« はじめに | トップページ | 関西以外では紹介に困る?微妙な知名度の林繁和先生 »

2005.01.12

「ラジアメ」のネタがテレビで蘇る

 最初っからいまさらの話題になるけど、1月3日にフジテレビ系で放送された『タモリのジャポニカロゴス』で、三省堂の「新明解国語辞典」のユニークな?解説を取り上げてた。

 この手の日本語ネタの定番になりつつあるような「新明解」ネタだけど、番組を見てて、「なんだ、『新解さんの謎』からネタを持ってきたんだ」と思われた方も多いはず。

 ところがどっこい、歴史はさらに遡る。(←そんな大げさな)

 20年ほど前にTBSラジオほか全国で放送されていた、『大橋照子のラジオはアメリカン』(略して『ラジアメ』)の中の投稿コーナー「ちょっと止まって○○」で、この辞書の解説の面白さについて全国から投稿が殺到。
 辞書の解説文から「新明解」の作者金田一氏にまでリスナーの暖かい?ツッコミが入るくらい愛されるほどの人気で、この頃から当時のリスナーは「新明解は面白い」というのを知っていたのだ。
 番組内の人気につれ、投稿するが為に「新明解」を買ってきたリスナーもいたようだから、きっと三省堂の売上げにも貢献したに違いない。

 おまけに、リスナーが三省堂本社に「番組で「新明解」が人気です、ぜひ番組を聴いてみてください」と手紙を送り、「聴く機会は無さそうですが、これからもよろしくお願いします」と返信がされてきたのだからスゴイ。
 もっとも、番組ではもっばら笑いのネタ、ツッコミの対象として扱われていたわけで、「たとえネタにされてでも、メディアに取り上げられれば美味しい」というような風潮の現代とは違い、当時の三省堂にとっては不本意だったかもしれず、聴かれなくて良かったのかもしれないけど(苦笑)。

 現在30代以上の深夜放送ヘビーリスナーじゃないと覚えてないかな・・・?

 ちなみに今回のタモリさんの番組の構成作家が『ラジアメ』のことを知ってたかどうかは不明。構成作家の中に『ラジアメ』をやってた鶴間正行氏が入っていれば思いっきりネタの流用だが、そこまでは確認しなかった。真相はいかに。

 ※『新解さんの謎』・・・という本が昔出版されて結構売れた。確かのちに文庫本にもなったはず。文庫本としても発売中。詳しくは下記のリンク先へ。


  

|

« はじめに | トップページ | 関西以外では紹介に困る?微妙な知名度の林繁和先生 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「ラジアメ」のネタがテレビで蘇る:

« はじめに | トップページ | 関西以外では紹介に困る?微妙な知名度の林繁和先生 »