三洋、AM/FMラジオチューナー搭載のICレコーダー発売へ
三洋電機が、AM/FMラジオチューナーを搭載しラジオ番組の録音が可能なICレコーダーを発売するそうだ。今までありそうで無かった製品であり、旅先などで気に入ったラジオ番組を録音したりするのには重宝しそうだが、実際どの程度売れるだろうか。
「ICR-RB75」は、AM/FMラジオチューナーを搭載し、ラジオ番組の録音が可能なICレコーダー。32MBのフラッシュメモリを装備し、バックライト付きの液晶、モノラルスピーカーなども搭載する。LPモード時に最大約16時間50分の録音が可能で、録音形式は独自形式で、パソコンとは接続できないモデルとなる。ラジオ機能向けに内蔵アンテナを装備しており、イヤホンを利用することで、さらに感度を高めることも可能。ラジオはリアルタイム録音に限られ、タイマー予約などの機能は搭載されない。三洋テクノ・サウンドによれば、「AMラジオを搭載したICレコーダーは国内初」とのこと。
情報元:ケータイWatch 三洋、AM/FMラジオチューナー搭載のICレコーダー2機種
昔、旅先で普段聞けない地方局のラジオ番組や局のジングルを録音するには、AM/FMラジオチューナー内蔵の録再ウォークマンを持っていったものだが、カセットテープは当時最長の120分テープでも2時間の録音、しかも120分テープはテープが薄いせいか機械にからみやすかったため、持ち歩くような環境では実質使えなかった。
しかも録音用の生テープのほかに、旅行中に聞くために音楽を録音したテープも持っていくとなると、荷物が嵩張ってしまう、、、なんて状態だったことを考えると、大きさ約41×116×17mm(幅×高×奥行)電池を含んだ重さが約87gという、この機種でLPモード時に最大約16時間50分の録音が可能、というのは便利と言えば便利だ。
しかしまず気になるのが、こういう「デジタルもの」とAMラジオの相性が悪いということ。パソコンなど電子機器のそばにAMラジオを持っていくと分かるが、ノイズが乗ってしまうのである。
この「ディプリトーク ICR-RB75」はどうかというと、記事には「今回のモデルではこれを抑制する技術が用いられている」とあるのだが、果たしてどんな技術なのであろうか。せいぜいデジタル回路と内蔵アンテナの間をシールドするぐらいしかないようにも思えるのだが。あとはイコライザーでノイズ音を無理矢理低減するぐらいか。
他にも、録音形式が独自方式でパソコンに接続できないとか、何も記述がないところを見るとAMはもちろんFMもモノラル録音らしいところとか、気になる点がいくつかあるのだが、そもそも製品の性格からすれば、趣味的に使うというよりは、ラジオ録音はメモ代わり程度の位置づけなのだろう。ちなみに製品は2月21日に発売、店頭価格は13,500円前後になる見込みとのこと。
私個人の場合は仕事で使うことはなく、どうしても趣味的な観点で評価してしまうため、あまり良い評価を与えられないのだが、こういう製品を世に出してくれるのは選択肢があるということで、とても喜ばしいことだ。もし買ったという方がいらっしゃったら、使用感やこんな使い方ができる、といったことを教えて頂ければありがたい。
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※現在は後継機ICR-RB78M(S)、ICR-RS110MF(S)が出ています。
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コメント
TBさせてもらいました。ちょっと魅力的な商品と思ったのですが、よく写真見ると、アナログチューナーなんですね。ダイアル式だと内ポケットとかに入れておくと、聴いてる中にチューニングが動きそう(笑)。
投稿: businessthink | 2005.01.30 14:05