずしも失敗と言うわけでもないんだろうし、開局当時は「ラジオ神戸」(神戸放送株式会社)といい、その後「ラジオ関西」に改名した経緯もあるので、歴史は繰り返す、といったところだが、ラジオ関西への社名変更は1960年だというから、大方の人にとっては「ラジオ関西」の名称がやはりしっくりくるのに違いない。
そんなわけで再び「ラジオ関西」を使うということなのだが、ラジオ関西といえば「海の見える放送局」というキャッチフレーズである。関西の人にはもちろん、かつての深夜放送世代、BCLブームの世代にはおなじみだろう。
あの阪神大震災で須磨にあった局舎が倒壊し、移転して再建すると聞いたとき、例えば三宮駅前のビルの一角など海岸から離れたところに移転したら、もうあのキャッチフレーズは使えなくなるな・・と、行方に注目していたのだが、移転後の新本社も海から近いところとなり、余計なお世話ながらほっとした。
おなじみの「♪こっこは、海の見える~」でおなじみ、チューインガムの「海の見える放送局」のメロディも復活する(した?)と言う話もあるし、ラジオ関西さんには、これからもリスナーに愛される放送局であって欲しいものだ。
(参考)
TEAROOM☆NAOKO -ANNEX-: AM神戸からラジオ関西へ
ちはろぐ: 海のみえる放送局
AMKラジオ関西ファン(ファンサイト)
<ラテログ内関連記事>
・ラジオ関西のテーマ曲「海の見える放送局」
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コメント
われわれにとっては、やはり「ラジオ関西」です。
AM-KOBE時代でも、意識して「ラジ関」と呼んでいました。
でも関東の人は「ラジ関」といえば、ラジオ関東(RFラジオ日本)のことなんでしょうね・・・。
私もブログであまり取り上げない放送局です。
投稿: とくながたかのり | 2008.08.16 20:31
RFラジオ日本がラジオ関東だった時は、確かに「ラジ関」と呼んでました。
RFラジオ日本に社名変更して以降は、自分は略称とかではなく単に「ラジオ日本」と呼んでいます。あとは「RF」と呼んでいる方もいらっしゃいますね。(ただ、残念ながらそもそも話題になりにくい局ではありますが。。。)
投稿: tabo | 2008.08.17 21:46