昔…ラジオ、今…ブログ? 微妙な「知る人ぞ知る」感覚
写真も載っててイイ感じなので、こりゃトラックバックで抜かれるのも時間の問題かな(ΦωΦ) しかしオイラもブロガーとして一応、防衛策を考えてみた。 とりあえず、思いきって アダルトブログにするか...。
これが、今ブログ界(そんなものあるのか?)で人気の眞鍋かをりさんのブログ、眞鍋かをりのここだけの話の文面の一部である。古田捕手のブログを見て挑戦を受けた眞鍋さん、なかなかいい感じである。
元々アクセスの多いブログだったようだが、「トラックバック日本一」と言われだしてから更に注目度がアップ。そこへヤクルトの古田捕手がブログを開設するに当たり「打倒、眞鍋かをり」なんて書き出した(もちろんウケ狙いも含めてだろうが。)ものだから、相乗効果でどちらもすごいことになっているようだ。
人気の秘密は、なによりも眞鍋さんの書く、読んでて楽しい文章なのだと思うが、インターネットが普及して以来、どこのタレント事務所もホームページを開設しており、タレントの公開日記形式のサイト自体はそれほど珍しいわけではない。
しかし今彼女のブログが人気なのは、プラスαの要因として、お金と手間をかけて凝ったグラフィックで作成された公式ホームページに比べ、個人のページと同レベルの手作り感(基本的にはシステムが同じだから当然だが。)と、本人が直接文章を考え入力しているという現実感(実際はどうだか知らないが、そこはどちらでもいいのだ。)があって、彼女のプライベートを覗き見する感覚がいいのではないかと思う。しかもコメントやトラックバックでその場にとりあえず参加できるし。
そして、実はこれが意外とあるのではないかと思っているのが、「ブログという媒体の微妙なマイナー感」である。つまり、インターネットは最近は子供もお年寄りも知っていて、めずらしくもない。しかしブログとなると、まだそこまでの知名度はない。「知ってる人だけが知っている」という仲間内感覚が通用する世界で「一般にはあまり知られてないけどこれ面白いよね」という感覚である。
そんな世界がそういえばかつてあったなぁ、と思い浮かべるのは、ラジオの深夜放送である。
深夜放送自体がまだメディアとしての力を持っていた1970年代はともかく、1980年代以降テレビに押されたラジオは、それまでの広く浅く万人向けの放送から、よりスキマの需要を求めて、狭く深い分野でリスナーを相手にするようになってくる。
折りしも80年代はアイドル全盛期。有名無名の多くのアイドル達が自分の名前を冠したラジオ番組を持った。電波自体は広く飛んでいても、その時間にあえてスイッチを入れてダイヤルを合わせないと参加できない世界。そういう場だからこそ、そこでアイドル達は近況報告をしてみたり、フリートークしてみたり、寄せられた質問に応えてみたりして「テレビでの私とは違う一面」を演出したり、時には本当に披露したりした。リスナーはそれを聴いてテレビに無い親近感を感じたものだ。そこにあったのは、わざわざテレビではなく「ラジオ」を聴いているという「知る人ぞ知る」感覚である。
そういうリスナーというのは、同じ内容を宣伝しても浸透度が違う。一過性のテレビと比べ、視聴している絶対数は少ないにしても、ラジオをすることによる人気・知名度のアップやレコードセールスへの影響は決して少なくなかったのではないか。
ラジオにおいて、例えば「フリートークがうまい人」もしくは「本当は台本がちゃんとあるのだけど、そう感じさせないようにしゃべることができる人」と、「そうでない人」がいるように、誰もが眞鍋かをりさんのブログのような文章が書けるとは限らないのだが、そのうち「ブログアイドル」こと「ブロドル」?なんてのが、出てくる日が来るだろうか。さすがにキツイかな。
※ちなみに、冒頭で紹介の眞鍋さん、「そんな無謀なこと考えてません。」 ・・・だそうですので、念のため。
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